2021年 1月16日(土) sankeiムーミン屋敷を造る#1(ムーミンバレーパーク)
地球屋前ロータリーの高台にまだ空間があるので、もう一つペーパーストラクチャーを造ります。
どうしても都市型レイアウトというのは、建物を密に並べると都市というイメージのレイアウトとなりがちですが、なるべくなら現実の都市のように建物と建物の間に、空間を設けたい(建築基準法による)、駐車場も設けたい、公園などの空間や緑地を設けたい。
ということで都市公園の県庁公園を整備し、戸崎反転地とムーミン谷公園を整備しました。
ムーミン谷公園は2012年に製作記#246で一応完成をみましたが、ここには水遊び場とムーミン一家のオブジェが置かれているだけで、もう一つ決め手に欠けるものがあります。
そうしたら2019年9月28日にsankeiからペーパーキットそして1/150のNスケールのムーミン屋敷MOOMIN HOUSEが発売されました。
以前、県庁前公園のムーミン谷公園を製作する前に、埼玉県飯能市にあるトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園に行き、レイアウト製作のイメージ造りに行ったのがレイアウト製作記#229(ムーミン谷公園視察)で触れました。
本場フィンランドのMOOMIN HOUSEを見に行くことは叶いませんが、2019年3月に同じ埼玉県の飯能市にテーマパークとして民間企業の株式会社ムーミン物語が、フィンランドのムーミンキャラクターズからライセンスを得て、フィンランドにあるムーミンワールドを参考にしたテーマパークムーミンバレーパークがオープンしました。
ここの目玉施設として地下1階、地上3階の実物大?のムーミン屋敷があります。このペーパーキットを造る前にムーミンバレーパークをサクッと視察してきました。
1月の新型コロナウィルス感染拡大防止の為に、埼玉県に非常事態宣言が発出される前、ムーミンバレーパークに行ってきました。
テーマパークなので、本来ならば家族で訪れれば良かったのですが、以前、高速道路でこの近くを通ったときに、ここに行きたいと言ったら賛同する者がなく立ち寄れませんでした(>_<)
ムーミンは原作がスエーデン語で1945年に発表。日本では1969年にテレビアニメーションとして放送され、テレビアニメと小説や漫画で1970年代に日本では大ブームになりました。
もう50年以上前の作品なので、自分の子どもがムーミンのキャラクターを知るわけもなく、小学生の頃に飯能市のトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園に連れて行ってもピンと来ず、カミさんも綺麗な公園という感想しか持ちませんでした。
なので、このコロナ禍のなか、家族で出掛けるのは絶望的で(東京ディスニーシーは行きたいので、入場抽選に登録してくれと頼まれましたが・・・)、恥ずかしながら1人で訪れました。
正月休暇も終わった1月の初旬の平日、寒い日が続き、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染者が東京でも埼玉でも増加している中、テーマパーク内のムーミン屋敷を撮影しに行くにのに、来場客も少なく最適な時期と思い行きました。
以前、ここは感染防止の為に入場者を1日3,000人に限っているとの報道がありましたが、Webで入場予約の状況を見ると連日空席があるようでした。
ムーミンバレーの最寄り駅は西武鉄道池袋線の飯能駅で、池袋から30分、バスに乗り換えて13分ですが、コロナ禍のこともあり自動車で行きました。(平日は駐車料金は無料です)
現地に14時頃到着しましたが、前日の予報だと午後は晴れでしたが、予報が変わってあいにくの曇天でした(^_^;)
ムーミンバレーはショッピング・飲食の無料入場ゾーンのメッツァビレッジと有料ゾーンのムーミンバレーパークに分かれます。
有料ソーンの入場料は2,500円。これに有料施設の入場料も含めた1Dayパスポートにすると4,500円。他にも細々とした料金の設定がありますが省略。
チケットを前日にWebからクレジットカードやコンビニエンスストアーで決済すると、それぞれ200円割引になります。前日の夜中に決済し、入場時にはメールで送られてきた2次元バーコードを示して入場します。
ムーミンバレーパークは埼玉県飯能市にある人造湖の宮沢湖の周囲にあります。
ここにムーミンバレーパークが誘致できたのは、この湖があり、フィンランドの雰囲気に似た景観になることと、飯能市にトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園があってムーミンとの関係が強かったこともあります。
カヌー乗り場もありますが、冬なので営業はしていません。
