制作記#337
                  更新日2014年7月14日更新           

2014年7月12日(土)  自衛隊機材輸送列車#1(FH70・73式装甲車・小型ドーザー)


 JNMAで購入したYSKのレジンキット貨車用積荷の製作を前回(製作記#336参照)に引き続き行います。
 機材輸送列車の積荷の製作は、製作記#34で61式戦車の製作を行って以来、2度目です。



 前回は下地のサーフェーサー吹きで終わりました。今回は塗装作業からです。
 まずは、下地の色として、タミヤアクリルのOD色(陸上自衛隊) をエアブラシで吹くので、ダンボールを小さく切ったものの上に、積荷をゴム系接着剤で貼り付けて、保持するための手掛かりとしてから、OD色を吹きました。



 OD色が吹き終わったら、個々の車両の塗装に入ります。



 小型ドーザー

 まずは小型ドーザーから。
 前が小型ブルドーザーで、後ろが小型ショベルという、一のものに複数の機能を待たせたがる自衛隊らしい、小型ショベルドーザです。土木作業車なので、施設科の装備に見えますが、普通科や特科で陣地構築などに使われています。

 塗装はOD単色と迷彩塗装のものがありますが、実際に機材輸送されている小型ドーザーの写真を見てみると、OD単色のものが多いので、OD単色にします。
 エンジンルームの上に排気管が立っていますが、1台は最初から折れていたので、1㎜径のプラ丸棒で排気管を再現しました。 部品の欠損はレジンキットでは、よく起こることです。



 キャタピラとシートなどに色差しして、小型ドーザーは完成です。



 自衛隊のOD塗装も、結構退色するようで、同じOD塗装のトラックでも、こんなに色が変わるんだという車両をみました。
 中央即応連隊の手前の1トン半救急車はODを塗って間もない感じですが、次の73式大型トラックは退色して茶色っぽくなり、後ろの同じく大型トラックは緑色が強く出ています。
 車両の塗装は、塗料見本通りにはいかないもので・・・



 


FH70

 155㎜榴弾砲のFH70は、陸上自衛隊が443門と世界でもっとも配備していますが、調達から30年以上が経過し、順次退役が始まっています。

 最初はカバーの塗装です。 メーカーの完成見本のカバーはツヤがあり過ぎるので、つや消しのカバーにします。
 すでにOD色(陸上自衛隊)が塗装されているので、タミヤエナメルのフィールドグリーンを溶剤で薄めたものを、カバーの山の部分に、さっと塗りました。すると谷の部分のOD色が残り、皺になったカバーらしい塗装になります。



 FH70は迷彩塗装がされているので、実物のFH70を参考にします。



 張り切って迷彩塗装をしようと思ったら、砲の大部分にカバーが掛かっていて、砲口制退器の部分にもカバーが付けられています。カバーが掛かっていない部分は、脚の後部車輪と駐鋤の部分だけです。
 タミヤアクリルの 濃緑色(陸上自衛隊) を塗ってから、実物の迷彩塗装の写真を参考に、茶色(陸上自衛隊)を塗って迷彩塗装としました。
 最後に後部車輪のタイヤを塗りました。



 73式装甲車

 こちらもカバーをFH70同様に塗装しました。



 73式装甲車も迷彩塗装なので、濃緑色(陸上自衛隊) を塗ってから、実物の迷彩塗装の写真を参考に、茶色(陸上自衛隊)を塗りました。
 それから、転輪のゴムの部分をフラットブラックで塗り、キャタピラをダークグレーで塗りました。



 73式装甲車もカバーが掛かっているので、迷彩塗装にする部分は少なくなっています。
 第二次大戦後は、戦闘車両の塗装はOD色などの単色が主流でしたが、1970年代にアメリカが4色迷彩、イギリス軍が2色迷彩を採用し、その後NATO統一迷彩として現在の3色迷彩が採用されました。 陸上自衛隊も戦闘車両の迷彩の研究が行われ、1990年代に3色迷彩が有効ということになりましたが、予算の関係で現在の2色迷彩が採用されたのは泣ける話です(^_^;)  ただ3色迷彩は陸上自衛隊の航空機には採用されました。



 次回は、これらの積荷を貨車に載せてみようと思います(^_^)
 
 


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