新日本海フェリーで小樽・函館への旅#7(スーパー北斗で函館へ#2
                                                  2018年 4月16日更新                                                                                                                                                  
 長万部を過ぎて函館本線に入ると、渡島半島を代表する山、駒ヶ岳が見えてきます。1  

 

 函館までの4時間弱の乗車時間のうち2時間以上経ったので、車内検索を行うことにします。
 1号車の後部は多目的室なのサービス室があるので、個室列車のような通路があります。

 

 反対側の1号車の先頭部に行ってみます。
 ドア付近の目立つ場所に非常脱出ハシゴが置かれています。特急列車の発煙、車両火災、脱線などが起きているJR北海道の車両では非常用設備は生々しいものに見えます。

 

 ドアの内側はJR北海道のコーポレートカラーの萌黄色で塗装されていて綺麗。

 

 先頭部の方を見ると、貫通ドアへの通路と高運転台への入口のドアが見えます。貫通ドアには窓があり、かつてはこの部分が極上の前方展望を眺められる場所でしたが、現在では乗客の立入が禁止されています。
 理由は2010年1月に深川市内でスーパーカムイ24号(789系1000番台)が雪の中、踏切で立ち往生していたダンプカーに衝突し、この部分が大破してしまったことによります。
 幸い運転手は高運転台のお陰で軽傷。そして事故車両が789系だったので展望用のスペースはなかったのですが、もし261系のように展望スペースとして利用していて、同様の事故が起きたら、その部分は大破していたので乗客が死亡した可能性もあります。よってJR北海道が事故に備えてこの場所を乗客立入禁止にしたのも、至極ごもっともな措置だと思います。

 

 展望スペースとして使用できた頃を忍んで、ちょっとだけカメラを差し込んでみると、半分だけ展望窓が見えました。

 


 駒ヶ岳にだいぶ近いて、森駅から函館本線は海線と山線に分かれますが、スーパー北斗は距離の短い山線の方に入り、曲がりくねりながら坂を登っていきます。

 登り切ったところで、車窓右側に小沼。左側に大沼が見えてきます。

 

 振り返ると、小沼越しに駒ヶ岳が見えます。
 全国には駒ヶ岳と言うなの山は20山もありますが、北海道駒ヶ岳は噴火によって自ら姿を変えましたが、いい形をしています。好きな山です。

 

 大沼公園を過ぎて列車が下っていくと、北海道新幹線との接続駅、新函館北斗駅に着きます。
 
 

 けっこう新幹線に乗り換える人が多く、グリーン車に至っては自分を除いて全員が新函館北斗駅で新幹線に乗り換えていきました。

 

 まさか全員ここで降りるとは思いもしませんでした。

 

 函館に近づくにつれ、函館山が大きくなっていき、沿線には車両基地が現れ始めます。函館本線・室蘭本線の貨物列車を牽引するDF200 RED BEARの基地があれば、電気機関車のEH800の基地も現れます。

 

 函館駅に近づくと、中央ふ頭通りの踏切は道幅が広くて、北海道らしさを感じます。

 

 函館駅手前には、JR北海道 函館運転所があり、「スーパー北斗」の車両や「はこだてライナー」の車両が並んでいます。

 


 札幌から函館まで、ゆったりとしたシートで山や海を眺めながらの4時間弱の列車旅、なかなか楽しい旅でした。

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