2008年12月20日(土) 車掌区周辺の整備#2
(電波塔のアンテナ取付・高層ビル用ゴンドラの取付)
鉄道(列車)無線用のアンテナですが、地元の駅構内に国鉄時代から立てられていてなじみがあります。 鉄道無線はJRに乗車中、事故等、運行トラブルでダイヤ乱れがあった際には聞いておけば重宝する第一次情報源で(2008年度現在JR東日本はデジタル化を進めているので傍受不能になってきますが・・・)、レイアウトには是非作りたいと思っていました。
この電波塔はCR旅客鉄道の鉄道無線用の電波塔です。隣接した基地局と結ぶための多重無線用のパラボラアンテナを2基、列車無線用の八木アンテナを3本、その他の移動局用のアンテナを2本、最後に一番高いところに避雷針が建てられています。
電波塔のアンテナに関してはまずWebサイトで情報を収集しました。世の中にはいろいろなことに関心を持つ人がいるもので、鉄塔や電波塔のサイトを見つけることが出来ました。 しかし検索の仕方が悪かったのか、鉄道無線の基地局の画像を見つけることが出来ず、自分のサイトの画像が表示される始末です。
そこで、自分のレイアウトは現代の風景なので、シーナリーで困ったことが起きると、実物を観察しに行けばいいのですが、今回はそれを怠っていました(-_-;)
地元の駅の敷地内に車掌区があり、隣接して電波塔が立っていました。たしかそれに多重無線用のパラボラアンテナが2基付いていたような記憶があります。
その後実際に見にいってみると、国鉄時代からあった場所には、車掌区も電波塔もなく、車掌区は駅の反対側に新築して移転していました。電波塔も立派な物が建物の脇にそびえ立っています(>_<) それも毎日のバス通勤の車窓から見える場所に・・・・・
毎日、眺めていても気づかなかったようです(^_^;) 最近は駅前ロータリーの観察に夢中になっていたものですから・・・・・
それで実物の電波塔を観察してみると、多重無線用の大きなパラボラアンテナは一基のみになっていました・・・・
他に大きな電波塔に不釣り合いな列車無線用の八木アンテナが3本付いています。線路の延びている方向にそれぞれ付けられているので、列車無線のAタイプBタイプ用のアンテナでしょう。
そんな感じで組み立てた電波塔ですが、電波塔トップの基台、手摺、パラボラアンテナは製作記#56で取り上げた、”ドイツRevell”の”北海油田”のキットからパーツを切断して組み立てました。 パラボラアンテナの支柱はTOMIXの架線柱を2本重ねた物をです。
八木アンテナはKATOの「お召し列車1号編制」のAsseyパーツにテレビアンテナが入っているので(アンテナ20個入り525円)、それをニッパーで列車無線用の八木アンテナの形にカットして取り付けました。
避雷針やその他の移動局用のダイポールアンテナは”EverGreen”の0.5oのプラ丸棒を”アルミシルバー”で塗装したものを使用しました。
雰囲気的には、自衛隊の基地や駐屯地を結ぶ防衛マイクロ回線用の電波塔のように見え(実際に参考にしました)、パラボラアンテナがトップに立ちます。
余談ですが昭和52年度より整備された防衛マイクロ回線用の鉄塔は高さもあり、かなり遠方からも見えるので、基地や駐屯地を探す際のいいランドマークになります。たとえば東北新幹線に乗って東京から仙台の方に向かえば、順番に十条、大宮、古河、宇都宮、北宇都宮、郡山と陸自の駐屯地ばかりですが、すべて車窓の左側に防衛マイクロ回線の鉄塔を見ることが出来ます。
高層ビル窓ガラス清掃用ゴンドラの取付
前々回の製作記118のの最後の方で、ゴンドラのパーツが見つからないために、後日の課題となっていた窓ガラス清掃用のゴンドラを取り付けました。
ゴンドラは製作記63で工事用のエレベータに使った”アイコム”の「工事現場用エレベーター・ゴンドラA」のものですが、発売を待ちきれずにイベント会場で原型制作の”横須賀戦車工廠”でエッチングパーツのみ購入したものです。
これをプライマーを吹いて、”ダーク/グレー”で塗装し、糸でアームから吊り下げてあります。 アームは食玩の”日本沈没”に入っていた深海艇用のクレーンアームを使いました。 よくもこんなものまで製品化してくれるものだと感謝しています。
ゴンドラは、アームの直下に固定してもいいのですが、情景のために人形を載せて窓掃除をさせています。
人形は”Preiser”の無塗装人形から、ヘルメットを被っている消防士と保線員の人形を塗装しました。 保線員のほうはスコップを握っているのですか、スコップの前半分をカットして、窓ガラス清掃用の柄付きモップというかスポンジにしています。
知人の学生がつい最近まで、アルバイトで東京・日本橋の高層ビルの窓掃除をやっていてゴンドラに乗っていたそうです。建築(設計士)を目指しているので、高いところは苦手だというのを克服するために乗った(高賃金も魅力だそうで)のですが、風のある日は怖かったと・・・
ビルの規模が規模なので、ほぼ毎日どこかしかの窓を掃除していないと、きれいな状態に保てないそうです。
今回は高いところのものを2題やりましたが、次回は地べたの方の作業に移ります(^_^)