制作記#139
              更新日2009年6月20日更新         

2009年6月20日(土) GM製 戸崎セントラルタワーの建築#1(1階) 


 グリーンマックスから新方式のビルのキットが今年(2009年)4月にようやく発売になりました。ビジネスビル(吹き抜け)で(後日、連続マドのタイプも発売予定)、予想より1箱あたりの完成後のビルの大きさが小さかったことは誤算でしたが、楽しみにしていたキットだったので、発売と同時に基本セット×1、増設セット×2を試験研究用に購入しました。


 基本キット1個(1,575円)で、横巾74.5mm×奥行61mm×高さ105mmの3階建ビルが建てられます。
(ベースの寸法は含まず ベースの寸法は80mm×74.5mm)

 横に広げるには基本キットを横に連結していきます。
 上に伸ばすには増設キット(945円)1個で2階分建増せます。(1階あたり30mm)
 

 箱の大きさとパーツのボリュームの割には、一箱で完成するビルのボリュームは小さな物になります。

 よって、高層ビルをこのキットで作ろうとすると、かなりの量のキットが必要になり、建築コストもかなりの金額を覚悟しなければなりません。
 静岡ホビーショーでGMが作成した完成見本は基本10個、増設10個なのでキット代だけで上代で25,200円もかかることになります(^_^;)


 突然ですが、このキットを使用して高層ビルの建築を行おうと思います。

 レイアウト制作の工程表には新たな高層ビル建築はありませんが、5月の静岡ホビーショーのGMのブースでメーカーの完成見本を拝見した(製作記137参照)のと、メールで背中を押す方がおり、高層ビルを建築することにしました。

 高層ビルを建てるとなると、ある程度の建築用地を確保しなければならないのですが、レイアウトを見渡すと、もはやそのような土地はありません(-_-;)
 レイアウトベースを拡張すればいいのですが、現在のレイアウトベースが完全に埋まってから行う予定なので、既存のストラクチャーを撤去して建設用地を確保します。
 県庁の駅前大通りを挟んだ向かい側に戸崎セントラルタワーの建設現場があります。(製作記57 58 59 60 62 63で制作)
 かなり時間をかけて制作した物ですが、何年も建築中のビルが置かれているのも飽きるので、これを撤去して新たに建設することにします。
 ビルの名称も引き継いで、高層ビル完成後の情景にしようと思います。



 このキットの売りは、
1自由度の高い部品構成でお好みの建物を制作可能!!
 建物の壁面は三層構造で、核となる中心層の外側から外壁、間にガラスをはめ込む部品構成になっています。
 手順としては、外壁に窓ガラスをはめ込み、その上に核となるパーツを接着します。
 なので、完成後の建物の大きさに比べて、箱の中にはかなりの量のパーツが入っています。 その分、パーツを選択することにより、オリジナルのビルが作れます(^_^)


 ただし、ストラクチャーのキットにしては細かい部品がたくさん入っているので、パーツを見て完成後の姿を想像するのは、難しくなっています(^_^;)
 これは、実際に手を動かしてみないと判りずらいかもしれません。



 さて、実際にビルの建築を開始しますが、最初にどの程度の規模か、またビルのデザインを計画します。
 ビルのデザインは、効率とコストを考えると、県庁舎のように直方体にするのがいいのですが、旅行で変わったデザインの見本市のような上海市に行ってきたばかりなので、デザインを考慮したビルにしたいと思います。

 ビルの敷地は曲線の高架線路に隣接した扇形をしています。出来れば基本キットの底地面積6個分の長方形のビルにしたいところですが、線路のカーブにかかってしまうので、前列3個後列2個の5個分の底地面積のビルにし、高さは県庁舎より低い25階程度を考えています。



 最初に基本セットを使って1階部分を組み立てます。
 敷地面積が基本キット5個分なので、基本キットを5個使用すると、建築コストが高騰してしまうので、壁面を横に連結する応用組立ての方法で、コストダウンします。
 
