制作記#361
                       更新日2015年 3月 3日更新           

2015年 2月28日(土)  防潮堤と陸閘#1 & 折り畳みテーブル・椅子


 防潮堤 

 街と港を隔てる堤防を造ります。

 自分の普段の生活は海に縁の無い生活を送っているので、海の水防に関しては疎いものがありました。
 水防の大切さを実感したのは、10年に大阪港を訪れたときです。
 レイアウトに港の情景を造りたくて、参考にするために渡し船や、岸壁での船の係留方法を見るためでした。
 そこで見たのは港と街を隔てる水防設備でした。(天保山公園にて)



 一見、公園の外壁のようですが、天保山公園は公園一帯が防潮堤に囲まれています。 普段から韓国国内の北朝鮮の侵攻に備えて38°線付近の対戦車用のバリケードや有事の際には軍用機用の臨時滑走路として使用可能な高速道路とかをGoogleMapの航空写真で探すのが好きで、ものものしいものに興味がありますが、この天保山公園のは防潮堤の
昔の風景が陶板で描かれていて、ものものしい防潮堤のイメージがうまく隠されています。


 さて、レイアウトの防潮堤の方ですが、製作記#253でここにつながる堤防を作っているので、同じ製作法で作ります。

 光栄堂の7㎜厚スチレンボード(両紙つき)を高さ40㎜で切り出しました。 実際の高さにすると6mの高さの防潮堤になりますが、災害対応用ヘリポートにヘリコプターが飛来することもあるので、騒音防止と風よけのために6mの高さにしました。 岩手県にある10mを超えて、16mのスーパー堤防にはかないませんが。

 防潮堤はまだ制作途上で、3枚制作したもののうち、2枚が下地処理のために、オキサイドレッドサーフェーサーを吹いただけで、もう一枚は、サーフェーサーの上にグレインペイントのグレーを塗ってから、ウェザリングを施してあります。 次回、残り2枚もグレーに塗装予定。


陸閘

 
 いくら高い防潮堤を作っても、出入口が開放されていれば意味がないので、津波や高潮警報が出されたときには、出入口を塞ぐゲートがあります。
 このアルミ製の2t程度の引き戸式のゲートを作ります。
 正式名称は陸閘(りっこう)といい、堤防に普段は通行できるための切れ目を入れておき、非常時にはそれを閉めて堤防とする設備のことです。

 こちらは大阪港の開閉型の陸閘。



 陸閘は水の力を受け止める頑丈なものですが、可動式のために軽量化もしなければなりません。
 だから、陸閘の裏側には補強材が入っています。



 レイアウトに使うのはTOMYTECの建物コレクション 漁港Aのベースです。これは岸壁の係留柱が目的で購入したものなので、建物やベースは不要品になりましたが、ここでベースを活用します。



 ベースを裏返すと、補強材のような構造になっています。



 これをレーザーソーで40mmの高さに切断。



 40mm巾の部材を2枚をゴムボンドで貼り合わせて、プライマー入りグレーサーフェーサーを吹いてみましたが、きれいにサーフェーサーが載ってくれません(^_^;)
 最後にはプライマー入りのオキサイドレッドサーフェーサーを吹いて、塗装するための皮膜を作りました。



 接着が完了したら、オレンジに塗装します。



 次回以降、可動式の陸閘にしたいと思います。



 おさかなセンター駐車場

 駐車場のラインは、いろいろ検討した結果、横配列の一部を縦配列に変更して、駐車台数を増やし、駐めやすい駐車場にするため、この配置にすることにしました。
 これからさらに駐車場のラインなどをさらに書き込んで、駐車場を完成に持っていこうと思います。






折り畳みテーブル・椅子

 前回の宿題を片づけます。海上自衛隊のテントと折り畳み机を制作しましたが、テントの支柱が0.88mmのプラ棒で、肉眼で見た限りではそんなに太く感じませんが、写真だとかなり太く見えるので、これを真鍮線に置き換えます。 
 折り畳み机も「さんけい みにちゅあーと」の紙製のテーブルなので、あまり見栄えが良くないのでエッチング製の折り畳みテーブルに替えます



 折り畳みテーブルと椅子は、1/144のエッチングの製品がPro-Hobbyの「直売所」にテーブル2台、折り畳み椅子5脚含まれています。
 これを使います。



 Pro-Hobbyのエッチングは、ホワイトサーフェーサーで塗装してあるようなので、下地処理をしなくても済むので助かります。
 折り畳み椅子は後ろの脚を90°ピンセットで曲げて、座面を45°曲げればもう出来上がりです。
 折り畳みテーブルも、両端の脚を90°曲げればこれで完成です。
 ただし、曲げた後に触れると簡単に角度が変わってしまう柔らかい材質なので、取り扱いは要注意です。



 最後は塗装で、下地処理済みの製品なので、直接筆塗りしても大丈夫です。
 金属部分をアルミしるばーで、座面、背もたれ部分をロイヤルブルーで塗装しました。



 海上自衛隊のテントの脚も、0.88㎜のプラ丸棒から金属線に替えました。
 最初は、実際のテントの脚と同じ太さのスケールの0.3mmの真鍮線を使おうと思いましたが、細すぎて強度がなく簡単に曲がってしまうので、0.5mmの真鍮線にしました。



 次回は防潮堤を仕上げて、レイアウトに固定しようと思います(^_^)



 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300  301~350