制作記#274
                  更新日2013年5月22日更新           

2013年5月18日(土)静岡ホビーショー2013でレイアウト用品を見る                          



 毎年5月に開催される静岡ホビーショーにいって、メーカーのレイアウトとレイアウト用品を見てきました。
 注目しているのは、自分が制作している都市型レイアウトで使えるストラクチャー類があるかということなので、今回もレイアウトがらみの紹介です。

 今回、デジカメの画像の大きさの設定が、誤って一番小さなサイズにしてあったので画質は悪くなってしまいました。すみません。


 TOMYTEC

 最初は入口から入ってすぐのTOMYTECです。

 TOMIXのレイアウトは新幹線です。
 新製品のE5系、E6系新幹線のアピールです。



 もう一つのレイアウトは、鉄道コレクションの2両編成に対応したローカルレイアウトです。



 ストラクチャーで興味を引かれたのが、ジオラマコレクションのロープウェイです。


 
 まだまだ検討段階の手作りの試作品です。
 ロープウエイのストラクチャーではNゲージではBRAWAのCable Carsがあります。これは現在も販売されていて、駅にプーリーが付いていて、ロープを循環させてゴンドラを動かすシステムです。
 同年代の製品として日本のプラモデルメーカーからロープウエイのキットが発売されていました。 これは動かすシステムや支柱、ゴンドラはBRAWAと同じで、ライセンスを受けたのかコピーしたのか判りませんが、デフォルメされた駅舎に比べて、支柱がずば抜けて精密な造形だったのを覚えています。

 展示されていたジオラマコレクションのロープウェイ(仮)の説明を要約してみました。
風力発電機に続く可動模型の第2弾。
開発コンセプト・・・狭いレイアウトでも設置可能。複雑な構造にせず、出来るだけ簡易的に実現(コストも低減)
仮仕様
・風力発電機の動力を採用し、低騒音と低消費電力で乾電池使用(電池寿命1ヶ月) 
・駅間距離500㎜ 高低差100㎜程度(拡張にも配慮する)
  (展示品は駅間距離800㎜弱、高低差150㎜強)
・ゴンドラ2基は自動折り返し運転。速度調整不可。
 駅にはプラットホーム。1/150準拠で、どちらとも人形が載せられる構造。
価格、発売時期ともに未定(年内を目標)
セット内容:駅(山頂、山麓)、ゴンドラ2基、ロープ、山頂駅の仮の台座、駅固定の両面テープ (支柱はなし)

 展示品は動く速度はとてもゆっくりで、よく見ないと動いているのかどうか判らないほどでした。
 
 そうしても既存のBRAWAのCable Carsと比較されそうですが、TOMYTECのは循環式でなくて往復式、BRAWAは古くても駅舎、ゴンドラ、支柱共に今でも通じるリアルな出来なので、両社共に長短ありそうです。
 まだまだ初期の試作品なので、今後の進捗が楽しみです。 懸念はジオコレなのでリアルさに欠けそうなことです。

 同じ、富テクの技MIXの1/700シャトル発射台LC-39Aの試作品の精密さは半端ではありませんでした。(エッチング使用) 技MIXで1/144か1/150でNゲージのレイアウトで使えるものが発売されたら嬉しいです(^_^)


KATO
 KATOはストラクチャーではめっだった展示はありませんでした。
 デスクトップレイアウトの アルプスの氷河特急レイアウト(NOCH製 夏期発売予定)が展示されていました。



 他にも車両の走行展示をしていましたが、シーナリー無しのお座敷運転のみでした。


GM

 企業とのコラボーレーションで東横インの試作品とポスターが展示してありました。



 試作品は立方体にプリントしたものを貼り付けただけですが、製品化後は前作の公団住宅程度になるのではないかと思います。
 発売時期は2013年12月 製品は2種類で、東横イン5,229円 東横INN(新デザインロゴ) 5,229円です。
 ただ、GMの完成品ストラクチャーは発売が遅れるのが常なので(今回もタイ製かな・・)気長に待つことにします。



 最近、過去のストラクチャーを着色済で発売するようになりました。(ちょっと塗料の彩度が高くて、色がどぎついですが)



 今では歩道も各社から発売されていますが、古くから発売されていた同社の歩道も、塗装で今風のブロックの歩道になりました。



 ユニトラックやTOMIXのレールが発売される以前の固定線路の時代、重宝していたGMの勾配や高架橋も、勾配に石垣のパターンが刻印されての発売です。


 


MICRO ACE

 マイクロエースは車両の販売が中心で、レイアウト用品の展示はないので、レイアウトも新製品の車両のデモ走行のためだけです。



さんけい みにちゅあーと

 ペーパー製のストラクチャーを多数発売している同社のブースも完成品が多数展示してありました。



 スタジオジプリシリーズがいっそう充実していました。





 みにちゅあーとは、思わず買いたくなるほど、展示の仕方がうまいです。



 航空情景シリーズも充実してきました。
 自衛隊の基地から、小規模な民間小型機空港の情景に力を入れています。



 機体整備格納庫は海上自衛隊館山基地をモデルにしています。


DDF

 ミニディスクトップレイアウトやジオラマの展示です。



 新製品では、間瀬なおかたさんの人気絵本でんしゃでいこう でんしゃでかえろうの新作ジオラマがありました。
 間瀬なおかたさんの絵本に描かれた絵は、レイアウトにしたくなるような絵なので、私は好きです(^_^)



