2017 千歳基地航空祭の旅#1(新潟駅周辺)
                                    2016年 8月 8日更新                                                                                 
 今年も新日本海フェリーで北海道に行きました。新潟から新日本海フェリーに乗り、翌朝、小樽で降りて、千歳基地航空祭を見学。そして苫小牧から仙台まで太平洋フェリーで移動するという、フェリーで2泊3日の旅をしました。

 


 元々は昨年2016年に千歳基地航空祭に行くときのプランでしたが、昨年は前後に行事が入ってしまい、羽田からの飛行機利用の日帰りでした。それでも、フェリーの旅がしたくて、わざわざ別の日に行きは、新日本海フェリーに乗って北海道に入り(新日本海フェリーで札幌の旅#1から参照)モエレ沼公園と札幌市電のループ線を視察して、夕方、新千歳空港から羽田へ飛行機で戻るという旅行を実行しました。

 今年は7月23日(日)が千歳基地航空祭の日です。決まってから飛行機の予約をしましたが、帰りの飛行機の航空券が最安でも35,000円以上だったので、今年は去年立てたプランをそのまま使って、高い航空券を買うくらいなら、フェリーの上級の船室で往復しようという結論に達しました。
(ただし、出発の一週間前に飛行機の予約状況を確認したら、航空祭当日でも2万円台の航空券が発売されていました(>_<) )

 新日本海フェリーは今年から新造船が就航しているので、去年とは違った船なので乗る楽しみが増えました。どうせ乗るならスイートルームと思いましたが、貸切料金もかさむので、昨年と同じグレードのデラックスルームAに。
 帰りの太平洋フェリーは、新日本海フェリーと違って7月中は貸切料金がかからないので、ロイヤルスイートルームを張り込みました(^_^)
 
 航空祭に行って戦闘機や救難機を見に行くよりも、往復の長距離フェリーに乗る方が楽しみになってきましたが、千歳基地への旅の始まりです(^_^)


 7月22日(土)
 
 今年も9時59分新潟着のMaxとき320号で行きました。
 フェリーは新造船になったので、速度が上がったので去年よりも1時間15分遅い11時45分出港なのですが、今年はやりたいことが二つあります。
 一つは、新潟バスセンターの万代そばでカレーライスを食べること。
 もう一つは、たまたま7月22日と23日にフェリーターミナル近くの山下埠頭で海上自衛隊の護衛艦「まつゆき」の一般公開があります。艦内一般公開の時間はフェリー出港後なので、見学は出来ませんが停泊している姿を見ることが出来ます。よってフェリーの乗船時刻よりも1時間半以上早く新潟に着くようにしました。

 乗車した「MAXとき305号」は新潟着9時59分。早めに指定券を予約したので、えきネットで2割引のグリーン車に乗りました。
 昨年も同じ列車に乗りましたが、総2階建新幹線のE4系に乗るのもこれが最後かと思いましたが、E4系は上越新幹線に全車投入されて余生を送っています。一応、2020年度末に完全引退ということになっていますが、それまでにはE7系に置き換えが順次進んで行きます。
 他の新幹線車両に比べてスピードは出ないけれど、2階の席に座れば防音フェンスを越えて眺望を楽しむことができます。

 上越新幹線はあまり乗らないので、乗る度に景色を楽しんでいます。特に大宮を出てから1時間強の間に景色が刻々と平野から山岳、そしてまた平野と変わっていくのが好きです。

 最初は駅前だけ都会的な大宮駅周辺。

 

 それから、しばらく関東平野を進んで行きますが、しばらくは埼玉県内です。群馬県は関東平野の大部分を埼玉県に抑えられているような感じがします。
 
 そして群馬県に入ったかなと思うと、すぐに高崎に到着します。 ここでは駅手前で上信電鉄のカラフルな車両を見るのが楽しみです。

 
 
 高崎を過ぎると北陸新幹線が分かれていき、妙義山や榛名山などの群馬の名峰が左の車窓から見られます。
 群馬と新潟の県境にそびえる谷川岳はあまり眺める余裕がなく、新幹線は谷川岳の下を潜る長い大清水トンネルに入ってしまいます。

