1/144航空自衛隊基地ジオラマ#16(箱庭技研 背景の試作品)
2015年12月 6日更新
今まで、このジオラマの背景は最初に青のスタイルフォームがスカイブルーなので背景にしていました。
ただこれは、パッと見は青空に見えますが、建材の断熱保温材なので、見ると発泡プラスチックらしく、表面のザラザラが目立ちます(^_^;)
製作記#10でジオラマの駐機場の地面をTOMYTECの駐機場ベースから、箱庭技研のジオラマシート 1/144航空隊格納庫セットの地面に替えました。
この航空隊格納庫セットは、上質なシートに両面に高解像度オフセット印刷されたもので、片側には駐機場の地面がプリントされ、もう片側には格納庫と後ろに広がる青空がプリントされています。
シートのサイズは900o×600oで、今制作中のジオラマには地面は一枚でいいので、もう一枚は背景として使用することにしました。
背景には救難隊の格納庫が描かれていますが、格納庫はさんけいの機体整備格納庫を既に組み立てたので、下半分の格納庫部分は切り取り、上半分の空の部分だけミラパネに貼って背景としました
この青空の背景が気に入り、ジオラマの2面に背景を置くために再度、箱庭技研の1/144航空隊格納庫セットを購入して背景にしようと思っていました。
ところが、このジオラマシートを販売している箱庭技研の会社が、私のWebページをご覧になり、メールを頂きました。
同社ではジオラマの背景の検討しており、出来ればジオラマで使用してご意見を頂きたいとのことでした。
その後、試作品を2枚送って頂きました。試作品の背景はミラパネに業者の方で貼り付けてあり、サイズは同じく900o×600oです。
立体格納庫を所有しているユーザー向けに、汎用的な背景の作成を考えたそうです。パネル
この試作品の背景のパネルを2枚直角に組み合わせて使用しました。
7oのスチレンボードに出荷段階できれいに貼られているので、非常に使い勝手がいいです。
基地の建物と航空機を並べてみます。
ジオラマの写真を撮ってみて、感じたのは基地の外の森が近いかなという印象です。くっきりと精密にプリントされているので、管制塔の裏にすぐ森があるように見えます。
2015年10月25日に行われた百里基地航空祭で、駐機場地区から基地の外周がどのように見えるか写真を撮ってみました。
この日は、雲一つない航空祭日和で、空の背景はスカイブルーの大判の模造紙でもいいくらいの見事な晴天です。
格納庫のうしろには基地の施設が連なっていて、基地の外の林には駐機場からも距離が800mもあるので、林はほとんど見えません。
駐機場から樹の高さは格納庫と同じくらいの高さで、駐機場からも距離があるので、森は遠くに見えます。
外周のフェンスも
駐機場から見て、横方向に置いた背景ですが、背景下部のグレーのお陰で、駐機場に奥行き感が出ます(^_^) ただ、樹が大きいので駐機場とフェンスの外の森と距離が近く見えます。
樹はかなり低い方が、飛行場が広く見えるので、樹の高さと、フェンスの高さを低くして遠くにあるような感じにして頂けるとありがたいです。
丸で囲ったタワーはアンテナ用のタワーだと思いますが、これは送信用のアンテナと、受信用のアンテナを少し離して設置するためのもので、管制塔のアンテナを受信専用とすると、管制塔のやや近くに離した場所に送信用のアンテナのタワーを立てます。
これは小松基地の写真ですが、このくらいの距離です。
そして、保安上の理由からフェンスの外に立てることはないでしょう。フェンスの中の方がいいです。
百里基地の場合も、管制塔とアンテナタワーの距離は近くなっています。それなのでアンテナタワーは背景画にない方がいいと思います。
どうしても樹が大きくて森が近くに見えるので、これが駐機場でなくて、ラストチャンスエリアの写真に見えます。
思い切って、森の部分を下に隠して、空だけの背景にしてみました。飛行場が広く見えます。
樹の高さを現在の4分の1程度に低くすると、森が遠くに見え、距離感が出るのではないかと感じます。
地平線に近い部分の空が、霞んでいるはなかなかリアルな表現でいいです(^_^)
晴れた空を見ると、空は上に行くほど青く、下の方は霞んでいます。 ただこれだと、細かい雲が地平線まであって少し変ですが(^_^;)
格納庫や管制塔の裏も試しに全部、空の背景にしてみました。
これから、いろいろ試行錯誤していきたいと思います。
製作記#10で、照明を当てるとジオラマシートが反射して、コンクリートの駐機場の地面らしくなく、映り込みがあると書きました。
箱庭技研がらのメールによると、地面の映り込みを防ぐために、Mr.カラーのツヤ消しクリアを吹いてみたら、反射が消えたそうです。
私も箱庭技研さんが試されたと同じように、ツヤ消しクリアー(水性)を2度吹いてみました。効果はてきめんで、反射しなくなりました。写真によっては、ほんのわずかに反射している感じがしますが、これは照明を強く当てているのせいですので、満足しています。
この背景画を、箱庭技研がどのような製品にするか楽しみです。
同社のWebページによると背景や地面のジオラマシートを1/144以外にも、1/72〜1/600まで幅広く展開する予定になっていて、まだ「COMING
SOON!!」の製品が多くのですが、いろいろ販売されるようです(^_^)