 箱根登山鉄道を題材にしたレイアウトは、自動運転装置が付いていて、自動運転のデモを行っていました。


バンダイ

 バンダイはBトレショーティの車両のみの販売です。



 積極的にレイアウトを使って、Bトレの魅力をアピールしているので、バンダイはまだまだBトレを継続するそうなので、息の長い商品になりそうです。


 MODEMO(ハセガワ)

 江ノ電や箱根登山鉄道、路面電車など小型車輌を70種類以上出してきたMODEMOも最近は(生産国の中国の関係か)ペースが落ちてきました。 レイアウトも以前と同じ江ノ電レイアウトの展示です。



 レイアウトには関係ありませんが、ハセガワのブースにJMC入選作の展示の中に、1/400のドイツレベルの客船AIDAがありました。



 Nゲージの都市型レイアウトの他に、1/400の空港ジオラマを作っている私にとっては、とても刺激になる作品でした。



 多数のテーブル、椅子に大勢の人形(エッチング製の人形なので平べったいですが、塗装してあります)を見ると、1/400でもこのくらい出来るんだと、感心させられました。 せめて展望デッキくらいには1/400の人形を置こうと思いました・・・




 下の空港ジオラマは、ハセガワではなく飛行機やミニカーを扱っているGULLIVERのブースにあった1/500の空港ジオラマ。
 1/500はジオラマのアクセサリーが豊富でうらやましい(^_^)





ポポンデッタ
 
 昨年から破綻したカワイの貨車を引き継いで、本格的にメーカーの仲間入りした同社のブースは、新規出展なので鉄道模型メーカーが集まる北館でなくて、ラジコンメーカーが集まる南館での展示でした。



 新製品はフィギュア新シリーズ鉄道会社で働く人々。 造形は同社オリジナル人形の水準で、せめてジオラマコレクションの人形程度になればニッチな商品になるかと・・・


PLATZ

 東京マルイがZゲージなんて知りませんという展示でしたが、PLATZは継続中です。
 新幹線と共に、今年の新製品165系の走行デモです。


㈱カマド

 ぜんぜん鉄道模型に関係ありませんが、ホビーショーにテレビドラマで使われた95式軽戦車のレプリカが展示されていました。
 アメリカのテレビドラマThe Pacificはリアルな太平洋戦争を描いたドラマで、ペリリュー島の戦いの回で、このレプリカの戦車が出てきたシーンには衝撃を受けました。



 静岡の中小企業の社長がオーストラリアから購入してきたもので、非常に良く出来たレプリカの戦車です。
 2012年のJAMで実物の蒸気機関車が置かれ注目を浴びていたのと同じで、走行可能な実物大のレプリカ戦車が置かれていると、注目を浴びます。

 この会社の展示ブースには帝国陸軍の試作の四式中戦車が浜名湖北部の猪鼻湖、瀬戸橋周辺に沈んでるのではないかということで、探索と引き上げのプロジェクトのパネルが飾っていました。



 その四式中戦車が沈められているだろうという、瀬戸橋付近の1/700のジオラマが秀逸でした。




 



 以上がホビーショーでみたレイアウト関連です。
 
 ホビーショーの会場を後にして、せっかく静岡に来たので見に行きたかったところに行ってきました。
 それは、この後に作るストラクチャーのモデルとなった建物を見に行きました。

 作ろうと思っているのはアオシマの1/150立体駐車場です。



 前々から新幹線で静岡を通る度に、アオシマのプラモデルのモデルになった立体駐車場だと気になっていました。
 場所は静岡駅北口から東へ200mほど行った所です。



 行って見ると、色といい形といいプラモデルそっくりですが、モデルとなった立体駐車場の大きさはプラモデルの3倍以上、出入口も大きさも数も多くなっています。



 モデルとなったパルシェ駐車場を良く見てきたので、これから立体駐車場のプラモデルを作るモチベーションを高めることが出来ます(^_^)


 それから帰りの駐車場まで少し時間があったので、静岡駅北口の駅前広場とサンクンガーデンを見学していると、静岡市美術館の案内看板がありました。



 静岡市美術館は2010年5月に駅前の葵タワーの3階に開館しました。

 以前からの持論で中心市街地活性化の為に、公立の美術館は街の郊外ではなく中心市街地に、それも駅前ならさらに良いと思っているので、都市型レイアウトに作った戸崎21世紀美術館と同じ都市型美術館なので、絵画鑑賞と美術館施設見学のために入館してきました。



 開催中の展覧会はレオナール・フジタとパリ1913-1931でした。 レオナール・フジタのパリ時代の絵画が中心で、私の見たかったのはレオナール・フジタの戦中、戦後の絵だったので、少々当てがはずれました(^_^;)


 ホビーショーで刺激を受けた分、レイアウト制作に励んで行きたいと思います(^_^)

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