1/400空港ジオラマ制作記#21 
        展望デッキの設置#3
       (大阪国際空港展望デッキ視察#1)
 2013年8月2日更新


 最近、都市型レイアウトの拡張部分に置く商店街の建物と船の製作に力が入ってしまい、空港ジオラマの方がご無沙汰になってしまいましたが、こちらの方も進めます(^_^)

 展望デッキに接続する建物ですが、ファインモールドの1/500 愛知県庁の建物に最初は塗装を行いました。
 愛知県庁本庁舎が城郭風帝冠様式なので、和風にならないように工夫しました。



 最初に、白いプラスチックで成形されているところは、ホワイトサーフェーサーを吹き、グレーで成形されているとことは、グレーサーフェーサーを吹いて下地にします。



 愛知県庁のキットには窓ガラスパーツは付いていません。 貯金箱にするために透明ガラスパーツのような余計なパーツは付けなかったのか、価格を抑えるためなのかは、ミリタリー系プラモデルメーカーと、鉄道模型のストラクチャーのメーカーとは思想が違うのかもしれませんが、窓ガラスがないと落ち着かないので、ホームセンターで購入したスモーク入りの透明プラ板を切って、窓の裏から貼り付けました。



 これから先のことは、実際の展望デッキを視察してから進めたいと思います(^_^)


 どのようなコンセプトで展望デッキを作ろうかと思案したところで思いついたのは、大阪国際(伊丹)空港の展望デッキ ラ・ソーラ。 
   飛行機とガーデニングが楽しめる異色の空間です(^_^;)

 GoogleMapで見てみると、滑走路を模したものが描かれています。



 どうしても、滑走路のような屋上庭園が気になるので、大阪国際空港に見に行くことにしました(^_^)


 とある平日の朝9時30分、羽田から日本航空のB777-200に乗り大阪国際空港に向かいました。
 


 ここ20年くらい、大阪に行く場合には東海道新幹線ばかり使っていました。 飛行機を使う場合も、関西国際空港が開港すると、新しい関西空港ばかり利用していました。(空港連絡特急はるかや、ラピートに乗りたいという理由もある(^_^;) )

 でも、大阪国際空港に着陸する直前には大阪市の市街地上空を低空で通過するので、左側の窓際に座ると、部分開業したばかりの日本一高いビルになる大阪ハルカスや大阪城、大阪駅周辺の梅田のビル群が眺められます。そして新大阪駅や宮原の車両基地(宮原支所)がNゲージのレイアウトのように眺めながら着陸していきます。
 大阪市内上空はシートベルト着用のサインが点灯しているのでデジカメで風景は撮影出来ないので、Google Earthの映像で大阪の風景を。



 以前は、飛行機の窓から地上の景色の写真を撮るのが好きでしたが、最近はGoogle Mapの航空写真やGoogle Earthで簡単に見られるので、撮らなくなりました(^_^;)   便利な世の中になりました。


 10時35分に大阪国際空港に着き、展望デッキも気になりますが、都市型レイアウトを造るのに参考にしたいところが大阪市内にあるので、リムジンバスで大阪梅田へと向かいました。 
 時間があるのなら大阪モノレール&阪急宝塚線で行くのも楽しいのですが、今回は日帰旅行で時間もないので、安易にリムジンバスです。

 梅田行きのリムジンバスはホテルなど4箇所の行き先がありますが、一番早いリムジンバスがハービス大阪行きだったのはラッキーで、これから行く中之島の国立国際美術館と中之島バンクスに歩いて行くのに一番近い降り場でした(^_^)

 リムジンバスを降りると高級商業施設のハービス大阪です。 施設内にリッツ・カールトン・ホテルもあるので、歩道の緑も高級感があります。



 ストリート・ファニチャーもアートです。



 中之島に向かう途中の堂島の京阪国道の街路樹と植栽もなかなか。
 大阪市も財政はたいへんだと思いますが、緑の多い街の景観の予算は減らさないでほしいと願っています。



 


 堂島川にかかる田蓑橋北詰から中之島を見ると、船の帆の骨組みのような金属の構造物が見えてきます。

 これが第一の目的地の国立国際美術館です。



 この美術館のユニークなところは、地下1階がチケットカウンターとミユージアムショップ、レストラン。展示室は地下2階が常設展、地下3階が企画展と、主たる施設が全て地下で、地上には入口しかないことです。 
 
 地上1階のエントランスロビーには、ガラス張りの建物と船の帆と竹をイメージした金属製のオブジェがそびえ立っています。
 予備知識がないとオブジェのゲートを潜り、そのまま同じ敷地内の大阪市立科学館に入りそうになります(^_^;)



 この美術館は第二次世界大戦以降の作品を中心に所蔵しています。作品を鑑賞していたら、子どもが書いたような絵があったので作者名を見ると、パブロ・ピカソでした・・・ 現在美術を理解するのは難しい(^_^;)

