防衛省探検ツアー#4(広報展示室の1/200防衛省建築模型)
2014年 9月19日更新
11:40~12:10 広報展示室の見学/体験装着
厚生棟前の広場は、まるで大学のキャンパスのようです。制服の自衛官が多く歩いているのが、大きな違いです。
街路樹の配置の仕方等、レイアウト製作の参考にさせてもらいます。
厚生棟は、その名の通り、職員、隊員の福利厚生のための施設が入っています。
建物内は撮影禁止のため写真はありませんが、玄関ホールから入ると、正面が有料の大食堂、左側が売店エリアで、スターバックスコーヒーとコンビニエンスストアーが目に付きます。
売店での買い物は、広報展示室を見てからなので、速やかに2階に上がって、広報展示室で子ども達を待ち受けます。
厚生棟の中では、唯一写真撮影が許されている場所です。
展示室内は、陸海空自衛隊のそれぞれの装備品や、代表する装備品の模型が並んでいます。
陸上自衛隊は、戦車や偵察ヘリコプターのOH-1の模型。
海上自衛隊は、護衛艦の模型の他、廃艦になった自衛艦の操舵装置や、舷灯や号鐘という渋い展示です。
体験装着は、空自のパイロットの装備が一番人気。
こちらは陸上自衛隊の二等陸佐の制服。
現用の装備品は、自衛隊のイベントに顔を出していると見かけるものばかりで、目新しいものはないので、現在、研究開発中の装備品コーナーに着目してみました。
ここには雑紙やWebで発表された試作品が並んでいます。
陸上自衛隊の戦闘装具セットも、先進個人装備システムの方が興味があります。
これは新型小銃というより、89式小銃の改良型かな?
球体飛行体。 玩具のラジコンに見えますが、2011年に防衛省 技術研究本部 先進技術推進センター から公表された、球体の電動無線操縦偵察ユニットで、運動性が良く小回りがきき、室内の偵察も可能なユニットです。
同じく先進技術推進センターが開発した、手投げ式偵察ロボット。 直径11㎝、800gのソフトボール大の偵察ロボットで、敵の潜む建物の中に投げ込んで、遠隔操作で転がりながら中の様子を、映像と音声で伝えることが出来ます。
発射速度の向上を狙って、弾丸を薬莢の中に埋め込んだ40㎜テレスコープ弾。 これも10年掛かりの試験研究で実用化を目指しています。
装備品の展示の他に、レイアウトビルダーとして楽しめたのは、展示室の中央に展示してあった防衛省全体の建築模型です。
自分はNゲージのレイアウトを手がけているので、1/150だったら良かったのですが、Zゲージのサイズに近い1/200の模型ですが、1/200でも巨大な模型で迫力満点です。
レイアウト製作の参考のために、見学時間中、15分くらいこの建築模型を眺めていました(^_^;)
おそらく、市ヶ谷に防衛庁の新庁舎を建築する前に造られた建築模型だと思います。
建築模型だけあって、実際の配置図と寸分の狂いのない大型模型です。
午前中見学した市ヶ谷記念館も性格に造られているので、建物の形状把握に役立ちます。
自分の都市型レイアウトでも、2箇所ほど屋上ヘリコプターを作成したので、屋上ヘリポートには特に感心があります。
日本一の屋上ヘリポートは、この防衛省のヘリポートだと思います。2つ並んだヘリパットに、大型ヘリコプターのCH-47も着陸できる頑丈な構造のヘリポートです。普通のビルでは、こんな頑丈で重い屋上ヘリポートは造りませんね(^_^;)
都心にある非常に眺めの良いヘリポートですが、その分、騒音被害もあって、近隣住民の配慮のために、防衛省のホームページでは防衛省ヘリポートの使用予定について、のページで細かく告知しております。
航空写真を見ると、MAX22.68tと重量制限の数字が書かれています。空陸自衛隊の大型ヘリコプターCH-47の最大離陸重量の22.68tと全く同じ数字なので、CH-47の離着陸を念頭に置いたヘリポートになっています。(ただしCH-47は騒音も酷いので、めったに着陸しないと思いますが)
ヘリパットの強度としては、重量制限の数字の倍以上の強度は確保されているので、実際には50t以上の強度があると思われます。
航空写真には、ヘリポートの表記や、細かな設備が設けられています。
建築模型は図面から起こしているので、航空写真で見るよりも、その辺りは非常にあっさりと再現してあります。
220mの高さの電波塔が立つB棟の屋上の模型の仕上げも、模型造りの参考になります。
次は、売店での買い物の時間と、海上自衛隊カレーの喫食体験になります。