#23 非常事態! 熱膨張により空港拡張移転を決断  2013年9月 8日更新

 しばらく、空港ジオラマの制作記から遠ざかっていました。
 夏の間、1/400空港ジオラマの製作から離れていたのには理由があります(^^;)

 関西空港や羽田空港の沖合移転では、埋め立てて造った空港なので工事の際には地盤沈下を一番心配して造ったのに、我が空港ジオラマではひと夏を迎えただけで、大規模な地盤沈下を起こして廃港にせざるをえないような情況に追い込まれました・・・・

 スタイロフォームの上に貼り付けたGemini Jets1/400 scale Airport Matが、夏の暑さで膨張してエプロン地区の地面が波打ってしまったのです(>_<)



 なぜ、ジオラマシートが波打ってしまったかというと、シートを貼り付けたときに使った接着剤が何ヵ所か剥離り、7月に入って暑さが厳しくなってくる頃、空港に異変が発生しました。

 

 誘導路も波打ってます(>_<)



 実物の空港でも、滑走路や誘導路は目に見えるほど波打っているものがありますが、これほど波打っていると安全な走行に差し支えます・・・・



 滑走路も一箇所、大きく盛り上がっている部分があり、空港の安全上大きな問題になっています。



 駐車場地区にも大きな浮き上がり現象が見られます(>_<)






 この場面で選択する道は、修理するか、廃棄するかです。

 それでは、なぜこんな事態に陥ったのか、制作記#2(ベースボード作成)から振り返って見ましょう(^^;)


 当時、ベースボードは9o厚ベニヤ板。
 この上に木工用ボンドを塗って、スタイロフォーム25o厚を貼り付けました。



 その上に木工用ボンドを塗って、空港ジオラママットを貼り付けたのですが、木工用ボンドではマットはまったく接着出来ませんでした(>_<)



 その後、接着剤を変えて、光栄堂の建築模型などで使われるビニール系糊の光栄堂のスチのり250(250cc入)を使いました。

 コレがいけなかったらしい(>_<)



 スタイロフォームに接着出来ていたスチのりが時間の経過と共に、剥離してしまい、そこに夏の暑さでジオラマシートが膨張して、地面が波打ったようです。

 8月中は摂氏30度を超える日々が続き、ジオラマシートの膨張は収まりませんでしたが、9月に入り気温も30度を下回る日もなくなり、シートの膨張も収まらないかと淡い期待を抱いていましたが、収まったのは半分程度で波打った状態は完全に収まったとはいえません・・・・・

 マットを剥がして、再接着しようとしても、4辺は両面テープで強固に接着されているので、剥がそうとするとマットに亀裂が入る恐れが大です・・・

 ここにやむなく、1/400空港ジオラマを廃棄して、新たな空港を建設することを決定しました(^_^)




 新空港は、今までの空港で作成したターミナル、空港地上設備、車両等のアクセサリーはそのまま引き継いで使うことにします。

 ジオラマベースは新たに作り直します。
 前作のジオラマが少し狭い感じだったので、どうせ造るのならターミナルの面積は2倍、滑走路・エプロン地区の面積は1.5倍に拡大することにします(^_^)


 新空港建設にあたって資材の調達から始めます。

 前空港のベースは9o厚のベニア板に25oのスタイロフォームを載せましたが、新空港はスタイロフォームだけにします。

 20×910×1820(o)のスタイロフォームを3枚調達しました。

 
 次いで、エアポートマット2セットと、空港ターミナル1セットの調達です。

 エアポートマットを2セット使って、空港を1.5倍に拡張します。

 空港ターミナルは旧空港のターミナルと合わせて、2つ連結し、2倍の大きさにします。


 旧空港では、滑走路の南側が5pくらいでベースが切れているので、新空港はもう20pくらい余分に草地を確保して、飛行場の脇を広げてみたいと思います。




 新たな空港を造ることになり、設備投資の費用が突発的に発生したので、


 まずは、ジオラマベースの製作です。
 
  
 制作記#2を読んで見ると、経費節減のために接着剤は安くて量の多いスチのりを使かったと書いてありますが、これが失敗の原因となったので接着剤に関しては予算を充分に配分することにしました(^^;)

 スタイロフォーム用には発泡スチロール用の接着剤を。
 ジオラマシートの貼り付け用にはGクリヤーを。 
 接着する面積が大きいために一番大きなものを買ってきました。

 接着剤を伸ばすために、ヘラも買いました。



 旧空港では、この工程での失敗が廃港になる事態を招いたので、慎重に作業を進めました(^_^;)

 スタイロフォームを1枚を下にして、その上に120p×91pにカットしたスタイロフォームを2枚貼り付けます。

 これで、182p×120pのベースになります。

 スタイロフォームの接着には、発泡スチロール用の接着剤を薄くヘラで伸ばし、10分間乾燥させてから貼り付けました。



 3枚のスタイロフォームを組み合わせて、182p×120pのジオラマベースの出来上がりです。



 大きさの比較の為に、新空港のベースの上に、旧空港を載せてみました。
 このくらい拡張する予定です(^_^)



 あとはアメリカに発注したエアポートマット2枚と旅客ターミナルを1基を待つだけです。1週間以内に到着すると思います。

 エアポートマットが到着したら次回は、マットをジオラマベースに貼り付ける予定です(^_^)


 2度目の挑戦になる空港ジオラマの制作、1.5倍の大きさになるので、「災い転じて福となす」となるよう完成を目指してまいります。


 楽観的に考えれば、旧空港は初めての製作だったので作り方も試行錯誤しながら進めてきたのに対し、2回目の新空港は1回やったことを踏まえて進めていくので、倍のスピードまでは行かなくても、それに近いスピードで進められるのではないかと思っています(^_^)

 手順としては、空港ジオラマ制作記に書かれていることを繰り返しますが、製作方法をホームページに記録として残してあるので、これを参考にすれば良く、こんなときホームページをやっていて良かったと思います(^_^)
 


 1/400空港ジオラマ制作記INDEX