 5個分の敷地面積で必要な壁面は、長いのが6面、短い壁面が4面で、基本セット1個につき長2面短面ずつ入っているので、必要な基本キットは3個で済みます。計算すると40%のコストダウン(6,500円から3,900円)になります。
 そのかわりストラクチャーキットに付き物の底面のプレートの数が2個不足するので、底面プレートは使用しないで組み立てます。(底面プレートを使用すると実感が伴わない理由もある)


基本セットを3セット使用するので、パーツは溢れんばかりになります。



3.塗装の必要はなし!!
 とありますが組み立ててみると、モノが大きいだけに、プラスチックの成形色のままだと違和感を感じるので、塗装は施したほうがいいでしょう。
 自分はストラクチャーに関しては透明のガラス以外はプラの地肌を晒さずに、全部塗装を施す方針です。 

 キットには、ベージュ黒茶色がありますが、塗装するなら淡い色がいいので、ベージュのキットの方を選びました。実際に店頭ではベージュの方が先に売れているようです。

 基本セットで建築する3階までは、外壁を白を基本とするので、ホワイトサーフェーサーをランナーに付いたまま吹きました。



 塗装後に、ニッパーで切り離し、カッターでバリを削って、外壁にガラスのパーツを接着し、最後に核になる構造のパーツを接着し、3層構造の壁を作成しました。
 そして、壁と壁を連結するパーツで隣の壁と連結します。

2.接着剤を使わずに組み立てることが可能!!
 ホゾ組の仕組みを採用することで、仮組の際に接着剤が必要なくなりました。仮組を何度も行うことが出来ますので、構想が固まるまで何度も工作が楽しめます。
 
 とありますが、壁を横に繋げる応用組立では、ホゾ組の要領ではバラバラになってしまうので、覚悟を決めて最初から接着剤を使って組み立てました。
 接着剤はプラモ用の流し込みタイプを勧めていますが、普通のビン入りの接着剤の方が手早く接着できるので、タミヤセメントを使いました。

 パーツ同士の合いは、きわめて良好です。外国製のキットばかり組んでいると、この合いの良さは感動します(^_^)
 このキットはMade in Japanで、金型の精巧さを感じます。 残念ながら透明ガラスに金型の傷らしきスクラッチが大きく入っていますが、完成してしまえば、あまり目立たないスクラッチだと思うので気にしません。


 組み立てた壁を、接着する前に、裏返しにして展開図のように並べてみました。



 このキットは、壁面のレイアウトの自由度がとても高いので、扉付きのウインドウ、全面ウインドウ、中型・小型の窓付きの壁面、全面コンクリートパネルの壁面、通用口ドア、シャッター、換気ルーバー付きの壁面も選択できます。


 角繋ぎ用のパーツを使って、角を接着します。
 すんなり、直角に組み上がりますが、右下の方の逆L字型(『)の部分のような接続はキットでは考慮されておらず、この部分だけ強引に接着しました。



 接着後、角の直角を保つため、1階部分の天井パーツを取り付けました。
 横に連結すると、天井パーツが壁1枚分隙間が空くようで、天井同士は繋がらなくなります。



 次回は、2・3階の壁面を組立て、基本セットの3階建てにする予定です(^_^)


本日使用したキット
 基本@1,575円×3個=4,725円 (ただし調達価格は2割引なので、3,780円)





最近、レイアウト制作のペースが落ちています。仕事が忙しい時期でもありますが、浮気が一番の原因ですです(^_^;)
 
 リアルに浮気すると、プロポーズの際に浮気はしません!と誓った手前、即離婚案件に昇格してしまうので、今回の浮気はレイアウト制作に対する浮気です(>_<)
 
 もう結婚後は模型の趣味はレイアウトだけにして、プラモデルからは足を洗うと誓いを立てたのですが、Dragonの1/35のドイツ軍sFH18 15㎝榴弾砲と砲兵の人形セットを購入して組み立ててしまいました。 最近、大砲のプラモが数多く発売されているので、つい買ってしまいました・・・



 次は塗装工程に移ります(^_^;)

  製作記#1~100   #101~150   #151~200   #201~250