新日本海フェリーで小樽・函館への旅#9(函館空港と函館市電
                                        2018年 4月20日更新                                                                                                            
  
 市電・バス1日乗車券を使って最初に訪れたのが函館空港です。
 函館空港行き96系統で、函館駅前を11時08分に出て、函館空港に11時41分に着きます。

 函館空港からJAL588便で羽田に飛びますが、初めて来た函館空港を夜暗くなってから観察したくなかったのと、早々と荷物を預けてしまい身軽に函館市内を歩き回りたかったからです。
 JALのカウンターで出発時刻までまだ7時間以上あるけど荷物は預けられますかと聞くと、「当日なら何時でも大丈夫です。」との答え。

 

 身軽になって、空港ターミナルビルの見学です。

 国内線ターミナルの3階に上がって展望デッキを目指します。
 
 

 3階には道南杉を主として使用した多目的ホールが設けられています。名称もHako dake HoLLdeで、キャラクターもハコダケくんと本気で道南杉材の展示を行っています。

 

 道南杉や道産材を使用した大規模な子ども用の木製遊具も設置されています。

 

 展望デッキに出てみると、ウッドデッキになっています。嬉しい(^_^)

 

 便数が少ないので、見学客が誰もいないのは玉に瑕ですが、いい展望デッキに仕上がっています。

 

 ただ防護柵が厳重な展望デッキで、最近増えてきた開放型の展望デッキとまでには行っていないです。
 アクリル板で仕切られていますが、数カ所だけPHOTO SPOTとしてカメラのレンズを通す穴が開けられています。

 

 ただPHOT SPOTの数と場所が限られてしますので、撮影できるアングルが限られてしまいます。

 

 海越しに函館山が見えます。函館空港は市街地から近い方の空港だと思います。

 

 スポットの端にチャーター機らしきガルフストリームG650がいます。レジ番号を調べてみると香港のチャーター機の会社メトロジェットの機体でした。

 



 函館空港からバスで、北に大きく遠回りしながら函館の中心地、五稜郭公園前に行き、市電に乗り換えました。

 五稜郭公園前のカーブを曲がるコカコーラ塗装の2000形
 

 函館市電もご多分に漏れず一部路線が廃止された結果、「函館どっく前」と「谷地頭」から「十字街」で合流し、「湯の川」に至るシンプルなT字型の路線になっています。

 
 始めは、「五稜郭公園前」から「湯の川」まで往復し、「函館駅前」で一度降りた後、「函館どっく前」に向かいます。

 函館駅前の3000形

 やってきた「函館どつく前」行きは、一番新しい超低床車の9600形 らっくる号

 駅前からは多くの外国人観光客が乗ってきます。みな大きなトランクを車内に持ち込むので日本人と区別がつきます。
 外国人旅行客は次々とワンマンカーの運転手に質問をしますが、運転手も手慣れたもので英語で次々に質問を捌いていきます。さすが観光都市!

 この日は韓国人旅行客が多く、車内で買えない市電1日乗車券を買おうとしたり、5,000円札や10,000円札の両替を求める外国人客に対しては、「次に乗った市電で払って下さい」と言って、これ以上電車が遅延しないように捌いていました。

 

 新型の9600形の乗り心地は、先ほど乗った古い710形や800形とは段違いの乗り心地の良さを感じました。

 

 終点の「函館どつく前」に着いた9600形は2分停車で折り返していきました。

 

 道路の真ん中に1線だけの終点の電停です。

 

 電停の先には函館どっく株式会社 函館造船所です。この先にはレンガ造りの倉庫もあり、造船の街らしい雰囲気があります。

 


 海沿いからドックの方を眺めると、海上自衛隊の護衛艦が見えるところで改修工事を請けていました。
 形から見て、あぶくま型護衛艦で同クラスの艦は艦齢が30年を超えている艦もあり、退役してもおかしくないのですが、5~10年耐用年数を延ばす艦齢延長措置が決まっているので、全ての武装を降ろして艦齢延長措置工事を行っているのではないかと思います。

 


 再び、市電に乗って「十文街」の方に向かいます。

 次に乗車するのは710形。函館市電の中でも古参車両です。

 

 揺れて乗り心地は悪いのですが、昔から知る市電の乗り心地で懐かしさを感じます。木張りの床が温もりを感じます。

 

 「十字街」で「谷地頭」方面に乗り換えます。

 「十文街」電停の前にある古い戦前の建物(昭和10年築)のはこだて工芸舎、この日は野菜も売っていました。なんかこの光景、レイアウト制作心を刺激します。

 

 「谷地頭」行きの市電は8000形

 

 一つ先の電停「宝来町」で降ります。  ここで降りたのは遅い昼食のためです。
 
  

 自分は酒を飲まないので、その分、食べることへの関心が強くなります(^_^;) 
 だから旅に出るときには、何を食べるかある程度下調べをしていく場合が多くなっています。

 今回は函館なので海鮮系を中心に店を探していましたが、トンカツ店でした(^_^;)

 以前、歴史作家の司馬遼太郎さんのエッセイで「街道をゆく」の取材で全国各地を旅するときには、食事はトンカツを選ぶ場合が多いとありました。
 何故ならば、全国どこでもトンカツは当たり外れが少なく、旅先での食事に一番いいそうです。
 自分もその通りだと思うので、逆にトンカツにハズレなしの法則に適合しない、不味いトンカツを出した店のことは忘れません(^_^;)

 それで、今回訪れた店は和風とんかつ専門店 とん悦です。
 ここは普通の油で揚げるサクサクとんかつもありますが、名物は片面ずつじっくりと揚げるカツレツ揚げだそうです。
 注文を聞きに来るときも、こちらがお勧めですと言われます。   もちろん注文したのはカツレツ揚げの方です。

 

 カツレツ揚げはヨーロッパ風のカツレツというよりも家庭で作るトンカツのようで、これはこれで美味しいトンカツでした(^_^)
 ただ、自分の地元のレストランの名物の焼きトンカツと同じ味だったのは誤算でした(^_^;)
 
 

 ここは、キャベツとご飯のおかわりは自由です。
 ご飯は道産米を使っていると思いますが、ご飯は昔の北海道米の味で、今時北海道のとんかつ屋では品種改良された米を使っているので、昔懐かしい北海道の米の味を味合うことが出来ました(^_^;)

 この後は、何回か登った函館山に久しぶりに行くか、それともウォーターフロントにある金森赤レンガ倉庫に行くか迷いましたが、古い倉庫群をリノベーションした商業施設は見逃せないので、金森赤レンガ倉庫に行くことにしました(^_^)

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