1/400空港ジオラマ制作記#20
展望デッキの設置#2(建物選定) 2013年5月13日更新
ターミナルビルに展望デッキを設けます。
展望デッキに接続する建物をターミナルビルの上に載せます。
接続建物の素材として考えていたのが以前、制作記#15で取り上げたフランスHELLER(エレール)の1/400 JEANNE D'ARC(ジャンヌダルク)ヘリコプター巡洋艦のキットをベースにしようと考えていました。
上甲板部分をベースとすべく、試しにターミナルビルに載せてみました。
置いて眺めてみると、日本のいろいろな空港の展望デッキとはイメージが違うようです(^_^;)
ここに艦橋を改造した建物を置くと、なおさら変です(^_^;)
JEANNE D'ARCの上甲板を使うのは取り止めにして、他の素材を調達することにしました・・・・
模型店に出掛けて、これはと思うキットを見つけました。
FineMoldsの1/500 愛知県庁本庁舎のキットです。
このキットは2012年の6月に発売されたキットで、最初に平成23年度あいち中小企業応援ファンド助成事業助成金の支給先にFineMoldsが決定し、愛知県庁舎のプラモデルを発売するとの報道でした。
この助成金は、モノづくり応援ファンドで、新製品(商品)開発、)販路拡大等の目的で最大300万円の助成金を頂いて、開発したキットです。
愛知県庁のプラモデルが発売されるとの発表があったとき、鉄道模型のレイアウトには1/500のスケールでは使えないし、1/400の空港ジオラマには洋風建築ですが、屋根が城郭風帝冠様式で和風過ぎて使えないものと諦めていました。
しかし、模型店で眺めてみると6階部分と屋上部分だけを展望デッキと接続する建物として使えそうです(^_^)
さっそく購入してみました。 発売前の発表では貯金箱として使えるということだったので、かなりデフォルメされているのかと思いましたが、とんでもない・・・・
ファインモールドの名に恥じない細かな刻印がされた金型により成形されたパーツで、鉄道模型のストラクチャーの刻印を見慣れていると、かなり細かな刻印がされています。
以前ファインモールドの1/35の戦車を組み立てたことがありましたが、外国製のキット比べて、すんなりと短時間で組み上がりました。愛知県庁のキットも期待にそぐわず、非常に組みやすいキットです。
接着剤を使わなくても組み立てられるスナップオンのキットで、塗装をしなくても成形色だけで雰囲気を楽しめるガンプラのようなキットです。
完成後は、貯金箱としても使えるようになっていますが、硬貨投入口や取出口は見えないところにあるので、貯金箱には見えず、あえて貯金箱にしなくても建物のディスプレーキットでよかったと思いますが、戦車、航空機、SFのキットをメインに作っているファインモールドが貯金箱にしたところが、助成金の要件の新分野、新規販路の開拓になるのでしょう(^_^)
残念なことは、窓ガラスのパーツが付いていないので、窓から中ががらんどうであるのが見えてしまうことです。
もう一つは、ディスプレーのためと貯金箱としたために、コの字の形をした愛知県庁本庁舎の正面部分だけの再現で、建物全体の大きさの3分の1しか再現されていないことです。
ただし、後ろの建物に繋がる部分は、保存建物の切断部分のような壁のパーツが付くのでキットの仕上がりとしては不自然ではありません。
出来ることなら本庁舎全部を再現してほしかったのですが、それを1/500でやるとキットの値段が1万円近くなり、新規販路開拓の趣旨から外れてしまうので、3,000円を切った定価2,940円(税込)に収めるためやむを得ないことでしょう。
さて、愛知県庁のキットの6階と屋上部分のみ使って、展望デッキの接続部分の建物を仮組して、どのような形にするか検討してみます。
帝冠様式と呼ばれる所以の城郭風の屋根は、オリジナルキットには申し訳ないのですが、空港ターミナルビルに屋根瓦は似合わないので取り付けません。(ターミナルビルの中には、羽田や中部のように屋根瓦はいっぱい見られますが(^_^) )
プラ板でフラットの屋根を取り付ける予定です。
窓部分もガラスがなく、ただ穴が開いているので、裏側をコゲ茶色で塗装した透明プラ板を貼り付けることにします。
屋根などを取り付けるキットの床板部分には屋根を取り付けるための穴が多数開いているので、この部分はアーバンガーデン化でグリーンを配置することで塞ごうかと思っています。
展望デッキの部分も型紙を作成し、試しに置いてみて、長さや巾を実物合わせで調整してみます。
同時に展望デッキ部分のウッドデッキの色をグリーン系にするかブラウン系にするかの検討の為に、色を替えて並べてみました。
次回は接続部分の建物を、建物らしくしていきたいと思います(^_^)