いくつかの施設には、ムーミンの本の挿絵を立体的にしたストーリーの扉があります。
これは水浴び小屋の説明です。
水浴び小屋は、あけぼの公園にもありましたが、ムーミンバレーの水浴び小屋の方が本格的な造りです。
残念ながら冬で渇水期なので、宮沢湖の水位が低かったのは残念です。
水浴び小屋の内部もちゃんと住人の道具が置かれています。
ヨーロッパ人は、夏になると湖や川で水浴びをします。
宮沢湖の周囲は約2kmもありますが、この広さを埋めるほどの施設は少なく、とても疎らな感じがします。
宮沢湖の奥に行くと、ムーミン屋敷や展示施設のKOKEMUS(コケムス)などのパビリオンが並んだ一角に到着します。
ムーミンパパが設計したとされる、円形の3階建のムーミン屋敷。
地下と1階は入場券だけで入場出来ます。
2階と3階は有料施設で、6名が人グループになり、少人数でガイドツアーで見学が出来ます。本来ならば時間指定の整理券方式ですが、この日は来場客が少ないので、いつでも見学出来る状態でした。
2,3階を見学するには1,700円を追加で支払うことになりますが、今回の視察はムーミン屋敷の外観を見ることで、キットの内部を作成することが目的ではないので、迷いましたが追加料金を支払わうことなく、2,3階の見学はしませんでした(^_^;)
無料部分の地下と1階部分は、建物脇の地下入口から入ります。
地下室の入口も雰囲気があります。でもキットでは再現されていないのであっさりと見てから中に入ります。
地下室は物品庫でしょうか。
なかなか小物の置き方も良いです。
1階に上がる円形の建物の形に沿った階段も良いですね。
1階は食堂になっています。薪ストーブの煙突が伸びています。
キッチンも本格的に設えてあります。
もうこれでムーミン屋敷の無料部分の見学コースは終わりです。
建物内のインテリアに親しみを感じるなあと思ったら、義理の両親がスエーデンハウスに住んでいるので、インテリアの感じが似ています(^_^)
ムーミン屋敷のペーパーキットを作らなければならないので、建物の外観だけは良く観察して、写真を何枚も撮りました。
屋根裏部屋から垂らされている縄ハシゴを、どのようにペーパーキットで再現するのか楽しみです。こんなに細くは出来ないと思いますが・・・
キットが完成した暁には、ムーミン屋敷を樹で囲んであげようと思います。
展示施設のコケムス(KOKEMUS)。コケムスとはフィンランド語で体験のこと。
2,3階がムーミンの原作の世界の展示施設。 1階はギフトショップとレストランになります。
階段状の建物は、今後は緑が溢れ、苔むした感じの建物になるのではないかと思います。
コケムス内部には追加料金なしで入れます。
展示内容は、原作の挿絵を2Dのものを何枚かに重ねて立体感を出し、3Dの等身大のキャラクターの人形が展示してあります。
原作を読んでいない人間にとっては、あまり楽しめない展示施設です(^_^;)
2,3階の吹き抜けにはムーミン村の巨大なジオラマがあります。
ジオラマといっても、ムーミンの原作の世界なので、メルヘンチックで鉄道模型のレイアウト製作の参考になるものではないのは残念ですが、見応えはあります。
スナフキンのテントもあり、スナフキンは人間のキャラクターで人気があり、宮沢湖のほとりにスナフキンのテントが再現されているので、後ほど見に行きます。
ジオラマの中心にはムーミン屋敷があり、後ろ半分はカットモデルになっていて、建物内部が再現されています。
ターンテーブルの上に建ち、ゆっくりと回転するので建物内部のジオラマも楽しめます。
当たり前ですが、先ほど中を見学してきた実物大?のムーミン屋敷と同じように再現されています。
2,3階の見学は、1,700円を節約してしまったので見学出来なかったのですが、このジオラマを見て見学に代えます(^_^;)
屋根裏部屋のムーミンパパのロフトもあり、建物内部の構造を知る参考になります。(キットの内部は再現するつもりはないですが・・・・)
リトルミイのピクニックテーブルの上の料理も細かく再現されています。
これを見たら、まだ昼食を食べていないのを思い出し、昼食に向かうことにしました。
コケムス1階にあるムーミン谷食堂に行きました。昼食の時間帯から外れていたので来客も極めて少なかったのですが、コロナ対策も含めて、外のテラス席で食事しました。
ウインタープレート 1,500円(税込) 北欧料理のミートボールにホワイトソースがかかり、色つきのマッシュポテトと温野菜、おさびし山の形をしたライスです。
テラス席に座ったのは、航空機を眺めるため。
近くに航空自衛隊 入間基地があり、滑走路の延長上の場所ではないのですが、着陸する航空機の場周経路に当たるらしく、多くの航空機が眺められます。
写真は飛行点検隊のU-680A。その他、C-1輸送機、T-4、U-4多用途支援機、そして今や2機しかいないまもなく引退の飛行点検隊のYS-11が見られました。
