制作記#258
                  更新日2012年8月8日更新           

2012年8月4日(土)  仙台の高架歩道&ハイラインの街灯・線路際の手摺り                          


 レイアウトに水辺のアーバンガーデンのシーナリーを作成していますが、今、参考に視察に出掛けたいのが大阪市の中之島BANKSソウル市の清渓川です。 近々訪れようかと思っていますが、それらを訪問する前にレイアウトのハイラインは完成しそうです(^_^;)


 そんな中、手近なところで仙台市にボランティアがらみの会議で出掛けてきました。
 会議は午後からの予定ですが、仙台には9時前に新幹線で入り街歩きをしました。

 4月に仙台を訪れた時に訪問出来なかった場所を訪れました。 地下鉄泉中央駅前のペデストリアンデッキと仙台メディアテークです。

 最初に向かうのは地下鉄泉中央駅で、仙台駅前から地下鉄南北線で行くのが手っ取り早いのですが、地下鉄の地下区間は車窓が楽しめないので、なるべくなら避けたいと思います。 街を見るならば路線バス。 路線バスで地下鉄泉中央駅に行きました(^_^;)

 地下鉄泉中央駅行きのバスが出るのはペディストリアンデッキの降りた先の20番停留所です。
 
 バス停の目の前にあった商業施設がEDEN仙台。 駅前にして1階建ての路面店を配した贅沢な商業施設。



 パテオ(中庭)を中心に置いた施設で、ハイラインの後に造る広場の参考にすることにしたので、EDENの紹介はまた後日。


 地下鉄泉中央駅行きのバスは9時23分発。 少し時間があるので、仙台駅前のペデストリアンデッキを見て回りました。 
 


 仙台駅前は大震災があったとは思えないほど、七夕祭りの飾り付けで賑わっていました。
 戸崎駅のペデストリアンデッキのモデルにしたところなので、何度も訪れているのですが、気になるところがありました。
 駅前にグリーンテラスがありました。 
 レイアウトにテラスを何個も造っている(制作記#100参照)自分としては、テラスが非常に気になります(^_^;)
 エンド- E BeanSで、オープンが10時からのようで今回は行けなかったので、次に仙台を訪れた時には必ず訪れて、レイアウトに同じ物を造りたいと思います(^_^)



 さて、地下鉄泉中央駅行きのバス停に行くと長蛇の列・・・
 よく見ると、市内バスの乗客ではなく山形への都市間高速バスの乗客が20番乗り場の方まで長蛇の列を作っています。



 自分だったら仙台から山形に行くときには、いつも仙山線を使いますが、バスはJR運賃よりも安い900円(JRは1,110円)で所要時間も変わらず、毎時5分から15分ヘッドでバスが出ているのでは、一般的には都市間高速バスに軍配が上がります。 福島・郡山・盛岡-仙台間もバスの鼻息が荒いです。

 結局、仙台駅前の停留所で地下鉄泉中央行きのバスを待つのは2人だけでして、9時24分発のバスは2分ほど遅れてやって来ました。
 この路線バス、仙台港フェリーターミナル発で全線乗り通すと71分もかかる長距離のバス路線です。 土曜日の朝だったかもしれませんが、2分くらいの遅れとはたいしたものです。

 バスの先頭の席に座り、車窓から仙台の街並みを眺めました。仙台には何十回も訪れているので、今回はレイアウト制作の参考になるようなものを発見することはないかと思っていましたが、それは大いなる誤りで、これはと思うヒントになるものを何ヵ所も拝見しました。
 
 泉中央駅まではバスは390円で30分かかります。 地下鉄ならば100円安い290円で16分で着いてしまいます。 でも、バスにして良かったと思います。

 路線バスは市役所や県庁が並ぶ勾当台通りを進み、北仙台の駅前を通過して奥州街道を進みます。
 


 泉区に入り、七北田川を渡ると Jリーグの試合も行われるユアテックスタジアム仙台やプラネタリウムのドームが乗った泉図書館などの現代的な建物が見えてくると仙台の副都心の1つ、泉中央に到着です。

 バスプールから階段を登ると、念願の緑が豊富なペデストリアンデッキに到着です。



 地下鉄泉中央駅は七北田川の河岸段丘の傾斜地に建てられているようで、ペデストリアンデッキも東側と南側はちゃんと高架歩道になっていますが、北側と西側は高くなった地表と同じ高さで、高架歩道ではなく、ただの遊歩道になっています。
 特にペデストリアンデッキ上にタクシー乗り場になっていて高架歩道という感じがしません。
 

 (Google Mapより)

 このペデストリアンデッキで秀逸なのは通りを越える部分が円形が3つ連なったデザインになっていて、通りに団子が斜めに乗った感じです(^_^;)

 

 真上から見ないと、団子状になっているのが良く判らないのですが、ペデストリアンデッキは直線だけで構成しなくてもいいという事例で、団子状のペデストリアンデッキをレイアウトに作りたくなりました(^_^)