 美術館を地上ではなく、地下にスペースを求めるという斬新な設計です。
 美術館を地下にしたのは防災上の理由もあり、火災や地震から貴重な美術品を守ることを考えています。
 ただ大阪は川の街で、市内の大部分が海抜の低いところにあり、もし南海トラフ巨大地震が発生したら大阪市内を5mの津波が襲うと想定されています。 一応、美術館も津波の想定をしており、防潮扉や防潮板を設け、5mの津波には耐えられるようになっていいます。
 しかし、NHK特集で南海トラフ巨大地震が発生したら、大阪の環状線内は夕陽丘の丘陵地帯を除き、水没が想定されているそうなので、大阪で地下や地下鉄にいるときに大きな地震があったら、ビルの高いところに上がることにします。


 さて、私が美術館巡りも趣味になったのは都市型レイアウトを造るようになってからです。
 作品を鑑賞するよりも、美術館の建物や周囲のランドスケープも合わせて、美術館を訪れるのを楽しみにしています。

 美術館を訪れた記念にミュージアムショップを訪れるのが好きです。 
 記念に何かレイアウトで使えるようなグッズがないかと探しているので、けっこう都市型レイアウト上に美術館で買った小物が置かれています。
 
 今回、買い求めたのは、ワイヤーアート作家 関昌生さんワイヤーオブジェです。
 街という作品で、細い針金を曲げて作ったオブジェです。



 これを今作っている都市型レイアウトのトランジットモールのオブジェとして置こうと思っています(^_^)
 LRTの軌道の両脇にオブジェとして並べようと思います(^_^)



 美術館を出て、第二の目的地 中之島BANKSに向かいます。
 堂島川の川辺にカフェ、レストラン、ミュージアムといった親水複合施設を官民協同で作りました。



 これも都市型レイアウトの参考のために、レイアウト制作記#258でレイアウトにハイラインを作っている頃、観に行きたくてしょうがなかった施設です。 ようやく念願が適いました(^_^)

 隣接した施設にはリーガロイヤルホテルと大阪国際会議場グランキューブ大阪があり、施設の地下に京阪電車中之島駅があります。



 
 中之島BANKSはデザイン重視で開発されたので、BANKSの真下にある京阪電車中之島駅もデザイン重視の駅になっています。



 建物は黒をベースに四角い箱を組み合わせたデザインです。



 中央部にはシンボルツリー、メタセコイアが1本立っています。
 この樹の周りのデザインは、都市型レイアウトのハイラインに参考にさせて頂きました。実物を拝見できて幸いです(^_^)



 一番賑わっていた施設はミユージアムカフェのde sigh de>cafeでしたが、訪れた時間が12時過ぎでランチで賑わっていたかと思いましたが、意外に空席が目立ちました・・・・・
 そういえば、BANKSの他の施設は客がいないか営業していないかで、非常に寂しい雰囲気でした。



 ここは平日の昼間に来るべき施設ではなかったかもしれません(^_^;)

 訪れるのでしたら、夕方以降か休日ならば別の顔を見られたのかもしれません・・・



 念願の中之島BANKSに来たので、カフェお勧めのハンバーガーを食べたいところですが、大阪に来てカフェメニューを食べるより、大阪らしいものを食べたいのでパス(^_^;)



 水上バス用の乗船場、大阪国際会議場前港も設けられています。



 本来ならば、水上バス用の埠頭となるべきなのですが・・・・



 アメリカ生まれの東京赤坂などで人気のHOOTERSが、夏季限定でビアガーデンをやっています。



 都市型レイアウトでマクドナルドのオープンテラスを作っているので、幸いランチタイムは営業していないのを幸いとして、オープンテラスの参考に観させてもらいました。



 岸壁にビアガーデンを作ってもいいかなとも思っています(^_^)



 ほとんど人気がない中之島BANKSでしたが、レイアウト制作の為の視察としては写真も撮りやすく、得るものも多かったのですが、営業している店舗も少なく、来店客も少ない商業施設を視察するのは寂しいものがあります。
 まあ、平日の昼間に訪れたのも悪かったのですが・・・・


 次に同じ中之島の東側を観てみようと、同じ敷地内にある京阪電車の中之島駅から、なにわ橋駅に移動です。

 2008年に開業した中之島線は、中之島を行政が文化芸術にあふれる新都心にしようという意図に沿ってか、アートな駅になっています。

 ちょうど「駅からはじまるアートイベント キテ・ミテ中之島2013『みんなの駅美術館』」が開催されいて、よりアートな駅になっていました。  中之島駅は、園児による吊革をモチーフにしたアートの展示。



 中之島線の駅は地下駅にもかかわらず、壁には木を多く使っています。
 でも、この木材は不燃材を使用しているので安心。



 いくらお昼時といえど中之島線の車内は乗客も姿がたいへんまばらで、営業的に心配になってしまいます。
 開業前の中之島線1日平均状況客数は8万人でしたが、現在3万人を越える程度で予想の半分以下の客数です。割増運賃を徴収していますが、償却費も大きいので大幅な赤字路線です。
 
