平成17年度 陸上自衛隊 第16旅団 観閲式 #3 
 
16th Brigade Review

2005年12月3日掲載  (注)第16旅団は架空の旅団です(^_^)                              
 

 第3梯段 普通科 第88普通科連隊 第1中隊・第2中隊・重迫中隊 
                   
軽装甲機動車×2 高機動車×6  120o迫撃砲×2   
  
 普通科は日本以外の国では歩兵という職種になりますが、日本では普通科という高校の学科みたいな名称になっています。(同じく砲兵科を特科と呼称している)
 第88普通科連隊も師団から旅団へと改編になった際に、人員・規模は縮小されましたが、自動車科され部隊全体が車輌により移動することが可能になりました。 以前は移動に使用できるトラック等が少なく、部隊の4分の1しか車両で移動できない状態でした。
 旅団化されたおかげで装備面で充実し、かつ編成がより新しい脅威に対抗するのに効率的な編成に変わってきました。
 この変革は今まで旧ソ連が北海道に侵攻してくるのを、米軍が来援するまで持ちこたえるいう陸自の体制を、旧ソ連が崩壊後も変えることが出来なかったのを、より将来起こりうる脅威に対抗出来るように組織を変更したもので、旧ソ連崩壊後なかなか組織変更できなかった自衛隊が、ようやく改編されて来たようです。(一部では軍事オタクとか揶揄された石波前々防衛長官の強烈で個性的なリーダーシップがあったと聞きます)


 
 
この88普通科連隊は軽装甲機動車以外は装甲化されていませんが、全車両が装輪車のために、他の地域で災害派遣、防衛出動等の要請があった場合には、発達した高速道路網を活用して、時速100qで迅速に移動することが可能になりました。これはキャタピラを履いた装軌車では出来ない芸当です。
 


 ↑ 先頭を行く軽装甲機動車は、非装甲の73式小型トラックや高機動車では交戦の可能性が高い状況では隊員の安全が確保されないために、軽装甲車として配備されました。
 装甲の度合いは、小銃弾を防ぐ程度ですが(試験では機関銃弾も防御可能であったとの話もあります。イラクにも派遣されていますが、米英の車両と違って未だに1発の銃弾も受けていないので装甲の効果のほどは判りません)PKOや対ゲリラ・コマンドでの活躍が期待され、国内外での評判はいいようです。
 4名の隊員が乗車可能で、ルーフトップのターレット部分の5.56oMINIMI機関銃が搭載できる他に、それに代えて01式対戦車誘導弾も発射できるようになっています。 写真の軽装甲機動車もルーフトップに対戦車誘導弾を構えている隊員が載っています。  普通誘導弾は発射してから命中するまで目標に照準をし続けなければなりませんが、この新型誘導弾は、目標の赤外線をとらえて誘導する為に、発射後すみやかに退避出来るので生存性が高まっています。
 
この軽装甲機動車はコナミの「陸上自衛隊装備大全第弐弾」のものです。 イラク仕様ではないのでそのまま使用できますが、ブラウンはリペイントしてあります。 もともと付いていた5.56oMINIMI機関銃は73式小型トラックに移してしまったために、誘導弾を構えている人形の下半身を切断して載せてあります。

 

 ↑ 
次の車両は高機動車が4台で、73式小型トラックよりも大きく、普通科中隊では1個班10名がまとめて機動できる利点があります。高い機動性を誇っていますが、欠点は車幅が2.15mもあり狭い日本の道路事情に若干合ってないところです。
 高機動車はコナミの「陸上自衛隊装備大全第参弾」で発売が予定されていますが(12月5日発売予定)、待ちきれないのでのF=toysの「ヘリボーンコレクション2」の「OHー6」に付いている高機動車を使用しました。 シークレット以外の高機動車は迷彩塗装されていないので、2色迷彩を施しました。(実車は部隊によっては2色迷彩を施していない車両もあります)
 PKO仕様の白一色の車両も、迷彩塗装に塗り替えて参加させています。 またそれぞれ幌の部分をカーキ色で塗装して幌らしくしています。 しかし、観閲式に参加する車両は通常幌をかけていないので、本来であれば幌を外して隊員の人形を10体ほど載せなくてはなりませんが、残念ながら省略してありますm(_ _)m
 
 
高機動車の後ろの2台は、(新)73式中型トラックで、(73式は小型と中型と大型があり、さらにそれぞれ新・旧がありややこしいのですが・・・)隊員、施器材の移動に使用しています。
 
 この(新)73式中型トラックは、雰囲気が似ているRoco社製のウニモクを、屋根を削り、塗装で陸自車輌らしくしています。


 
 ↑ 最後には高機動車が牽引する120o重迫撃砲です。
  フランスで開発された優秀な迫撃砲を日本の豊和工業でライセンス生産したものです。(他に普通科では73式小型トラックで運搬する81o迫撃砲もある)
 最大射程が約8.100m(噴進弾を使用すると約13.000mまで延びる)もあり、普通科の強力な支援火器となっています。
 展示の状況は牽引状態となっており、砲口ににアダプターを取り付けて、砲身を水平にして牽引する形になり、後ろに付いているのは発射時の反動を地面に吸収させる大きな底板です。
 この迫撃砲は総重量が約600sもあり、73式小型トラックの牽引制限が400sまでなので、この迫撃砲を牽引するために高機動車が導入されたようなものです。 
  この迫撃砲はヘリコプターにより空中機動が可能で、高機動車と共にCH47チヌークヘリコプターにスリングされます。

   この高機動車もコナミもので2色迷彩を施してあります。 120o迫撃砲はプラ棒とプラ板による全くの自作で、タイヤはTOMIXのバスコレクションのものを使用しました。


    次へ → 第4梯段  第78普通科連隊 

                 平成17年度観閲式トップ

(^_^;)(^_^;)