平成30年(2018年)自衛隊記念日観閲式#1
                                           

 2018年11月 1日更新   

 平成28年に続いて、平成30年度の自衛隊自衛隊記念日観閲式見学の為に、埼玉県朝霞市の朝霞訓練場まで行ってきました。

 観閲式、観艦式は陸海空自衛隊が1年ごとに持ち回りで行うので、陸が行う観閲式は来年の予定でしたが、2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピックの射撃の会場として、この朝霞訓練場にオリンピック規格の仮設の射撃場が建築されるので、来年はここで観閲式を行うことが出来ないので、海上自衛隊と交替し今年開催されることになったので、3年おきではなく、前回より2年後に開催となりました。
 今、陸上自衛隊では大きな組織改編を行っているので、2年前とはいろいろと組織や装備が変わったのが実感できる観閲式になっていました。
 
 


 観閲式には予行に行くのがほとんどですが、今年は久しぶりに10月14日(土)の本番の日に行ってきました。


 観閲式会場には最寄りの東武東上線朝霞駅に9時頃着きました。朝霞駅から無料のシャトルバスが出ていますが、歩いて行けば行列して待っている間に会場に早く着いてしまうので、毎回駅から歩いて行きました。
 会場まで、徒歩20分なので歩いた方が早いです。

 経路はアメリカ軍のキャンプ・ドレイク跡地と朝霞中央公園陸上競技場の間の県道108号線を真っ直ぐ進みました。公園の駐車場周辺には埼玉県警の機動隊員がヘルメットに防護ベストなどの防護衣を着けて、多くの隊員がいました。
 これはかつて、この周辺から過激派が朝霞駐屯地に向けて迫撃弾を発射したことがあるので、それに対する備えなのでしょう。

 訓練場の2つ前の交差点で、政治団体の街宣車が通過するので警戒のため信号を規制して街宣車を通すため、一時的に通行止めになります。

 昔は観閲式のときに右翼団体の街宣車のシュプレキコールは「(憲法違反の)自衛隊は解散せよ!(自衛隊に代わって国軍を設立せよ)」と、式典の間、叫んでいましたが、今では「(国際貢献や災害派遣で)自衛隊の皆様ご苦労様です!」に変わっていて、時代も変わったなと実感します(^_^;)

 

 交通規制の為に最寄りの第一ゲートに着いたのは、朝霞駅から23分後でした。交通規制がなければ20分かからなかったと思います。
 入場の為には、観閲式のチケット提示と荷物検査が必要になります。荷物検査は基地祭・駐屯地祭に比べたらかなり厳重で、金属探知機を通り、荷物の中味を厳重に改めます。(」内閣総理大臣を始めとするVIPが多数訪れるため)


 会場内に入ると、受閲部隊の隊員と車両が早くも整列しています。

 

 防衛大学校、防衛医科大学校の学生隊が整列しているのが見えます。彼らは式典が終了するまで2時間以上不動の姿勢をとることになります。

 

 第一空挺団の隊員は銃を躰の前に担えて不動の姿勢をとっているのは見事です。

 

 観客席の後ろに回ると、すでに整列完了したと思われる防大生の小集団が行進してきます。

 

 続けて、第一空挺団と海上自衛隊部隊の小集団がやってきます。この集団は観客席の後ろで待機しているようなので、もしかしたら長時間の整列で倒れる隊員がでたら、即座に交替するリザーブ要員かもしれません。

 


 観客席の後ろにも、万が一に備えて、ずらりと1トン半救急車も並べてあります。自衛隊は実に用意周到です。

 

 迷彩服姿の陸上、航空自衛官の小集団もいます。彼らは車両の乗員です。航空自衛隊のデジタル迷彩は好きですが、こうして陸上自衛隊の二型迷彩と並ぶと、けっこう目立ちます。

 

 


 観閲行進が始まるまでは、会場東側の装備品展示エリアで、展示車両を眺めるのも楽しみです。

 装備品展示エリアには、自衛隊の地方協力本部のゆるキャラが数多く出没しています。

 神奈川地方協力本部の「はまにゃん」と埼玉地方協力本部の「サイポン」です。海自ふうの「はまにゃん」がかわいい(^_^)

 

 今年の装備品展示会場は、2年前とはコンセプトが変えてあります。

 以前は災害派遣関係の装備の展示や、野戦医療設備の展示が充実していましたが、今回はそれらの展示はなく、我が国に対する脅威に対抗するために新たに編成された部隊の装備品の展示に力が入れられています。

 始めは、「離島への新たな部隊配置(地対空・地対艦装備ゾーンです。

 88式地対艦誘導弾は、地対艦ミサイル連隊に配備されているものです。
 

 

 88式地対艦誘導弾の後継車両が12式地対艦誘導弾で、コックピットも発射管も88式に比べて角張っています。

 

 地対艦ミサイル部隊も、一時期は冷戦の終了に伴い北方からの着上陸される可能性が下がったので、6個あるミサイル連隊のうち、宇都宮駐屯地の第6地対艦ミサイル連隊が廃止され、他の部隊も順次縮小される予定でしたが、中国の海洋進出という新し事態に、他の部隊の縮小は見送られました。
 ただし、5個連隊のうち4個連隊は北方に配備され、南方には健軍駐屯地(熊本市)にある第5地対艦ミサイル連隊のみです。
 (展示車両は富士学校配備の12式地対艦誘導弾)

 その第5地対艦ミサイル連隊には、他の連隊に先駆けて新装備の12式地対艦誘導弾が配備され、88式地対艦誘導弾より、射程距離、命中精度が向上しています。
 
 

 地対空の装備が並べられています。

 手前から、81式短距離地対空誘導弾、87式自走高射機関砲、93式近距離地対空誘導弾が並びます。

 

 装軌式の87式自走対空機関砲。35㎜機関砲を持ち、ドイツのゲパルト自走対空機関砲のデザインを参考に造られた車両です。
 今回の観閲式の装備品展示は、多くの車両が砲塔類を正面でなく、斜めに向けているので、兵器として迫力を増した展示になっています。

 

 74式戦車のを延長した車体は、展示中は油気圧式サスペンションは下げられています。

 

 後ろから見ると、平面的な車体に載った背の高い砲塔は迫力があります。

 

 11式近距離地対空誘導弾。、88式近距離地対空誘導弾の後継車両です。88式と同じく外部目視照準器も前に置かれています。

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 後ろから見るとメカ的に複雑な構造をしています。
 最近、こういう新しい装備は富士学校の次に、西方に優先して配備されています。 また、この車両は航空自衛隊にも配備されています。
 

 こうして様々な対空車両が並んでいますが陸上自衛隊の場合、調達配備数が少ないのが玉に瑕ですが、少ない数でも新たな形式のものを調達しているのも抑止力だと思います(^_^)