平成30年(2018年)自衛隊記念日観閲式#2
                                           

 2018年11月 5日更新   

 装備品展示会場です。
 ほとんどの観客は式典会場にある観覧席の席取りのために式典会場に行ってしまうので、式典が始まる前の装備費品展示会場は観客の姿はなく、貸切状態になります。
 装備品をじっくり見たり、説明員の隊員から話を聞くのに最良の時となります(^_^)
 

 自衛隊記念日観閲式には自衛隊の最高指揮官の内閣総理大臣による観閲を受けます。
 安倍首相はヘリコプターで9時38分に首相官邸を出発。朝霞駐屯地には9時59分に到着しました。
 首相の搭乗した第1ヘリコプター団特別輸送ヘリコプター隊のAS-332が旋回しながら降下していきます。
 
 

 朝霞駐屯地内の陸上総隊司令部に入った後、式典の始まる10時30分近くになると朝霞駐屯地から車で式典会場に向かいました。
 毎回のことなので経路の近くで待っていると、警務隊の隊員や警察官が直立不動の姿勢をとってまもなく、首相達の乗った車列が訓練場外周の道を通過していきます。

 

 対空車両のコナーから水陸機動団のコーナーに移動します。
 水陸機動団は、2018年3月27日に新編されたばかりの部隊で、長崎県の相浦駐屯地で西方普通科連隊(現在の名称は第1水陸機動連隊)を基幹として上陸作戦も可能な部隊で、日本版海兵隊とも言われています。

 上陸作戦を行う装備として水陸両用装甲車として調達されたのが、AAV7装甲車です。

 

 乗員が24名の大型車両で、長さは8.2m、高さ幅とも3.3mという自衛隊車両の中でも大型の車両です。

 側面に多数ある突起は、AAV7の欠点である軽装甲を補うための増加装甲キット(EAAK)の取付具になっています。
 
 

 後部には乗員が下車するための大型のヒンジドアがあります。
 また水上を進むときには、キャタピラによる推進と、後部ドアの両側にはウォータージェット推進の排出口が見えます。

 

 自衛隊のAAV7の隣に、アメリカ海兵隊の8輪装甲車のLAV-25.

 スイスのピラニーヤ装甲車が原型なのでアメリカ的な無骨さには欠けます。

 

 AAV7と同じく水陸両用車ですが、車体が小型なこともあって波があると水上航行できず、AAV7に比べると水上航行両力は劣ります。
 後部に付いているスクリューで航行しましす。

 

 最初に見たとき、この装甲車は前回も来て、観閲行進を行ったアメリカ陸軍のストライカー装甲車かと思っていましたが、乗員の迷彩服を見ると海兵隊員なので違いました。
 沖縄の海兵隊から来たのかと思い、聞いてみるとキャンプ富士との答え。そうでした、近くの静岡県にも海兵隊の部隊がいました(^_^;)

 

 LVE装甲車と言えば、25mm機関砲を搭載した砲塔付きのものが思い浮かびますが、展示されている車両には砲塔は付いていません。様々なタイプがあるLAV-25ですが、この車両は指揮通信型のようです。

 武装は25mm機関砲ではなく、M240 7.62mm機関銃のようです。

 

 こうしてみると、隣のAAV7との大きさの違いを感じます。

 観閲式の式典が始まり、国旗掲揚のときとなりました。君が代が流れると会場の自衛官は皆、国旗掲揚台の方向に躰を向け、気をつけの姿勢をとります。
 アメリカ海兵隊員も国旗に対して直立不動の姿勢をとります。
 戦前の帝国陸海軍の気をつけは、両手の指先を伸ばして、ズボンの外側に付けます。
 それが、戦後になると警察予備隊の発足時、教育がアメリカ軍式になったので、気を付けの姿勢では指を伸ばさず、玉子を持つつもりで手を軽く握ります。 現在では日本もアメリカも同じ姿勢で気を付けをするようになりました。

 

 広報ブースにいる地方連絡本部のユルキャラ達も中味は自衛官なので、国旗掲揚中は掲揚台の方に向かって気を付けをしています。なんとなく微笑ましく見えますが(^_^)

 


 式典は始まり、安倍首相の挨拶だけ聞いて、装備品展示広場での見学を続けます(^_^;)  安倍首相の言葉を聞くと、首相として3度目の観閲式となるそうです。

 自衛隊歴代の戦車を回ります。

 74式戦車

 国産2代目の戦車です。さすがに配備されてから30年以上経過しているので、全国の部隊で退役が進んでいます。総合火力演習も、観閲式の観閲行進にも参加していません。
 ただ全国の駐屯地祭では今でも、観閲行進や模擬戦で活躍しています。

 

 非常に珍しいのは、この戦車が改良型の74式戦車(G)であることです。砲塔には赤外線を出さないパッシブ式暗視装置などや、起動輪にはリング状の履帯離脱防止装置などが付けられられています。
 1993年に旧式化した74式戦車も74式(改)が出たことによって、アップデートされるかと思いましたが、残念ながら改修されたのは4両のみで、まもなく74式戦車も数年で現役から姿を消すことになります。

 

 90式戦車

 国産3代目の戦車で、120mm砲を装備しています。
 ただ重装甲としたために、重量は約50tと重く、配備されているのが本州では唯一、富士学校の富士教導団だけで、残りの


 

 複合装甲板を使用しているので、角張ったデザインになっています。
 
 

 10式戦車
 国産4代目の最新式戦車で、90式戦車と同じ120mm砲を装備していますが重量は44tと軽量化しています。
 軽量化のために、炭素繊維やセラミックのモジュール型装甲を採用しているので、90式戦車よりも多面的な印象があります。

  

 車体が90式戦車に比べてコンパクトになったことと、10式戦車の砲塔が電子化情報化のために大型化したこともあって、車体に比べて砲塔が大きい外観になっています。
 10式戦車が配備されてから6年経過していますが、自分は、この車体と砲塔のバランスに目が慣れることがありません(^_^;) 90式戦車が非常にバランス良く感じます。自分にとって10式戦車に馴染みを感じるにはもう少し時間がかかりそうです。
 
 

 16式装輪戦闘車 

 陸上自衛隊が2018年に創設した即応機動連隊に配備されて、戦車の代わりに機動力を活かして有事に備えます。
 履帯(キャタピラー)を履いた戦車は100km以上自走することはたいへんなことですが、装輪車は一般道でも国道でも自走して移動できます。高速道路では時速100㎞で走行できるので、トランスポーターに載せないと移動できない戦車と違い、機動力は格段に増します。

 

 この車両は富士教導団の車両ですが、観閲行進に参加した15両の装輪戦闘車は九州や四国から長距離フェリーや高速道路を自走して観閲式の会場まで長駆馳せ参じました。

 

 時速100㎞以上で移動できて、74式戦車と同じ105㎜砲を装備している16式装輪戦闘車は今後も北海道から九州まで、配備が続きます。74式戦車の実質的な後継者になります。
 
 

 隊員さんに話を聞くと、16式装輪戦闘車のいいところは、履帯がないので整備が容易なのと、乗員が4名なので、乗員3名の90式戦車や10式戦車に比べると、1名多いことで日常の整備や演習で格段に作業の分担が軽減されて助かるそうです(^_^)

 

 99式155㎜自走りゅう弾砲

 155㎜砲で52口径という長砲身が目を見張ります。長砲身により射程距離は約30㎞~40㎞(延伸弾使用時)という長射程。
 富士教導団を除くと北海道の部隊に集中配備されています。