制作記#273
                  更新日2013年5月6日更新           

2013年5月5日(日)レイアウトベース制作                          


 前回の制作記#272 レイアウト拡張計画に基づき、拡張部分の制作を開始します。

 レイアウトビルダーにとっては、レイアウトのプランを頭の中で考え、プランを練る期間は至福の時です(^_^)

 もっともっと時間をかけてレイアウトの拡張プランを練り直したいところですが、スケジュール上の制約が加わってきました。
 5月中の週末には、PTAと地域のスポーツ大会、それにボランティア団体の活動予定が入り、レイアウト拡張の第一歩になるレイアウトベースの制作に時間を割けないだろうという危惧を抱くようになりますた。

 まだまだ拡張部分のレイアウトプランを練り直したいところですが、ゴールデンウィークの連休の機会を逃すと、大工仕事のレイアウトベースの製作が6月7月以降にずれ込むことになりそうなので、思い切ってレイアウト拡張プランの実行に移ることにしました(^_^;)


 今回はレイアウト拡張プランのAパート部分のレイアウトベースです。
 


 スペースの制約があり、市販のレイアウトベースは使えないので、日曜大工による手作りになります。



 レイアウトベースはベニヤ板と角材で制作します。
 今回、材料の調達と加工の為に、ホームセンターに出掛けました。

 連休中はホームセンターのかき入れ時なので、大勢の買い物客で賑わっており、客が多い店内でベニヤ板や角材のような大物を買い物するのは、気が引けますが迷惑にならないように、厚さ5.5㎜の定尺ベニヤ板を2枚と角材2種を複数本を木材用のワゴンに載せて、東京湾に入港するアメリカ空母のように慎重に通路を進み会計場所に向かいました。
 会計が済むと反転して店内奥にある工作室に入ります。

 ここはホームセンターで購入したものを無料で加工することができます。
 ホームセンターによっては1カット200円くらいかかるところがありますが、今回訪れたホームセンターは、機械等は自分で操作するのですが、無料で機械を使かえるので、カット数が多い今回は非常に助かりました。


 前回作成した図面に基づき、ベニヤ板、角材をパネルソーで切断しました。



 ベニア板を図面の寸法通りにスケールを使って切断位置に合わせ、ペダルを足で踏むと自動的に切断されます。

 10年前、このレイアウトのレイアウトベースをノコギリを使って手で切断したときは、時間と労力が多く費やしましたが、ホームセンターのパネルソウはあっという間に切断してくれました(^_^)

 ベニヤ板を5カットほど、角材を4カットほど行って帰投しました。


 カットした木材を床に並べ、レイアウトベースの組立に入ります。

 戸崎駅周辺のレイアウトベースを最初に作成したのは10年ほど前ですが、10年前に比べて材質の面で進歩しています。
 10年前のベニヤ板はラワンベニヤでしたが、今回はシナベニヤを使いました。
 シナベニヤはラワンに比べて表面仕上げが滑らかで、色も白く、反りがありません。 値段はラワンに比べて1.5倍位しますが。 表面の仕上げはレイアウトベースを地面とストラクチャーで埋め尽くしてしまうので重視しませんが、反りがないのがいいです。 

 角材も10年前はグリーン材(生材)でしたが、今回はKD材(乾燥機による乾燥材)を使用しました。
 乾燥させているので含水率が少なく、店頭で販売されているのを見ても、反りが極めて少なく、その後に反ることもないと思うので、グリーン材よりも1.2倍ほど値段が高いですが、KD材を使用しました。


 全体の面積は242㎝×60㎝ですが、既存レイアウトへの出し入れの関係で、160㎝×60㎝、52㎝×60㎝、30㎝×60㎝の三分割で、レイアウトベースを製作しました。



 切断済の部材をネジを使って組み立てました。
 今回も機械化された作業で、インパクトドライバーにドリル刃を付けて穴を開け、+ドライバーのビットを取止めします。

 5.5㎜のベニヤ板に30㎜×30㎜の角材を補強枠としてネジ止めしました。

 ここまで、ホームセンターに行って部材を購入、工作室で切断作業、そして帰宅してネジ止め作業を行って、半日もかからずに作業を終了することが出来ました。
 10年前は、材料を罫書きし、手でノコギリを引いて、釘打ちとネジ止めを行うまで1,2週間かかったかと思います。
 それが規模が小さいですが、半日もかからなかったのは機械化恐るべしです(^_^;)
 


 レイアウトベースの補強枠は、縦方向の補強は外枠のみで、補強材として横桟を入れています。
 
 既存のレイアウトベースもそうですが、補強材としては横方向にしか入れていません。

 それでは、縦方向への強度をどうとっているかというと、88㎜×37㎜の太くて頑丈な角材を下に敷いています。
 この縦方向に置かれた角材とレイアウトベースは固定されていません。



 固定していない理由としては、1つはレイアウトベースの補強枠を減らしてレイアウトベースの軽量化をはかり、移動の際の労力の軽減に役立ちました。
 
 もう一つは、レイアウトベースの位置をずらして、レイアウト制作作業が楽に出来るスペースを生み出すためです。
 面積の大きなレイアウトベースですが、縦方向の角材に載っているベースをゆっくりと押すと、移動させることが出来ます。

 また、これは副次的な効果ですが、レイアウトベースが免震構造になったようです。
 2011年3月11日の東日本大震災で実証されましした。 震度6強の激しい横揺れに、レイアウトベース自体が少し滑るように動き、全く固定しない高さのあるビルのストラクチャーが転倒しませんでした。
 参照→制作記#196 3.11被災状況
 かなり、一般的なレイアウトに比べ変わった構造のレイアウトベースですが、耐震性の高いレイアウトベースです(^_^)



 これからは、拡張されたレイアウトベースに設置するストラクチャーを、位置決めの為に制作していきたいと思います(^_^)

 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300