1/400空港ジオラマ制作記#4 ターミナルと航空機を並べてみて   2012年12月15日更新
  

  増設したスポットのライン貼りが終了したら、次にはエアブラシを使った滑走路、誘導路、エプロン、そして駐車場地区の舗装面をウェザリングをする予定でした。
 しかし、その前にジオラマの上にターミナルビルを置いて、航空機を並べてみたい誘惑に駆られました(^_^;)


 一度、始める前にジオラママットを広げて、ターミナルビルと航空機を並べてみました(#0 1/400空港ジオラマの製作発動参照

 今回は、ベースボードが出来た段階で並べてみてジオラマの全体的なイメージを確認しておこうと思いました。
 今度はターミナルビルにボーディングブリッジも取り付けてみました。
 






 これからの航空業界で数を増やしていくのは、ボーイングB787と、エアバスのA380でしょう。
 A380は3クラス制で400席前後、2クラス制だと600席、モノクラスだと800席という大量輸送巨人機です。

 かつては世界有数のB747を多数保有していた日本航空や全日空は、航空機のダウンサイジングを進めているので、B787のような燃費効率の良い中型機の導入は積極的でも、A380やB747-8のような大型機の導入計画はないので、日本のエアラインにはA380は縁のないものと思っていました。 しかし、2011年にスカイマークがA380を購入して、2014年に国際線に投入したいとの発表がありました。 
 スカイマークと言えば格安航空会社のイメージが強く、格安航空会社が手を出さないA380を導入するを意外に感じましたが、増資まで行ったのでスカイマークは本気のようです。



 A380は巨人機なので翼巾もあり、従来のB747までしか対応していなかった空港施設側の改修を強いることになります。

 この空港ジオラマで、A380が駐機できるのは7番スポットの1ヶ所だけです。 7番スポットには大型機用に、ボーディングブリッジが2本備えられています。
 しかし、A380を受け入れている空港の多くはボーディングブリッジをA380の1階に2本、2階に1本の3本を備えています。
 総二階建航空機の多数の乗客の乗り降りを捌くのには、ボーディングブリッジが3本必要ですが、この空港ジオラマでは2本で我慢してもらいましょう(^_^;)


 7番スポット以外で、B777、A340クラスの大型機が駐機可能なスポットはイベリア航空のA340−600が駐機している2番スポットです。
 A340も600型となると、全長ではA380よりも長い75.3m(A380は730m)で、旅客機型のB747−8が就航するまでは一番の長さを誇る機体です。   このスポットは別売のボーディングブリッジを追加して、2本にしたいです。



 このイベリア航空のA340−600を購入した日、偶然にも11月19日の報道でイベリア航空の経営危機が伝えられていました。
 スペインのイベリヤ航空は全従業員の1/4にあたる4,500人を削減するそうで、2013年の夏までに人員の削減の他に、航空機25機の売却、不採算路線を中心に路線も15%縮小する予定。
 原因はヨーロッパの債務危機で旅客需要が落ち込んだ上に、LCCの台頭で競争が激化したところに、燃料費が2〜3割上昇してしまったために2012年の1〜9月期のの営業損失が273億円あまりだったからです。
 この損失は幸い資本関係のある英国航空(BA)の営業利益を当ててグループ全体の収支は均衡させるそうです。
 
 これからもユーロ危機の影響を受ける航空会社が出てきそうですが、日本の場合、一足早く、2010年のうちに日本航空が会社更生法の適用により経営破綻し、その後、企業再生支援機構機構の支援を受け再生しましたので、世界的な危機の中、日本を代表する日本航空と全日空の財政状態が良好になっているのは幸いでした。


 1/400の航空機モデルは日本の航空会社の機体も数多く発売されていて、私の知る限り、日本航空全日空北海道国際航空(AIR DO)ソラシドエアースターフライヤーピーチ・アビエーションジェットスターエアーアジア、ジャパンエアーコミューター、日本トランスオーシャンの航空会社のモデルが発売されています。
 あとは、スカイマークエアラインズがあればいいのですが、ここだけは発売されていません・・・・

 日本の航空会社のモデルもコレクションしてみたいです。

 

 1/400の航空機模型の世界は、製品の種類が非常に多くなっています。  何しろ、航空機の機種はある程度決まっていますので、1機種の型を造ると、航空会社別の色替えの模型が発売できるのと、下の全日空のB767坂の上の雲塗装機のように、鉄道模型と同じく特別塗装機も数多く発売されているので、製品の種類は非常にに多くなっています。



 さて、ターミナルと航空機を並べてみて考えたことは、この飛行場ジオラマは、どのような空港のイメージで造ろうかと思いました。

 このGemini Jetから発売された、スポットを7個もったターミナルのモデルとなったような空港はあるかどうか、Google Mapで世界中の飛行場の航空写真を見て探してみました。

 最初にイメージしたのはアメリカの空港で、自分が訪れたことのある空港を見てみました。

アトランタ国際空港(デルタ航空のバブ空港) Google Mapより
 

 そうしたら、アメリカの空港は巨大なバスターミナルのように、膨大な数の航空機が出入りする空港でした(^_^;)
 
