レイアウト制作日記#18    更新日2006年8月10日更新    TOPへ

2006年8月5日(土)   築堤の柵・架線柱・信号機
  


  前回の制作日記17において、築堤の緑化を行ったわけですが。けっきょく築堤に塗りつけた糊の水溶液に漬け込んだターフは3日以上経過した後、完全に乾燥しました。日本の梅雨時の湿気をなめていたようです。
 今回の件に関しては、多少の誤算はあったが、手法のミスはないと楽観的に考えることにしました(^_^)

   さて今回は、築堤をもう少し仕上げていきます。
 このレイアウトの想定の時期は7月中旬の梅雨明け直後の平日17時頃なので(2006年の梅雨明けは遅れて7月30日になってしまったが・・)築堤の夏草どもも、梅雨の雨を十分吸って、夏の光の中で成長期を迎えています。 よって、もう少し草を増やして夏草どもが存在感を示す、夏の景色にしていきます。 


 


また、この築堤の片方は垂直に切り立った石垣になっているので、保線作業員や列車が立ち往生したときに避難する乗客の安全の確保のために、手摺(柵)を取り付けます。(反対側の斜面も角度が急なので、転げ落ちたら無事に済むとは思えないが・・(>_<)
 
 手摺は結構な長さになるので、市販のものではなく、実際のJRの線路際の柵を参考にして、 EverGreenの0.75oの角棒を接着して組立、オレンジで塗装したものを取り付けました。

 
 次に、電化された路線なので、架線柱を立てます。
 今回、まだレイアウトが完成していない状態で架線柱を立てるのは、他の場所の作業を行うときの妨げになるのですが、今回は不便を承知で見栄えの為に架線柱を立ててしまいます。
 使用する架線柱はKATOのもので、これもプラのままではむごいので、すかさず塗装してしまう。
 塗装は金属製のアームの部分は、ライトグレーで塗装しましたが、コンクリート製の柱の部分は、ジェイズから発売されたスェード調スプレーの「ダークグレー」で吹きました。しかしこのスプレーは暗すぎるので、タミヤのウェザリングスッテクのホワイトを使って、すこしぼかしながら明るくしていきました。

※以前、アサヒペンから発売されていたスェード調スプレーの「グレー」は、レイアウトでコンクリートの質感を表すのに最高のスプレーでした。 この度、ジェイズからスェード調スプレーの「マットブラック」と「ダークグレー」が再販され、ここぞとばかりに買い込みましたが、レイアウトに使うのには、すこしホワイトで補正してあげないと厳しいです。 以前コンクリートの表現にはモデラーズの「インテリヤグレー」が一番ふさわしくなっています。 以上、多少の誤算があったという話でした。

 
  次信号機の設置ですが、KATOやTOMIXの点灯する信号機も、レイアウトで運転するのには楽しいのですが、さすがに形状がリアル感に欠けるので、グリーンマックスの4灯式を組み立てることにしました。(この度発売されるTOMIXのリアルな形状の腕木式信号機は、たいへん素晴らしいのですが、このレイアウトの時代設定に合うわけがないのは、言うまでもない)  
 しかしキットの信号機は現代の信号機とは形状が違うようなので先日、大磯駅に行ったついでに、JR東日本の東海道本線の信号機を中心に観察してきました。(後日、大阪JAMに行くついでに、JR東海、JR西日本の信号機も観察したら、JR東日本の信号機と似たり寄ったりでした)
 
 結論としては、多種類の形状があって、国鉄時代とは違い、これが信号機だという決定版はないようです。
 (これは架線柱など、JR東日本から始まった、従来からの素材や物品購入先にこだわらずに、調達コストを下げるために、新しいデザインを採用した設備の更新を行っているからか・・・)

 観察の結果は、キットのような、白いスチールパイプを柱にしているものはなく、主流はコンクリート柱でした。 中にはパーカーライジング仕上げようなスチールパイプのもありましたが、これには錆び防止の為か、従来からある黒いキャップがてっぺんに付けられていました。 コンクリート柱にはこのキャップがないので、精密ニッパーでカットしてしまいます。
 また、信号機本体も柱の真横に付いているのは主流でなく、柱の斜め前や柱の正面に付いているものが多かったので、キットの信号本体も、ニッパーで切断して、一つは柱正面に、もう一つはプラ棒を使って柱斜め前に取り付けました。
塗装が終わって、ウエザリングを施した信号機です。
信号の灯火はメーカーの作例のように赤黄緑全て、塗装で点灯しているようにしては何なので、一応「進行」の緑にしておきました。
 4灯式の信号機の場合、「進行」は一番下に緑を点灯させるようです。

 信号機の点検用の梯子は、右側がwacoのエッチング製の梯子を使用しましたが、在庫が尽きたので、左のはキットの梯子を少し短くカットして付けました。
 土台や継電箱は塗装後、タミヤのウェザリングステックで汚してあります。





※画像の右側の信号機の本体は、上下逆に付いています・・・(-_-;) 
画像を撮ってから気がつきました。ミスであるが、後日さりげなく修正してしまうのは、言うまでもない(^_^;)
 次には、TOMIXの「レール際のアクセサリーセット」などを置きたいのですが、正直言って、私は鉄道の運転関係の設備については、ほとんど知らないので、各種参考文献を調べたり、運転席の直後にでもかぶりついて、信号機や線路際の標識などの配置の仕方を、学習してみようかと思っています(^_^;)

     

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