コケムスの外にはエンマ劇場があり、1日3回、30分間のショーがあります。ショーが終わると30分間のキャラクターとの写真撮影会が行われました。
湖畔沿いに進むと、港湾施設みたいなものがありましたが、これは飛行おにのジップラインアドベンチャー。宮沢湖の上を渡るジップラインです。
ここはジップラインの終点ですが、ヘルメット、ハーネスなどを着用するステーションになっています。
利用するには1Dayパスか、1,700円を追加する有料施設共通チケットがあれば利用できるので、ジップラインも楽しめるならば、1,700円の追加料金も高くはないと思います。
ただし、利用するには整理券方式なので、多客期には利用できない可能性があります。
スタートラインは、おさびし山の上からなので、装備を着用した後に、かなりの急斜面を登っていきます。
急坂を登って、おさびし山エリアに行ってみました。
子どもが体を動かして遊ぶ、ヘムレンさんの遊園地になっています。
よく出来たアスレチック施設で、小さな子どもと行ったら楽しく遊べそうです。
ジップラインのスタート地点はおさびし山の上にあります。
ここから対岸に渡り折り返して、こちら側の岸辺に戻ってくる往復方式のジップラインです。長さも往復で400mあります。
ジップラインを見ていたら、レイアウト戸崎駅周辺の県庁公園にジップラインを開設出来るなと、妄想が膨らみ、レイアウトにジップラインを作ろうと考えています(^_^)
湖畔の周遊路の一番奥にあるのが、スナフキンのテント。世捨て人の旅人のテントがあるのに相応しい場所ですが、人気のあるキャラクターのテントにしては、ただこれだけ?と、客のほとんどががっかりした反応なので、がっかり施設なのかもしれません(>_<)
ただ暗くなってから訪れたら、雰囲気が一変するかと思います。
宮沢湖は一周することは出来ずに、ここから湖を半周以上、入口まで戻ることになります。
湖畔に立つのは灯台。
「ムーミンパパ海に行く」に登場する灯台で、原作だと海に浮かぶ小さな島に立つ灯台ですが、ここでは静かな湖畔に立っています。
灯台の内部も手を抜くことなく、ムーミンママが描いた壁の絵も再現されています。
原作では大海原の孤島に立つ灯台でしたが、宮沢湖畔にも似合います。
来場客が少ない季節を選んできましたが、写真を撮るのには緑が少ない冬の季節は寂しく、また予報が外れて曇天だったのは誤算でした(>_<)
2019年3月にオープンしたムーミンバレーパーク、オープンの賑わいが収まった頃に訪れようと考えていましたが、新型コロナウィルス感染拡大によりインバウンド客が消滅し、オープン当初の賑わいがウソのように、ゆっったりと施設を見学出来ました。
空いている施設を見学出来るのは幸いですが、経営を行っているムーミンバレーにとっては、新型コロナウィルスの感染拡大は大きな禍でしかなく、こんなに観客が少なくて大丈夫だろうかと心配してしまいます。
やはり適度に観客が訪れている施設の方がワクワク感を感じることが出来ます。
この施設は決算報告書をwebで公開していますが、2018年度は開業経費の増加などで13億円以上の欠損。2019年度は来場客も増加して当期の欠損金は4億円以上に減少しましたが、新型コロナウィルス感染拡大により、休業や来場客が減少した2020年の決算が心配です。
1990年頃のバブル景気破綻後に、全国の多くのテーマパークが破綻したのを見てきましたが、ここも破綻することなく、感染拡大が収束後は多くの観客が訪れることを祈ります。
この日は新型コロナウィルスの感染者が減らないために、埼玉県に非常事態宣言が発出する直前の日であったので、来場者にほぼ高齢の姿は見られず、ほぼ若者か、未就学児を連れた家族連れでした。ただテーマになっているムーミンのコンテンツは50年前にブームになったキャラクターであり、若者達にどれだけ浸透しているのかが気になります。
そして、広い場内ですが、まだまだ場内の施設は魅力が少ないかなと危惧します。ディスニーリゾートのように、敷地内に密度高く、ランドの敷地の狭さを感じさせないようにうまく施設を配置しているのに比べ、ここは敷地の広さを持て余している感じです。まあ、北欧の自然の感じを味合うというコンセプトならばこれでいいのですが。
ここを訪れた感想ですが、同じ飯能市内にある市の公園のトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園を訪れたときのワクワク感はここでは感じませんでした。
でも、訪れた目的は、これから製作するムーミン屋敷の実物大施設を見に来たことです。
施設を見学したことを活かして、これからストラクチャー製作に励みます(^_^)
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