 このペデストリアンデッキの、もう一つの特徴は、スロープで降りて、そのまま遊歩道に繋がっているところです。



 下記の地図の「現在地」表示の場所から、すいせん通りという遊歩道が続いています。





 なかなか興味深いペデストリアンデッキですが、仙台駅前のペデストリアンデッキと違って、大震災の傷跡が多く刻まれています。



 タイルの破損も激しく、滑り止め用のゴムのフォームが至る所に敷かれています。



 このペデストリアンデッキのもう一つの特色は、ガラス張りのピラミッドです。



 エジプトのピラミッドか、パリ ルーブル美術館のガラス張りのピラミッドを模したものだと思っていましたが、現地でパンフレットを見ると、泉区を象徴する泉ヶ岳を模したモニュメントだそうです。

 ピラミッドの中は、バスプールに降りる階段になっていますが、補修作業中で中には入れませんでした。 



 補修工事をやっている方に、工事の内容を聞いてみると、ペデストリアンデッキ全体に段差が出来て非常に排水が悪いそうで、今平らにする工事を行っているとのことでした。
 ここは震災当日にはかなり揺れたそうです。


 このペデストリアンデッキを訪れたのは、仙台在住の方から1年前に緑が豊富なペデストリアンデッキがありますというメールを頂いたのがきっかけです。  メールアドレスがサービス停止になったinfoseekのものだったので、今では過去のメールを閲覧することも出来ず、メールを差し上げることが出来ないので、教えて頂いたお礼を、この場を借りてお礼を申し上げます。

 
 ペデストリアンデッキを見た後は、泉中央駅から地下鉄の地上部分を走る旭ヶ丘駅まで乗車し、そこからまたバスで仙台の中心部に向かいました。  東北薬科大や東照宮を通るルートで行きと同じくバスの車窓による仙台の街並みを楽しみました。
 
 その後は、せんだいメディアテークの建物を見に行きましたが、特にレイアウトに生かすような収穫はありませんでした。
 建物の構造の特徴として、鉄骨独立シャフトが13本立っていますが、それが各フロアーで面積を喰っているように思え、天井も実際よりも低く感じて圧迫感を感じました。  それでもガラスを壁面に多く使った建物で、震災で大きな被害が生じなかったのは見事です。(図書館の蔵書は床にぶちまけられましたが)

 メディアテークの建つ定禅寺通りは杜の都らしいケヤキ並木道です。 暑い夏の日差しをケヤキが遮ってくれて快適です。
 本当に仙台にはケヤキが似合います。



 ケヤキ並木には自衛隊車輌も良く似合う(^_^;)


 


 


 さて、レイアウト制作の方にまいります(^_^)



 前回は第1パートに街灯を取り付けたので、第2、第3パートにも街灯を取り付けます。



 第2パートも街灯はFALLERの街灯セットのものを、フィールドグリーンで塗装して使います。



 第3パートにも第1パートで使ったのと同じ街灯を、フィールドグリーンで塗って立てました。



 街灯の次は手摺りです。
 手摺りは試作品でもらった㈱フローベルデのトラス橋の手摺りです。



 ついでに、後ろを走る築堤の線路フェンスがかなり太く感じました。 一体どこのメーカーのフェンスだろうと過去のレイアウト制作記を見直してみると、制作記#18に記述がありました。
 それによるとEverGreenのプラ丸棒を自分で接着して、作ったフェンスのようです。 6年も前のことなので自分でも忘れていました(^_^;)

 苦労して自作したフェンスのようですが、2012年になって次々に新しいレイアウト用の素材が出てくると、自作のフェンスの出来に不満足感が出てきます・・・・・・
 このフェンスもフローベルデの手摺りと、同じく宇都宮ロコ模型でもらった、たぶん1/100の帆船模型用の金属製ワイヤーを半田付けした手摺りを使いました。



 エナメル塗料のイエローグリーンで塗装して、接着。



 このままだと手摺りの足下が覚束ないので、手摺りの脚を固定するために、ターフをヤマト糊と水でペースト状にしたものを、脚の周りに盛りつけます。 ペースト状のものが乾燥すれば手摺りも固定されるし、雑草で覆われている情景も再現できるし、一石二鳥です(^_^)


 手摺りが細くなると、すっきりした感じになるので、今までの太かった手摺りにしていたのを反省します(^_^;)



 同じく、TOMIXの高架橋にも制作記#32で津川洋行の柵を利用した手摺りが取り付けてあります。
 


 これも今の目で見るとかなり厳しい出来です(^_^;)  ものすごく太い手摺りに感じます・・・・


 これも今回使用した手摺りに置き換えます(^_^)


 6年前に取り付けた津川洋行の鉄柵は透明ボンドでKATOの単線高架橋の側壁を切断した後に、透明ゴムボンドで接着してあります。
 ほんの少し力を入れるだけで、簡単にきれいに剥がれたので、透明ゴムボンドを使って正解だったかと。



 針金で出来た手摺りを、同じく透明ゴムボンドで貼り付けていきます。

 手摺りの交換が終了後、制作記#32のときと同じく列車の通過の際に手摺りに接触しないか、試してみます。 
 KATOの単線高架橋のカーブ線路は建築限界に厳しい欧米型の2階建て客車が通過の際、車体側面を外壁に接触します。
 以前、側壁を切断して手摺りに変更したのは、この理由です。
 
 これらの車両が通過出来ればたいていの車両が通過可能になるので、安全確認の為です。 



 無事に、欧米の2階建て車両が通過したので、手摺りの交換作業は無事終了です(^_^)


 次回は今回の仙台視察を参考に、ハイラインを完全に仕上げたいと思います(^_^)

 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300