平成17年度 陸上自衛隊 第16旅団 観閲式 #4  16th Brigade Review

2006年1月20日掲載  (注)第16旅団は架空の旅団です(^_^)                              
 


 第4梯段 第78普通科連隊 本部管理中隊 第1中隊 第3中隊   
89式装甲戦闘車×1 73式装甲車×4  96式装輪装甲車×4 

                     

  
先の88普通科連隊が高機動車を中心にして、装輪車で機動するのに対し、78普連はキャタピラを履いた装軌車が多く配備され、第16戦車隊の戦車と共に作戦行動がとれるように編成されています。
  従来の自衛隊の師団には普通科連隊3個に戦車大隊が1個が所属しており、師団で防衛線を築いた場合、普通科1個中隊あたりに配備される戦車は多くても3〜4台しかないのに対し、仮想敵が戦車部隊を伴って侵攻してきた場合には、下を見ても20輌以上の敵戦車を相手にしなければならないと、困難な想定下で防衛計画が練られてきました。 

 しかし、第16旅団への改編を期に一点豪華主義で、第16戦車隊と第78普通科連隊とペアを組ませることにより、戦車、装甲車を中心とした機動打撃部隊が編成しようという意図があります。 そのかわり残りの2個普通科連隊は、装甲化していない高機動車を中心とした部隊となっていますが・・・・




 
先頭を行く89式装甲戦闘車は、戦場のタクシーと言われた装甲兵員輸送車に、強力な武装を施したものです。
  同様の車両はロシアのBMP、ドイツのマルダー、米国のM2ブラットレー、英国のウォリアーなどがありますが、89式装甲戦闘車の35o機関砲×1 74式車載7.62mm機関銃×1、79式対舟艇対戦車誘導弾発射装置×2(重マット 対戦車ミサイル)の武装は世界でもトップの強力なものとなっています。
 問題は価格も世界でトップになっていることで、お陰で年間調達数も1台から数台という現状で、他の国では戦車の1.5倍から2倍の数の装甲戦闘車を揃えて、戦車の攻撃を支えるものですが、日本の場合は戦車だけ揃っても、装甲戦闘車が全く揃っていない現状になっています。 第16旅団も89式装甲戦闘車はこの1台が配備されているだけで、しばらくは新たな配備がないのではとの噂もあります。ほとんど教育研究目的に配備されたようなものです。
 他の武装?として搭乗する普通科隊員7名分ガンポートが付いており、車内にいながら射撃することが出来ます(この辺も価格上昇の原因の一つ)

 
この89式装甲戦闘車はコナミの陸上自衛隊大全第壱弾のものです。



 
次に行く73式装甲車は、1973年に採用されたもので、60式装甲車の後継車両です。  乗員4名に6名の隊員が乗車可能です。 他国の装甲車(米のM!113など)と比較して、車高が低い、前方機銃が付いている、ガンポートが6個付いている等の特色があります。 



 
第3中隊は無期限軌道ではなく、8輪のタイヤを履いた96式装輪装甲車を装備しています。
 73式装甲車の後継の装甲車です。  道路網が整備された我が国では、一般道を利用して迅速に移動することができます。さらに最高速度が100qなので高速道路を利用して、長距離の移動も行えます。
  装軌式だと長距離移動はトレーラーや貨車に搭載しなければなりませんが、装輪式は自走可能なのが大きなアドバンテージになっています。ただし、路外の機動性は
装軌式より劣りますが。


 


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