平成28年自衛隊記念日観閲式#2(部隊入場)
                                           

 2016年11月10日更新   

 観閲式の始まる1時間前に入場しましたが、方面統一訓練だと見学者の数が極めて少なく、装備品展示もサクサク見学出来たのでまだ時間があったので、観閲式に参加する部隊を眺めてみました。

 観閲式に参加する装備としては最古参のものになるかと思われる、M101 105㎜榴弾砲。観閲行進には参加しませんが、観閲式終了後に行われる音楽隊による序曲「1812年」の演奏の中で空包で発射して演奏に参加します。  特科の正式な装備からは外れていますが、演奏のときには関東補給処から引っ張り出してきます。

 

 会場のスタンド裏には観閲式に参加する舞台が整列して待機しています。

 
 
 待機する隊員の列の脇を、防衛大学校の学生が列を作って会場のスタンドに向かいます。
 タイやアメリカ陸海軍などの外国軍からの留学生も見学します。オーストラリア軍の留学生の戦闘服がオージーらしさを出しています。

  

 防衛大学校の学生数は2.003名(内、留学生は114名)なので学生の列は長々と続きます。その後、学生数830名の防衛医科大学校の学生が続きます。
 防衛大学校の学生と防衛医科大学の学生の制服はほぼ同じです。観閲式での見分け方は、学生章見るか、女子の制服の違いで判ります。防衛大学校の女子学生の制服は2003年からジェンダーフリーの観点から男子学生と似たデザインとなり詰め襟でパンツスタイルですが、防衛か大学校の女子学生はダブルの上衣にスカート姿です。

 


 


 9時40分を過ぎると、スタンド後方に待機していた隊員が続々と式典会場に入場を始めます。
 ここに整列しているのは、だいだい色のスカーフを付けているので機甲科の隊員です。

 

 

 指揮官の号令で、立てていた小銃を肩に担います。(もちろん弾倉は非装着)
 機甲科らしく、折曲式銃床の89式自動小銃と戦車乗員らしい手袋を填めています。

 
 
 指揮官の号令と共に足踏みを始め、行進開始。

 

 濃黄のスカーフは高射特科・野戦特科。こちらも戦闘車両の乗員ですが式典には小銃を携行して参加します。
 手前の航空自衛官の制服も2008年に濃紺になって、もう同じみの制服となりました。

 

 少人数の部隊ですが、はるばる長崎県の相浦駐屯地からやってきた西部方面普通科連隊の隊員です。
 この西部方面普通科連隊、第1空挺団と中央即応連隊の隊員は他の部隊と比べて顔つきが違うように感じます(^_^)
 彼らは2018年頃創設される日本版海兵隊といわれる水陸機動団の中核となります。

 

 お馴染みになったデジタル迷彩の航空自衛隊員。まだ89式5.56mm小銃を配備していない航空自衛隊では64式7.62mm小銃の使用を続けています。木部が新品のようにきれいです。
 彼らは地対空誘導弾パトリオットなどの高射部隊の隊員でしょうか。

 

 飾りベルトをした曹を中心としたグループは旗手でしょう。
 その後ろには64式7.62mm小銃を持つ防衛大学校の旗手のグループが。その後方の防衛医科大学校のグループは小銃は持たず。
 さらに後方には、陸上自衛隊の高校みたいな高等工科学校の生徒隊が続きます。彼らは89式5.56mm小銃を担っていました。

 


 続々と会場に入場する部隊を追って会場東側のスタンドに昇って整列する部隊を見ます。

 

 会場下手の南側を見ると戦車がずらりと並んでいます。
 35両の戦車を一度に見るのは初めてです。

 
 
 10式戦車が16両
 

 90式戦車が19両も。今回からは観閲行進する74式戦車の姿は見られません。10式戦車と世代交代です。
 戦車の左側のは航空自衛隊の移動式タカン装置(戦術航法支援システム)で、観閲飛行などを行う航空機のここの位置情報などを提供しています。その奥にあるレーダー類は陸上自衛隊のものでした。 

 

 入場した戦車の乗員達は戦車の前に整列しています。

 

 野戦特科の155mm榴弾砲と、高射特科の87式自走高射機関砲

 

 普通科の96式装輪装甲車と89式装甲戦闘車。

 

 


 本番と同じように9時50分に隣の朝霞駐屯地に首相を輸送するヘリコプターが着陸し、黒塗りの車両に乗せて式典会場にお連れする予行を行った後に式典が始まります。
 会場後方のスタンドで式典はよく見えないので、式典の間は装備品展示に行きました。
 装備品展示会場には、見学者の姿が全くなく、装備品展示担当の自衛官しかおらず、この間は貸切状態でした(^_^;)

 

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