制作記#449                      更新日2021年 8月22日更新            

2021年 8月21日(土) 戸崎県警本部庁舎#1

 日本の警察組織は都道府県ごとの自治体警察であるために、各県庁所在地には道府県警察本部が設けられています。
 警察本部はほとんどの道府県では、県庁舎と同じ敷地か、通りを挟んだ隣の区画に立地しています。
 例外として首都警察でもある東京警視庁が東京都庁とは6㎞も離れていますが、国の中枢の霞ヶ関にあり、警察庁と隣り合っています。
 警視庁は別格としても、他の道府県で県庁と県警本部が少し離れているのは三重県(近鉄名古屋線、JR紀勢線を挟んでいる)、愛媛県(市役所や銀行を挟んでいる)、高知県(高知城を挟んだ反対側)、宮崎県(小学校を挟んでいる)しかありません。いずれにしても県庁の近くに立地しています。
 それほど県庁舎と県警察本部は密接した関係にあります。
 
 また県庁が立地している場所は全国的に、県庁所在地の中心部や城址の近くに立地しています。例外は新庁舎建設のために中心市街地から離れた場所に移転した場合があり、平成になってからは1996年の鹿児島県、1999年の茨城県が中心市街地から移転しています。中心市街地から県庁が移転するのは中心市街地の空洞化の要因になるので好ましいこととは思いません。ただ2018年に移転した長崎県は、長崎駅前に移転したので、好ましいことだと思います。



 レイアウト上に県庁舎を建てたからには、隣接した場所に県警察本部を建てることにしました。

 使用したキットはATLASのHIGH RISE(高層ビル)のキットです。
 これは20年近く前に絶版のATLASのアメリカ製のキットです。
 3種類の高層ビルの20階建の基本キットに、それぞれ10階分のアドオンセットが発売されてビルの高さを高くすることが出来ます。
 このキットは15年くらい前は、アメリカの通販会社では在庫処分価格で販売されていて、本体とアドオンセットを何点か購入しました。

 

 この高層ビルのキットはこのレイアウトの製作を開始した20年前に、一番最初のストラクチャーとして製作しました。
 ガラスウォールの壁面を4面組み合わせて、組み立てるシンプルなキットとなっています。(キットは製作記#115で紹介)

 下の画像の奥のビルは本体セット+アドオンセットで、30階建のビルを組み立てました。

 手前の20階建のビルは、その後、戸崎県庁庁舎として一度解体して、新たに本体セットやアドオンセットを追加して、34階建のビルに直しました。
    レイアウト製作記#116 #117 #118 参照

 奥の30階建ビルを今回、県警本部と県庁の合同庁舎にします。
 このビルは習作として製作したビルで、20年間レイアウトには登場せずに休眠していたストラクチャーです。

 

 配置予定場所に置いてみると、手前の戸崎セントラルターワー(GREEN MAXのオフィス)25階建、戸崎県庁舎34階建、と戸崎県庁戸崎県警本部合同庁舎30階建と3つの高層ビルが並ぶことになります。

 



 県警本部ビルはATLASのキットをそのままだと、1970年代くらいのアメリカの高層ビルのような外観になっています。

 

 屋上部分は巨大なペントハウスにFMの高いアンテナと、高架水槽(1個欠け)と6つの冷却塔になっています。
 この高架水槽と冷却塔を交換します。

 

 冷却塔に使用するのは、TOMYTECジオラマコレクション 情景小物のコンビナート~冷却塔~です。x

 この冷却塔は、ビル用というよりは工場の製造設備の一部としての冷却塔で、多くの工場で使用されています。
 
 ほとんどの高層ビルは小型の分散型の冷却塔をビルの屋上に使用しています。このジオコレタイプの冷却塔を高層ビルで使用しているかどうかGoogleMapの航空写真で東京の高層ビルの屋上を見てみると、ごく少数のビルで、ほぼ同じ形の冷却塔を使用しているのを見つけました。こういった集中型の冷却塔よりも、冷暖房の使用頻度に合わせられる分散型の冷却塔の法がいいと思いますが、警察本部なので年中無休のビルなので集中型でもいいでしょう・・・

 このキットを組み立てましたが、パッケージ写真よりも明るく、ツヤのある冷却塔になったので、タミヤ ウェザリングマスターのススとマッドを、パーツの角や出っ張っている部分を中心に塗り、ツヤを抑えm明るさを消しました。

 

 もう一つ屋上の設備として、無線の中継回線を送るパラボラアンテナがあります。
 警察本部には通信指令室があって、県内の中継塔や隣接する道府県の警察本部と無線通信しているものと思います。

 

 また多くの県警本部には屋上にヘリポートが設けられており、街中のヘリポートとして防災訓練の際に使用されていますが、県庁舎にヘリポートがある場合には県警本部のヘリポートは省略されるので、本県も県庁舎のみのヘリポー-トにします。

 ジオコレのコンビナート冷却塔は、ATLASのキットにうまく納まります。
 電波塔は、キットの半分の高さにして配置しました。
 キットオリジナルのFM用アンテナは撤去するかどうか思案中です・・・

 

 今後はビルの壁面全体を戸崎県庁舎に準じてストライプ状に塗装するのと、県警本部庁舎の外構を工事して警察車両などを並べたいのですが、まだ県警本部が面する中央通りの道路が出来ていません。
 道路が出来てから外構工事を行いたいので、「戸崎県警本部庁舎#2」はまだ先の話となります(^^)

 

 このような大型のストラクチャーを撮影するには、レイアウトの背景が大切です。
 レイアウトの全景を撮影するために、これからレイアウトの背景を整備したいと思います(^^)

 

 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300  301~350  351~400  400~450