#44 箱庭技研の空背景セット
2016年4月7日更新
1/400空港ジオラマの製作を紹介しておりますが、ジオラマの写真の背景に部屋の壁が写っても味気ないので、空のような色の背景を使用していました。
とりあえずライトブルーのものを、仮の背景として使っていました。
ただ、使用していたのが空色のスタイロフォーム(ジオラマのベースにも使用)でして、発泡ウレタンの建築資材なので多孔質な素材なので、近くで見るとザラッとした感じがします(^_^;)
1/400のジオラマといっても横幅が1800oもある大きなものなので背景画も、それなりのものが必要となります。
今回、箱庭技研のジオラマシート [FREE 空背景セット]を使用しました。
このジオラマシートは縁あって箱庭技研さんから頂いたものです。
これまでの経緯は最初、1/144航空自衛隊基地ジオラマの地面にはTOMYTECの航空装備品1 駐機場ベース(4枚セット)1,500円(税抜)を大量購入して使っていました。
TOMYTECの駐機場ベースが発売されたのが、航空自衛隊基地ジオラマの製作を始める動機付けになったのですが、どうも実感的ではありません(^_^;) 塗装済みのパーツなんですがコンクリートのようなザラッと感がありません。写真に撮ってもコンクリートの繋ぎ目が大袈裟すぎるように感じて、ちょっと違うかなと思いました(^_^;)
そこでwebを検索すると、箱庭技研のジオラマシート [1/144 航空隊格納庫セット]の地面が非常にリアルなので、大枚をはたいて購入した技MIXの駐機場ベースに替えて安価なジオラマシートに貼り替えました。
その件は、1/144航空自衛隊基地ジオラマ製作記#10(箱庭技研のジオラマシート) に記されています。
そのページで、ジオラマシートの格納庫部分を切り取り、上半分の空の部分のみをジオラマの背景に使用しているのを、箱庭技研の代表者の方が見られて、メールを頂き、発売を検討している背景の試作品の提供を頂きました。
その件は、1/144航空自衛隊基地ジオラマ製作記#16(箱庭技研 背景の試作品)に記しました。
試作品は、スチロール製のA1サイズのパネル(ミラパネ)に貼られた形で2枚送られてきました。感謝です。
箱庭技研さんから試作品を提供するのでご意見を・・・とのことで、制作記に書いたように、3点ほど要望を記しました。
(1)樹はかなり低い方が、飛行場が広く見えるので、樹の高さと、フェンスの高さを低くして遠くにあるような感じにして頂けるとありがたいです。
(2)基地外の無線アンテナ塔は、実際にはほとんど例がないので、撤去した方がいい。
(3)晴れた空を見ると、空は上に行くほど青く、水平線近くの下の方は大気の層が厚くなっているので霞んで見えるので、水平線近くの空はぼかして欲しい。
すると箱庭技研さんは対応が早い。さすがプロ。背景画の三分の一を占めていた森がかなり低くなり、飛行場ジオラマの背景として距離感が出てきました。箱庭技研さん、いい仕事しています(^_^)
箱庭技研さんから、お礼ということで製品版の背景を送って頂きました。感謝です(^^)/
1/144航空自衛隊基地ジオラマと、1/400空港ジオラマ、そして1/150都市型レイアウト戸崎駅周辺にも使用するに十分な背景画を送って頂きました。ありがとうございます。想定スケールが空だけに1/48〜1/1000程度と巾が広く、とりあえず1/144から1/400のジオラマに使ってみます。
箱庭技研の商品説明をみると [FREE 空背景セット]は900mm x 600mm の紙製のシートに高解像度オフセット印刷で、贅沢にも両面印刷されていて、半光沢に仕上げられています。
筒型に丸められて、取り出した後にカレンダーのように丸みをとるために苦労するかと思ったら、いい素材を使用しているのか簡単に丸みはとれてすぐに平らになりました。
やはり、紙のまま壁に貼るよりも、パネルに貼った方が歪まずに写真に撮ったときにも見栄えがいいので、パネルに貼ります。
最初は、両面テープでスタイロフォームに貼り付けようかと試みましたが、なかなかうまく貼れなかったので、糊付きのパネルを使います。
今回使用したのは、A1サイズののりパネです。1枚1,000円程度です。
レイアウト製作記#10Cでレイアウトにパネルに空のプリントを貼り付けたときには、失敗しないように業者に頼みました(^_^;)
今回は当時よりも技術が向上しているだろうということで、自分で貼ることにしました。
プロがやる技法を研究せずに今回は全くの自己流でやりました(^_^;)
使用した、のりパネはA1サイズとなっていますが、A1サイズよりもやや大きめです。おそらく展示会なのでA1サイズのペーパーを貼り付けたときに、四辺に若干余白があった方が見栄えがいいからでしょう。ジオラマの背景としては余白があっては困るので、背景画の
900mm x 600mm のサイズに合わせて、カッターで余白部分をカットします。
それからぴったりのサイズになったパネルの上に背景画を置いて、端っこの数pのところにカッターで切れ込みを入れて糊面の保護シートを数pの巾で切り取ります。
数pの巾の糊面にシートの端を貼り付けて固定します。
それから、背景画を持ち上げてから残りの糊面の保護シートを剥がし、慎重に端から定規で押しながら隙間がないように背景画を貼り付けていきます。この方法できれいに貼ることが出来ました(^_^)
最初の1枚目は5分ぐらい時間をかけて慎重に行いましたが、1枚目が成功すると、2枚目は1枚目の半分の時間で貼れて、3枚目になると慣れて3分の1くらいの時間で貼ることが出来るようになり、心配するほど難しい作業ではありませんでした(^_^)
とりあえず、4枚の背景パネルが完成しました。
従来のスタイルフォームの背景と比較してみましょう(^_^;)
空背景セットを使うと、ジオラマにも奥行きを感じられます。
多孔質で光を反射しないスタイロフォームに比べて、空背景セットのシートは光をレフ板のように反射するのか、空港ターミナルビルや航空機にもいい具合に光が当たって、明るく見えます(^_^)
まだパネルを固定していないので、パネルとパネルの間に隙間が開いているのが見えますが、固定すれば隙間は消えるでしょう(^_^;)
もう一枚、背景のパネルを加えて、L字型に配置してみました。
これも固定していないので、まだ隙間が目立ちますが(^_^;)、きちんと繋げれば隣の雲と見事に繋がります(^_^)
飛行機にもいい具合に光が当たって、レフ板代わりになる副次的な効果も確認できました(^_^)