 

 大清水トンネルを抜けると越後湯沢で、乱立するリゾートマンション群を見ると、バブル時代にスキーリゾートに変貌した名残が感じさせられます。
 またかつては上越新幹線-北越急行ほくほく線という、富山、金沢方面へのメインルートだったのが、2015年に北陸新幹線が金沢まで開業したことにより、多くの乗換客で賑わった記憶だけが残っています。

 越後湯沢を過ぎると、コシヒカリの産地、越後平野を進みます。30分弱で越後平野の中核都市、長岡に着きます。
 長岡の市街地は赤い。道路が赤いアスファルトで舗装しているのではないかと思うほど、赤い街です。
 これは冬に降雪が多いため道路に消雪パイプが埋め込まれていて、鉄分の多い地下水が流されると、空気に触れて酸化し赤くなるらしいです。
 見事に街の道路が赤く染まっています。

 

 燕三条に近づくと、日本海近くにそびえる弥彦山がずっと車窓に寄り添ってくれます。夏場だと霞んで見えますが、越後平野ではランドマーク的な山です。

 

 9時59分にMAXとき302号は新潟に到着します。新潟駅は高架化工事の真っ最中。まだ架線は張っていませんが一年前に比べて進捗しています

 

 今回も、E4系に乗るのも最後だろうということで、グリーン車に乗りました。

 
 
 座席に座って地味なモケットのシートだなと思っていて、正面から見てみると、E3系「こまち」から使われ始めたイエローのヘッドカバーが付けられているシートを見ると、明るいシートだなと考えを変えました(^_^;)

 
 
 プラットホームに降りると、反対側に現美新幹線が停車していました。
 9時14分に越後湯沢から到着し、11時26分に越後湯沢に向けて出発します。

 

 周囲の景色が映り込むテカテカの表面処理です。TOMIXからまもなく発売されるので、楽しみです(^_^)

 

 走る美術館の車内に展示されている現代美術作品の一部を車外から鑑賞することが出来ます。

 

 花火が描かれた車体デザインは、フィルムを貼って表現しています。フィルムの繋ぎ目が目立たないので、探したら下記の写真の中央部によく見ると繋ぎ目が見えます。フィルムシートを貼る技術もスゴイものです

 

 新潟で見たかったのは、新潟色の115系電車。すっかり数を減らしているようで、ようやくリニューアル色の1編成が見られました。

 




 

 駅前の万代口バスターミナルは、櫛形のバスターミナルで、バスがスイッチバックしてきて乗り場にバックで進入します。狭い場所に数多くの乗り場を造れるという利点があり、自分の鉄道模型レイアウトの駅前広場にも導入しましたが、一々切り返してバックしなければならないのと、誘導員が必要などという欠点もあります。
 この櫛形のバスターミナルは、現在進行中の新潟駅周辺整備事業の完成予想図には載っていたいので、取り壊されるのは間違いなく、以前は多くのバスで賑わったバスターミナルも、新しいバス乗り場が整備されるにつれ、新しい乗り場に移っているのか、入ってくるバスも少なく、ようやく1台入線してきました。

 

 駅前広場には、新しい駅前広場の一部となるバス乗り場も出来ていて、2018年に高架化工事の第一期が完了すると後ろの新潟駅舎も取り壊され、新しい駅前広場になる予定です。また新潟交通のバスはいろいろと情報化に取り組んでいるので、今後の展開が楽しみです。

 
 


 新潟駅前のバスターミナルを見学した後は、歩いて10分のもう一つのバスターミナル、万代シテイに向かいました。

 ここは新潟交通が中心となって1970年代に新潟交通のバスの車庫や天然ガスの採掘場の跡地を再開発して、現在は7つの区画が整備され、バスセンターや大型商業施設、ホテルなどが密集したエリアになっています。それぞれの区画のビル群はペデストリアンデッキで結ばれていて、買い物客が歩いて回遊できる当時は先進的な商業地域として誕生しました。

