1/400空港ジオラマ制作記 発動              2012年10月26日更新

 
  
 CR旅客鉄道のWebサイトはNゲージの都市型レイアウトの制作記をメインにしていますが、Nゲージのレイアウト制作と平行して空港のジオラマを制作しようと思います(^_^)


 Nゲージのレイアウト制作を進めながら、HOやZゲージのレイアウト制作を平行して作りたいという誘惑に駆られたことが何度かありました。
 しかし、それは2種類のレイアウト制作を同時進行するのは、二正面作戦を行う愚の骨頂として、厳しく戒めておりました(^_^;)
 戦史を紐解けば、英国と戦いながらソビエトに攻め込んだドイツ。 中国と戦いながらアメリカに宣戦布告した日本。 どちらも二正面作戦がつまずいて敗戦に至りました。(太平洋戦線とヨーロッパ戦線の二正面作戦を行って勝利したアメリカは凄い)

 
 とりあえず、鉄道模型のレイアウトほどの更新はありませんが、1/400飛行場のジオラマを作っていきたいと思います。


1/400の航空機模型

 私の趣味の本業は鉄道模型と、艦船模型です。だから、あまり航空機模型は詳しくありません(^_^;)

 航空機に関しては、学生時代までは旅行といえば鉄道旅行で、飛行機での旅行には関心はありませんでしたが、卒業旅行で海外に行ってからは航空機が好きになり、航空雑誌を購読したり、エアバンドレシーバーを抱え空港に飛行機に見に行くようになり、最後にはMicroSoftのFlight Simulatorで日本や世界中の空港に旅客機での離着陸を楽しむようになりました。

 模型の方は、学生時代は長谷川の1/200から日東模型の1/100まで作っていました。 しかし大きさがあるものばかりだったので引越の度に処分して残りませんでした。 そんなとき15年くらい前にDragon Wingsの1/400の旅客機の完成モデルに出会うと、完成度の高さや塗装の美しさに惚れ込んで、1/400の旅客機を何機か集め始めました。
 
 しかし、10年前に結婚による趣味のリストラを行って、ほとんどのコレクションを廃棄しました。
 それ以降は1/144の食玩の軍用機やヘリコプターをレイアウトにからめて集めていましたが、現在はTOMYTECの技ミックスの1/144の戦闘機やヘリコプターを集めているだけです。
 
 そして、1/400の航空機モデルのコレクションを再開したきっかけはベトナムと香港に旅行した後、搭乗したVietnam航空とCathy Pacific航空の1/400の模型を入手しようと思ったことです。 その時に判ったことは完成品の航空モデルは1/200と1/400と1/500が主力商品で、製品は各社からかなりの数が販売されていますが、入荷数は少なく人気商品はすぐに売り切れるという、鉄道模型よりも厳しい現実に直面しました。
 その時はVietnam航空は国内の販売店で入手しましたが、Cathy Pacific航空はどこにも見つからずに難儀しましたが、Cathy Pacific航空のホームページにオリジナル商品として販売していたので事なきを得ました。
 
 それから昨年、宇都宮ロコ模型が開店すると、そこは鉄道模型の他に店主の趣味でダイキャスト製の飛行機にも力を入れています。
 そこに出入りして、店主と飛行機の話しをしているうちに、1/400の航空機コレクション魂に火が付いてしまったようです(^_^;)

 完成品の航空機模型は海外メーカーのものがほとんどで、香港のDragon Wings、ドイツのHerpa Wings、アメリカのGemini JetsAero Classicsなどのメーカーがあります。

