平成30年(2018年)自衛隊記念日観閲式#4
                                           

 2018年11月27日更新         

 航空部隊の観閲飛行は、指揮官の乗った陸上自衛隊CH-47JA輸送ヘリコプター3機から。

 

 観測ヘリコプターのOH-6D.

 本来ならば、OH-6Dの後継の観測ヘリ、OH-1が観閲飛行を行うべきですが、2015年にエンジントラブルのため1機海上に不時着し、他の機体もエンジンの不具合のため飛行停止中になっています。

 

 対戦車ヘリコプターのAH-1S。
 こちらも本来ならば、AH-64D ロングボウ・アパッチが観閲飛行を行うべきですが、2018年2月に佐賀県 目達原駐屯地所属機が墜落事故を起こし飛行停止になっています。また調達価格が高騰したために、13機で調達を中止。1機事故で失われたので、陸上自衛隊のAH-64Dの総数はわずか12機になっています。
 AH-1Sは初配備後37年を経過している機種ですが、まだまだ活躍します。

 

 AH-64JA多用途ヘリコプター。 パワーとスピードがあって、ブラックホークファミリーは三自衛隊で使用されている、性能の高いヘリコプターです。観閲飛行は陸上自衛隊の機体のみでした。

 

 陸上自衛隊の航空部隊の観閲飛行が終了すると、海上、航空自衛隊の航空部隊の観閲飛行になります。
 その合間に、車両部隊の行進準備が始まり、少しずつ前方に移動が始まります。この場所にいると、上を見たり下も見たりと忙しくなります。

 

 海上自衛隊の救難飛行艇US-2。昨年度で先代のUS-1Aが全機退役し、先代の救難塗装と違って洋上迷彩塗装されています。

 

 P-3C対潜哨戒機。以前は3機以上の観閲飛行でしたが今回は1機のみの飛行でした。

 

 P-3Cの後継機種のP-1哨戒機。 P-1も一機のみの飛行です。
 P-3Cの後に見ると、機体の大きさを感じます。

 

 航空自衛隊の新型輸送機C-2。
 先代のC-1に比べると大きさと、エンジンの静かさを感じます。

 

 航空自衛隊のF-2A支援戦闘機。
 三沢基地から来てくれたF-2Aは、対地支援攻撃の任務もあるので、陸上自衛隊にとって演習・作戦等でお世話になる機体です。この第3飛行隊は2019年度に百里基地に移動予定です。

 

 F-15J戦闘機。小松基地第302飛行隊から3機編隊。今年は機数も少なくなりました。昔は百里基地から6機以上、観閲飛行に参加していた記憶があります。

 

 今年初参加になったのは、F-35A戦闘機。三沢基地の臨時飛行隊から2機参加です。2019年度には百里基地の第302飛行隊が三沢基地に移動し、F-35AとT-4を配備した部隊になります。

 

 航空自衛隊のF-35Aにとって、この観閲式が初めての展示飛行になります。
 初参加で機体のお披露目も兼ねて、会場を一航過した後、1機ずつブレイクし、旋回して会場に再進入してきます。

 

 フラップとギアをダウンして低速で航過していきます。
 ダークグレーの迷彩で日の丸もロービジになっているので、かろうじて見える程度です。

 

 F-35Aの航過飛行が終了すると、車両部隊の観閲行進が始まり、待機していた車両部隊が会場を目指し、前進を開始します。

 

 中砲けん引車に引かれた155mmりゅう弾砲FH70。 配備されてから30年以上経過し、数を減らしています。今まで各師団の特科連隊や、旅団の特科隊でお馴染みの装備でしたが時代が変わり、今後は方面隊の特科隊に編成が変わってきます。

 

 99式自走155mm自走りゅう弾砲。戦車のような大型の車体の割に履帯が狭く見えるのは、開発のベースが89式装甲戦闘車だったからで、後ろから見ると特に狭く見えます。

 

 野戦特科部隊の後は、戦車部隊が続きます。


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