新日本海フェリーで小樽・函館への旅#6(スーパー北斗で函館へ#1)
2018年 4月10日更新
10分間走ったお陰で発車時刻5時53分の1分前に1番線ホームに上がることが出来たので、先頭車両まで歩く余裕が生まれました(^_^)
同じ快速エアポートに使用する733系はロングシートが主体(uシートはクロスシート)。721系3000番台は半室構造で転換クロスシート車なので、乗るのならこちらに乗りたいです(^_^)
登る朝日がまぶしい海側の席ですが、函館本線では石狩湾に沿って進みます。特に朝里-銭函間の車窓は見逃せない光景です。
この区間は人家が少なく寂しい車窓ですが、山側の海岸段丘を上がったところは、札幌自動車道が通っており、住宅地になっています。
札幌には小樽から45分後の6時38分に到着しました。
乗って来た列車は5分間停車の後、札幌から快速エアポートになります。
隣のホームには乗り換えるスーパー北斗4号が15分後に出発します。
スーパー北斗4号には最近、めっきり少なくなったJR北海道の車内販売が乗車していますが、札幌駅の駅弁を買いたいので駅弁の調達を行いました。
コンコースに降りると、数カ所の駅弁売店がありますが、7時前に営業しているのは1箇所だけでした。
駅弁の調達が終わるとホームに上がって、スーパー北斗4号の編成を眺めます。
キハ261系1000番台じゃ7両編成。(以前は8両編成でしたが諸般の事情で減車されました)
後方の車輌はまだ旧塗装のブルーヘッドになっています。
ブルーヘッドは噴火湾の海の色に合わせた色なので、馴染みのある色です。
先頭の方は新塗装車です。
基本は白で紫と銀の帯が入っています。
新塗装は最初はかなり違和感を感じていましたが、見慣れてくると、なかなかいい色に思うようになりました(^_^)
正面ドア付近のイエローもいいアクセントになっています。
始発の札幌から終点の函館まで乗り通すので、グリーン車にしました。
グリンーン車サービスに力を入れているJR北海道。261系1000番台のグリーン車はブラックレザー張りのシートで、肘掛けのウッド感がいいアクセントになっています。
シートは1+2の3列シートで、海側が2列シート。山側が1列シートになっています。1号車は多目的室などの共有スペースもありますが、グリーン車のシートは普通車のシートの半分近くのわずか24シートで、スペースに余裕があります。
最近、自動改札機があるJR東日本や東海などでは検札がなくなってきていますが、まだJR北海道では検札があるので、シートのチケットポケットに入れて検札を待ちます。
札幌駅を出て函館本線と別れ、千歳線を進んで行くと都市の風景から北海道らしい広々とした景色になっていきます。
南千歳に近づくと新千歳空港の管制塔やターミナルビルが見えてきます。
朝食は札幌駅の駅弁です。
若い頃は駅弁買うなら地方色溢れる特殊弁当がいいと、幕の内弁当には見向きもしませんでしたが、年齢が上がってくると、次第にオカズの品数が多い幕の内弁当を次第に好むようになってきました。それに幕の内弁当でも地方色豊かなオカズも入ってきます。
購入した駅弁は㈱札幌駅立売商会の幕の内弁当いしかり(税込800円)です。
それと同じ会社から売られている札幌駅名物 柳もちも美味しそうだったので買いました(^_^)
フタを開けてみると幕の内弁当の方は、駅弁三種の神器と呼ばれている魚、卵焼き、カマボコが入っており、北海道らしいオカズとしては焼き鮭、牛肉煮、帆立の煮付けなどが入っています。食べてみると、美味しい駅弁でした(^_^)
柳もちは、北海道産のモチ米「はくちょうもち」を使ったもちを十勝小豆の、こしあんで包んだモチです。
あっさりとした甘みで、食後のデザートにピッタリです(^_^)
特にご飯が美味しい。
1995年(平成7年)までは米の流通に関わる食糧管理法が生きていたので、自主流通米以外の政府米は主として生産地の都道府県で消費されていました。
当時、寒冷地の北海道や青森県は米の味は良くないとされていました。
特に、北海道は海産物や肉、野菜、そして乳製品などの味は美味しいとされていたのに、米だけはがっかりという状態でした。
(その当時、小樽駅の駅弁は北海道米ではなく、内地米(自主流通米)を使用していて、米の味が美味しいというのが売り物でした)
しかし、時代も変わり、米の品種改良が進み、「きらら397」の発売から北海道の米のイメージは一変し、その後、特Aランクの「ゆめぴりか」や「ななつぼし」などが開発され、北海道米は米の味が良く、品質も良く、さらに価格も安いということで、今や外食産業から引っぱりダコというという時代になりました(^_^)
買って良かったと思った弁当でした(^_^)
スーパー北斗4号は札幌から白石までは函館本線。沼ノ端までが千歳線。長万部までが室蘭本線。そして、終点の函館まで再び函館本線に戻ります。
苫小牧を過ぎると海沿いを走り、東室蘭からは噴火湾沿いに走り始めます。
伊達紋別を過ぎて見逃したくなかったのが活火山の有珠山です。昭和新山も見たかったのですが、低くて他の山に遮られていて見えないようです。
噴火湾沿岸を走る室蘭本線には、海岸線まで岩山が迫っているところが何カ所もあり、トンネルでクリアしていますが、よくこんなところに線路を敷いたなと思うような場所もあります。
そんな場所は風光明媚な場所なのですが鉄道の宿命で景色のいい場所ではすぐにトンネルに入ってしまいます。
室蘭本線、函館本線を噴火湾のカーブをなぞるように、函館に向かって進んで行きます。海側の席が空いているので車掌に断り、しばらくは海を眺めていました(^_^)
気動車なのでディーゼルエンジンの音が聞こえますが、キハ261系1000番台はあまりエンジン音が気になりません。
初めて北海道に来たとき、函館本線を山線で小樽までキハ80系の特急 北海に載りましたが、函館本線の山線の坂を登るときにはエンジン音はやかましいものでしたが、次に乗ったキハ80系の後継車の国鉄キハ183系のエンジン音は、力強くもエンジン音の響きは心地良く、快適なエンジン音でした(^_^)