 営業キロ数3q、駅数5駅のこぢんまりとした路線で、JR東西線のようなライバルもいますが、乗降客を増やす工夫として様々なイベントを仕掛けているのは京阪電車らしく、乗客数が増加するのを株主としても願っています(^_^)



 3駅目の なにわ橋駅もアートな駅です。
 波打った手摺りに・・・・



 天井や屋根に木材の使用量に圧倒されます。

 「キテ・ミテ中之島2013」のなにわ橋駅のアート作品は巨大な織物アートです。



 なにわ橋駅で降りたのは、これから日本橋電気街のJoshinキッズランドに買い物に出掛けるので、堺筋線北浜駅に向かうためです。



 中之島公園や大阪市役所が近くにあり、川岸の遊歩道もきれいに整備されています。 
 大阪市の友好都市シカゴ市に来た気分になります(^_^)



 地下鉄堺筋線北浜駅は難波橋を渡ってすぐの乗換になります。



 難波橋を渡ったところに川床の席があるカフェ MOTO COFFEEがあります。
 こういった水辺を利用した店が増えてきて、水都大阪らしい風景が見られます。




 北浜駅に入ると、「ようおこし」の大きなサインが迎えてくれます。



 市営地下鉄のトイレ美化計画の一環で、地下鉄駅の112箇所のトイレを改装し、改装後のトイレにはこの表示がされています。
 「ようおこし」は大阪弁で「いらっしゃいませ」という意味で、頭を下げている男女のシンボルマークがいいですね。
 シールにして、レイアウトのトイレに貼ろうと思います(^_^)


 その後は、日本橋のJoshinキッズランド本店へ。

 キッズランドの1/400の飛行機の模型の在庫は少なくなったなと思いつつ、購入したのは都市型レイアウトに置く船のプラモデルでした(^_^;)

 時計を見ると14時を過ぎているので、そろそろ大阪国際空港に戻って、一番の目的の展望デッキ ラ・ソーラを見学しなければなりません(^_^;)

 時間もあまりないことなので、帰りもリムジンバスに乗ることにし、一番近い南海難波駅近くの「なんば」から乗ることにしました。
 日本橋から「なんば」までは1qもない近いところなので歩いて向かいました。

 それまでずっと感じていたのは、羽田から飛行機で飛んで来て、リムジンバスで梅田に来たので、大阪に来たという実感がしませんでした(^_^;)


 ハービス大阪から国立国際美術館、そして北浜と話す人が皆、標準語ばかりで関西弁を聞くことがありませんでした(^_^;)

 せめて大阪の下町らしいゴチャゴチャした街並みを歩いて、コテコテなお店の看板でも見ておかないと大阪に来た気分にならないと思い、千日前の商店街やなんばグランド花月の前を歩いてきました。

 グランド花月の前では、吉本芸人や社員が呼び込みを行っています。 時間があったら見に行きたいです(^_^;)




 南海難波駅前からリムジンバスで戻ります。出発してすぐに阪神高速道路に入りますが、湊町出入口は大きな建物で、建物の中をらせん状に廻って高速道路に入ります。
 阪神高速1号環状線に入ってすぐにバスの左側の車窓から見えたのが、湊町リバープレイスで、高速入口の建物が なんばHatchです。



 湊町リバープレイスは、道頓堀川沿いで、コンサートやフリーマーケットが行えるイベントスペースで、遊覧船の湊町船着き場もあります。

 その中の核となっている施設、なんばHatchはエフエム大阪の本社と、ライブハウス、そして高速道路入口とPAも入った複合施設です。
 Hatchという名前は、船のハッチから来ているのかと思って調べたら、建物が八角形なのでハチと言う名前にしたという(^_^;)

 バスの車窓からちらりと見ただけの施設でしたが、すっかり魅せられてしましました(^_^)
 
 なんばHatchは知っていましたが、湊町リバープレイスの存在は知りませんでした(^_^;)

 魅せられたのは、川沿いの広大なウッドデッキと、ツタが絡まった船のような吊り橋です。



 船のような吊り橋と思ったのは、浮庭橋で「浮かぶはらっぱ」をモチーフに橋の上には、芝生や低木、両端にシンボルツリー、橋のサイドにはツタを垂らした緑が一杯の橋です。


 レイアウト制作の参考のために、湊町リバープレイスは訪れておくべきでした・・・・

 もっとアンテナを高くしておけば良かったと後悔しています(^_^;)
 Webの検索で、湊町リバープレイスのことを調べましたが、レイアウト制作のためには、訪れた方がイメージが膨らませやすいので、次に大阪に行くときには必ず訪れようと心に誓いました(^_^;)


 リムジンバスは大阪国際空港に向かいますが、今回はだいぶ長いページになってしまったので、1/400空港ジオラマ製作の参考にすべき展望デッキ ラ・ソーラの紹介は次回にしたいと思います(^_^)、
 


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