 

 万代シテイの一角に万代シテイバスセンターがあります。かつてはこのバスセンターを始発とするバス路線が多かったのですが、新潟駅や市役所、古町を中心としたバス路線に変更されて、ここのバスセンターの発着本数も減少しつつあります。

 

 この万代シテイバスセンターにあるのが名物 万代そばです。立ち食いそばの店ですが、名物はカレーになっています。

 

 そば屋のカレーですが、ターメリックと小麦粉が入った黄色いルーに具は、タマネギとにんじん、豚肉という潔さ。
 普通カレーが470円、大盛りカレーが550円ですが、まだ10時過ぎなのでミニカレー380円を頼みました。
 食券を自動販売機で買って、カウンターで受け取ると、福神漬け載せられスプーンが差された状態で出されます。ライズが見えないほどルーがたっぷりと掛けられています。
 カレーの味はやや辛く、スパーシーな味合い。家庭カレーと違ってタマネギが崩れずに入っていて、これが気に入りました。量はミニでも他の立ち食いそば店の普通カレー並みの量で満足します。

 

 ここのカレーはレトルトでも発売されていまして、懐かしの昭和のカレーを味わいます。 

 ただビル1階のバスセンターの中にあるので、食べていても容赦なくバスの排ガスが入ってきます(^_^;)

  

 同じ新潟のB級グルメとしては、焼きそばに洋風ソースが掛けられたイタリアンがありますが、これは1回食べたことがあるから、もういいかなと(^_^;)


 カレーを食べ終わったら、隣のブロックの地下1階のイオンスタイルで、フェリーで食べる食料品の調達をしました。今回のフェリーの個室には冷蔵庫が備えられているので、生鮮食品も安心して買えます。

 買物の後は、バスセンター2階にあるレインボータワーがある広場に昇ってみました。土曜日の10時過ぎなのでまだ人の姿はほとんど見られません。
 今でも、そびえ立つ展望塔であるレインボウタワーは2011年の東日本大震災を期に、営業を停止し動かすことは出来ますが新潟のシンボルとして、動態保存されています。

 

 もう乗ることは出来ませんが、2007年に家族で海水浴に訪れたお盆のある日、このレインボウ-タワーに乗りました。

 

 入場料大人450円で、2階建60人乗りの円形の展望台が回転しながら上昇下降します。

 

 搭乗時間は約10分で、回転しながら新潟市内の景色を眺められます。

 上昇して行き、北を見ると新潟港と、レインボウタワーよりも高い125mの展望台を持つ朱鷺メッセが見えます。この展望台の存在が、レインボウタワーが休止になった要因の一つになっています(^_^;)

 

 南を見ると鳥屋野潟ビックスワン スタジアムなどが見えます。

 

 しばらく頂上で回転してから下降を始めます。
 万代シテイの各ブロックを結ぶペデストリアンデッキの様子もレイアウト製作の参考になります(^_^)

 

 以上、2007年の記録でした。


 もう11時になるので、フェリーターミナルの方に向かいます。交通手段は、万代シテイからタクシーで10分です。

 この7月22日(土)23日(日)は、海上自衛隊と新潟地方連絡本部の広報イベントで、護衛艦「まつゆき」が新潟港山の下で一般公開されていました。
 公開時間はこの日が13時~15時30分なので、11時45分出港のフェリーに乗るので一般公開には参加出来ません。
 ただ護衛艦は11時30分から新潟港のフェリーボート、ジェットホイルの入出港が重なるので、その前には入港しているはずだと思い、タクシーに新日本海フェリーのターミナルの先の山の下埠頭に回ってもらいました。
 そうしたら、もう入港済みで一般公開の準備を行っていました。
 埠頭の中にはまだ入れないので、フェンスのそとから写真を一枚。

 

 おそらくフェリーの個室テラスからは、護衛艦「まつゆき」の姿が良く見えるだろうと思っていたら、案の定、バッチリ見下ろすことが出来ました(^_^)

 

 次回は、フェリーに乗船します。

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