 スポットに駐機する無数の航空機に、駐車場も広大で多数の自動車が駐車しています。
 これをジオラマで再現するのは困難です(>_<)

 自分の好きな空港は、ニューヨーク市の国内線がメインのラガーディア空港です。


 
 空港ターミナルは古いて狭く、あまり見るべき所はないのですが、離着陸の際にはマンハッタン島の摩天楼やブルックリン区やクイーンズ区の水辺の風景を楽しめる空港です。 
 自分の経験では31番滑走路に着陸するときに、マンハッタン島を北から南に抜けて、自由の女神の上を越えたらUターンしながら下降して、隣接するジョンFケネディ国際空港の管制圏を避けながらブルックリンを縦断し、最後に90度レフトターンしてランウェイ31に着陸しました。
 このときの感動が忘れられず、Micro SoftのFlight Simulatorで何度もこの着陸コースを楽しみました(^_^;)

 ラガーディアはターミナルは面白みのない空港ですが、ニューヨークらしくイエローキャブが大量に集結しているのは見物です(^_^)


 それで、Gemini Jetsの空港マット(Airport Mat set 2piece for New Gemini Terminal)のモデルになった空港があるであろうかと、アメリカ各地の空港をGoogleマップの航空写真でいろいろと探してみました。 Gemini Jetsの本社があるラスベガス国際空港から始まって、全米各地の空港を探してみると、最終的にカリフォルニア州のサンディエゴ国際空港かなと・・・・
 
 

 誘導路やエプロンのラインの色や種類が合っていて、スポットの独特の表示もマットとサンディエゴ国際空港と一致しています。
 滑走路の番号も27で一致しています。


 さて、現在造っている空港ジオラマを、どのようなイメージの空港にするべきか、考えてみました。

 Gemini Jetsの7ヶ所のスポットを持つターミナルビルがあるような、空港を探してみました。
 アメリカの空港は、いずれも規模が大きすぎて参考にするのは難しそうなので、アメリカ以外の空港を探してみました。

 日本の福岡空港の国内専用のターミナルは、規模が大きくイメージが違いますが、滑走路を挟んだ国際線ターミナルは規模的にイメージが合いそうです。




 中国の大連国際空港もイメージが合っていそうな(^_^)



 ベトナムのハノイ国際空港のターミナルも一国の首都にある空港に見えないほど、こぢんまりとしています。 
 


 韓国の仁川国際空港も規模が大きな空港ですが、香港国際空港くらいの大きさで、羽田空港や成田空港よりも大きな空港かなと思っていたので、以外に小さな空港に感じました。 それでもそれでも滑走路は3本あって、さらにもう1本分の用地が確保されているようです。



 韓国に対する北朝鮮の平壌国際空港。
 首都の空港と言えども、北朝鮮の高麗航空以外に乗り入れているのは、中国国際航空のみです。
 滑走路も2本見えるけれど、1本は使用を停止していています。



 もっと詳しく平壌国際空港のことを見てみたいのですが、拡大しても雲がうっすらとかかっていて良く見えません(>_<)
 さしものGoogleでも、北朝鮮だけは地図表示にしても地形の表示だけで、街や道路、鉄道などの表示はありません。
 航空写真のみで楽しむことにしています。

 と、世界各国の空港をGoogleマップで眺めていたらキリがないので、最終的にどのようなコンセプトの空港にするか決めました。

 
 8つの独立したターミナルを持つニューヨークのジョンFケネディ空港のように、独立したターミナルが複数あり、滑走路も複数本持つ空港のジオラマにしたいと思います。

 また出来れば、日本の空港にしようと思いました。 
 しかし、ターミナル駐車場を周回する3車線の道路は右側通行になっています。
 日本の空港にするには、この車線を全て左側通行にしなければなりません。

 さすがにそこまでするのは、やっかいなので右側通行のままにして、アメリカと日本の空港の雰囲気を合わせたような空港ジオラマにしたいと思います。
 航空機は固定しないで好きなように並べたりするので、あるときは日本の空港、あるときはアメリカ、ヨーロッパ、そしてあるときは中国のようなあアジアの空港にする無国籍な空港にします。 空港の名前も付けません。
 道路、駐車場、ターミナルビル等の看板や、標識は全て英語表記にしようと思います(^_^)


 今回、ターミナルビルと航空機を並べてみました。 
 さらに空港ジオラマを楽しむには、1/400の地上支援車両も置くと楽しめるのですが、今の段階でそこまでやって遊んでしまうと、ジオラマの製作が止まってします。
 鉄道模型のレイアウトでレイアウトベースにレールを引き終えると、実際にレイアアウトに列車を走らせる試運転を楽しむようになあります。
 すると、レイアウト制作の手が止まって、しばらくは運転で遊んでしまうのと同じです。  レイアウト制作で経験しました(^_^;)

 そうならないよう、並べた航空機やターミナルビルは全部撤去して、ジオラマの制作を進めましょう。



 次に、取りかかるのは地面のウェザリングです。
 このままだと、コンクリートやアスファルトの部分や、引かれているラインの彩度が強すぎて、自然な感じに見えません。
 GoogleマップやドイツのMiniatur Wunderlandの空港ジオラマを参考にして、飛行場の地面を大々的にウェザリングしていきたいと思います(^_^)
 
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