香港ミニチュア展 ~消失中的香港~ #1
                                 2014年10月25日更新                           


 2014年10月13日から23日まで、開かれていた「香港ミニチュア展」に行ってきました。
 鉄道模型のイベントではないのですが、香港のジオラマが展示されているということなので、香港大好きなレイアウトビルダーとしては、外せないイベントです(^_^)
 本来ならば、いの一番に駆けつけるところですが、アメリカ旅行に行き、その間、貯まっていた仕事の処理に追われていたので、開催期間末ぎりぎりに観覧に行くことが出来ました(^_^;)
 


 今年の3月に一度、大阪駅近くのビリーゼブリーゼで、香港ミニチュア展は開かれ、3万人もの来場者があった展示会ですが、今回、東京池袋 サンシャインシティ地下1階の噴水広場にやってきました。
 地元香港でも大人気のミニチュアですが、今回は主催が、香港特別行政区政府 駐東京経済貿易代表部、後援が、香港政府観光局なので、入場無料です。
 現在、香港では民主化を求めて反政府デモ隊が一部の主要道路を占拠しているので、観光客が大幅に減少しているので、こういう広報イベントはタイミング的に合っているので、再び香港への観光客が戻ればと祈ります。
 

 大阪でのミニチュア展は全部で38作品でしたが、東京では1作品追加されて、39作品が展示されました。

 模型の縮尺は1/12から1/76までで、Nゲージサイズの1/160はありませんが、細かく造られた模型の超絶技法はレイアウト製作の参考になります(^_^)
 展示作品の多くが1/12なので、一番参考になるのはドールハウスの製作をやっている人ではないでしょうか。 模型の展覧会ですが、今回は女性の観覧者の数が多く、かつ、熱心に鑑賞して写真を撮っている女性の姿が目に付きました。



 このミニチュアは広東語では、「消失中的香港」。
 知り合いの中国人に聞くと、「的」は日本語の「の」に当たるとのことなので、「消失中の香港」、意訳すると「消えゆく香港の情景」という意味になるでしょうか。

 作品は全て、香港の1960年代から1970年代の古き良き香港の情景を模型化しています。現在の香港は1997年7月1日から、中華人民共和国 香港特別行政区になっていますが、展示されているミニチュア作品は、50年~60年前のイギリス統治時代の情景で、日本でも昭和時代の古き良き時代のノスタルジックジオラマが人気を集めているのと同じく、香港でもこのミニチュアが人気があるのも同じ現象だと思います。



 ミニチュア作品は全てガラスケース内に展示してあるので、写真は撮りづらいのですが、入場無料で不特定多数の観客が訪れる状況ではやむを得ません。
 作品をじっくりと鑑賞して、写真を撮ってきました(^_^)


2.唐楼(広東語)中国式の低層建築(日本語題名) 1/75(スケール) Tony Lai (作者名 中国語名だと日本の漢字で表示出来ものはEnglish Nameで表示)

 「唐楼」とは近代初期に中国南部でよく見られた様式の建物であり、3~4階建てで1階は商店、2階以上は住宅となっているものが多い。西環の海沿いに建つ唐楼を題材としたこの作品には、衣食住および交通という生活の4大要素が含まれている。
 車道を行き交う各種の車輌、埠頭に停泊する貨物船や荷物を運ぶ苦力(クーリー)たちの姿が、昔あった「三角碼頭」の状況を再現している。




 まずは、自分が一番気に入ったミニチュアから(^_^)

 トラムと埠頭と、4階建ての建物のミニチュアです。
 1/75だけれども、HOスケールの車輌や人形を使って活気のある街を再現しています。

 消防隊が出場していますが、牽引式のハシゴ車の形がユニーク。



 街はクリスマスの情景。冬でも日本ほど寒くならない香港では、暖かなクリスマスです。



 2階建てのトラムが平屋のトラムを牽引しています。
 建物の照明、看板だけでなく、消防車や道路上のライトも点灯しています。



 2階建てトラムは、今の香港でもレトロなトラムも走っていて乗ることが出来ます。



 小型貨物船も香港で見られたタイプが模型化されています。 道路上で荷の積み卸しをする光景も香港らしく描いています。

oi


3.路上の露天商 Street Stalls        李来有Loi-yau Li     1/12

 小さな町の通りや路地は、過ぎ去った歳月の痕跡にあふれている。
 簡素な造りの露店では花や履き物、野菜、果物、金魚などがうられている。種類の豊富な品物があるわけではないが、それでも庶民の必要を充分に満たしている。ささやかな商いを営むこうした店は、香港らしさを感じさせる。



履き物の露店

 1/12といえばドールハウスの標準的なスケールですが、これだけの小物はドールハウス用のミニチュア小物として売られているもの以外は自作しているのだと思います。



野菜、果物の露店



花の露店



金魚の露店
 圧巻なのは、この金魚の露店です。
 1/1にしたら、本当に金魚の露店販売が出来そうなくらい細かく造っています。 



 金魚に混じって、熱帯魚も売っていますが、香港では気温が高いのでヒーターなしで熱帯魚が飼育できます。



 金魚を袋に入れて、吊して売っている光景は、今でも香港で見られます。



 まだまだ、たくさんの作品の展示がありました(^_^)


   香港ミニチュア展#2に続く→