 スケール的には旅客機モデルの主な物として、1/100、1/144、1/150、1/200、1/400、1/500があり完成品の世界では10進法のスケールが幅を利かせています。
 Nゲージのレアイアウト向けには、1/144(これは12進法)と1/150がありますが、1/150のスケールはソリッドモデルと同じ仕上がりの製品が多く、レイアウトに置くには精密感が不足しています(^_^;)
 1/144では完成品よりもプラモデルの方が幅を利かせており、YS-11、A320の小型機から、B747、A380といった大型機まで発売されています。 (ただし、1/144スケールの飛行機が並ぶ空港をレイアウトに造るとなると、かなりの面積を占めることになるので、レイアウト上の飛行場はあきらめて、今回1/400の飛行場ジオラマを造ることになりました(^_^;) )

 基本的に、胴体部分はダイキャスト製で、翼や垂直尾翼、エンジン、車輪部分はプラスチックという製品が多くなっています。
 1/200の大きさになると、胴体もプラスチックという製品も見られます。

 他のスケールでは完成品の出来にメーカーによる差が多く見られますが、1/400ではメーカーによる出来の差はありますが、並べてみるとさほど差は感じられないので、あまりメーカーは気にせずに好みの1/400の航空機を購入するようにしています(^_^)

 1/500 JAL B787-8


 1/500と1/400を比較すると、どうしても1/500の方が大味な造りに感じます。


 1/400 ANA B787-8


 1/400 ANA B-747-400 flap down



 空港ジオラマ
 
 鉄道模型のレイアウト用品も作っているドイツのHerpa社が1/500の飛行機だけではなく、空港ジオラマ用品を出していて、滑走路からエプロン、ターミナルから管制塔、地上車両から、空港内を走るモノレール、空港に接続するICEの車両から駅まで製品化していて、ここまでやるかと感心するほどの品揃えです。 ここの製品だけでかなりの規模の空港ジオラマを作ることが出来ます(ただし、sold outの商品が多いので調達はたいへん困難ですが・・・・) 
 
 7年くらい前にこのHerpaのターミナルビルとボーディングブリッジを見たときに、1/500の空港のジオラマを作ろうかどうか迷いました。
 でも、1/400と1/500の模型を比較すると、一回り大きい1/400の模型の方が模型としての魅力が大きく、1/500に転向するのは止めました(^_^;)

 1/400と1/500の航空機模型の関係は、鉄道模型のHOゲージとNゲージの関係に似ているかもしれません。 
 日本型ではHOゲージよりもNゲージの方がレイアウト用品が充実しています。 もしHOゲージをやっていて、レイアウトをやりたいのでHOゲージからNゲージに転向しようかと思っていても、車両の大きさや精密さで勝るHOゲージの車両の魅力をなかなか捨てきれないのと同じ気持ちだと思います。

 一度、あきらめた空港ジオラマですが、2012年の夏にアメリカのGemini Jetsから1/400の空港ターミナルのセットが発売されました。(正確には再販ですが)
 


 Nゲージの都市型レイアウトを造りながら、飛行場のジオラマに手を出すのに、ためらいを感じましたが7年前に1/500のHerpaの空港ジオラマセットを見たときのわくわく感が蘇りました。 それにHerpaの1/500のターミナルセットよりも、Geminiの1/400のターミナルセットの方が精密感は、かなり上回っていました。
 こうなったら、レイアウト造りを趣味としている人間として、鉄道模型のレイアウトを造るのと同じ感覚で、空港のジオラマを造ろうと決意しました(^_^)

 空港ジオラマの偉大な先達として、ドイツのMiniatur WunderlandがHOスケールの巨大空港ジオラマを製作しています。 空港内の車両や人形まで完璧に再現し、挙げ句の果てに滑走路から航空機が離陸するギミックも作られた恐ろしいほどの規模のジオラマがあります。

 個人ではMiniatur Wunderlandのような物は造れませんが、これから製作する空港ジオラマには航空機を並べるだけではなく、地上の業務用車両や、駐車場には自動車を並べ、フェンスや街灯も取付け、敷地内の緑の部分にはターフを貼り付けて芝を再現したいと思います。




 これからNゲージの都市型レイアウトの製作で培った技法を駆使して、空港ジオラマを仕上げていきたいと思います(^_^)