レイアウト制作日記#17    更新日2006年7月25日更新    TOPへ

2006年7月22日(土)   築堤の石垣と、緑化
 
  
前回の製作日記16にてバラストの敷設が終わった勾配のある築堤の側面に、土留めのための石垣と斜面の緑化を行います。

   

  
そもそもこの築堤はWoodland Scenics社のライザー 2%勾配セットを二つ重ねたもの(だから4%)で、垂直だった側面の一方を斜面になるように、ニクロム線の発泡スチロールカッターで斜めにカットしたものです。
 
 まず垂直面には石垣を貼り付けます。
 石垣は石垣の模様をシール用紙にプリントしたものを、貼り付けただけです。(レイアウトの裏側にあたるので手抜きです)
 シール用紙にプリントしましたが、シールの糊で発泡スチロールに貼り付けても時間経過で剥がれてくる可能性大なので、ボンドでしっかりと貼り付けておきました。

 ライザーとシール用紙の間にスキマが生じたら、下記で造った、コースターフの糊ブレンドで埋めて隠しておきます。

 将来はこの石垣に沿って、水辺の風景を作り、ウッドデッキのある都市公園を展開したいと思っています(^_^)
  反対側の斜面は、盛り土崩れ防止のための植栽がされている風にします。
 築堤の斜度は45度を確保したいところですが、駅前大通りの拡張と、大通り沿いの建物の大型化の割を食って、築堤の幅を節約するために、安息角(土木工学用語で積み上げても自然に崩れない角度)を確保しているかどうか怪しいほどの急角度になっていますが・・・
   ライザーなので、側面には隙間があってそれを埋めるのには、Woodland Scenics社やKATOでは、同社のプラスタークロス(整形外科などでギプスに使う石膏を染み込ませた布)の使用を推奨していますが、ここは私のレイアウトの定番商品であるヤマト糊を使います(^_^)
 そもそも、この斜面にはライザーをカットしたときに、ライザーがバラバラになるので、それを防ぐためにライザーの側面を幅広の36oのマスキングテープで止めてありました。マスキングテープそのままだと、カメラカーを走らせた際になんなので、その上にダークグリーンを塗っておきました(パウダーを蒔いた際の下地にもなります)。
 最初は木工用ボンドかヤマト糊を直接斜面に塗り、その上からパウダーを蒔こうかとも思いましたが、バラストと同じ方法を使いました。
  今回のレシピは、カップにパウダー(今回はWoodland Scenics社のコースターフ ミディアム・グリーンを使用しました)を入れ、ヤマト糊を加え、水を少々加えます。比率はターフ5 糊3 水2くらいでしょうか。
 それを良く攪拌して、ターフにしっかりと糊を染み込ませたものをヘラで斜面に塗りつけます。(もはやパウダーを蒔くという行為でなく、左官屋さんのように壁材を塗りつけている感覚です)
 塗りつける厚みは2・3oくらいにしました。塗ってみると濡れた水苔が貼り付いているような感じになります。
今回、水分を加えたのはプラスタークロスの代わりに、下地のマスキングテープを硬化させるためです。
 余談になりますが、学生時代に弓道部で的を造った経験があります。弓道の的は直径30pの丸い木枠(的枠)に、クラフト紙や的紙を貼っていくわけですが、その用紙に薄く水で溶いたヤマト糊を塗っていきます。それが乾燥するとぱんぱんに張った丈夫な的が出来るので、そのときの経験を生かします。
 ターフに染みたヤマト糊の水溶液が、下地のマスキングテープにも染みてカチカチに硬化するでしょう・・・
 と書いたのは、梅雨真っ盛りの現在、湿度は90%前後の天候で、24時間経過後も糊の水分が完全に乾燥せずに、まだ少し柔らかい状況になっています(^_^;)
 まあ、梅雨時だからといって、カビが発生することはないと思いますが・・

      次の作業はこれが完全に乾燥してからです。
 

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