制作記#331
                  更新日2014年5月12日更新           

2014年5月10日(土)  LRT軌道緑化


 今回から、インナーハーバー・トランジットモールの地面造りに入ります。

 トランジットモールの中央にはLRTの複線軌道が敷かれています。
 製作記#301で電停と軌道のウェザリングまでやりました。 今回は製作記#301の続きで仕上げを行います。


 インナーハーバー・トランジットモールの地面造りと同時に行います。LRTの軌道を仕上げて固定するのと同時に、軌道両側の歩道もワープロ&作画ソフトで作成したものを固定する予定です。歩道の点字ブロックと軌道の歩行者横断帯と、電停の点字ブロックの位置を合わせて、歩道に点字ブロックを描きたいので、定規を当てて点字ブロックの位置を測定します。 この測定に基づいて、歩道を作画します。



 作成した下書きをプリントして、位置合わせを行います。



 歩道の仕上げは、次回行いたいと思います。


 LRT軌道緑化 

 LRTの軌道は、昔から舗装されているか、石畳になっているのがの普通でしたが、ヨーロッパの各都市や日本の鹿児島市のように、軌道内を芝などで緑化している事例が増加しています。
 古くからある事例としては、世界一古いストリートカーが走ることで有名な、アメリカ ニューオーリンズのセント・チャールズ線 (St. Charles Line)は、ダウンタウンの商業地域では軌道内は舗装されていますが、郊外の住居地域に入ると、軌道内は芝で緑化されていて、車内騒音も乗り心地も変わった記憶があります。
 ニューオリンズを訪れてから、鉄道模型の市内電車の軌道内の緑化をやりたいと、昔から思っていました。



 
 LRTの軌道の緑化の目的は、
1.ヒートアイランド現象の緩和効果
2.緑化による都市景観の向上
3.騒音と振動の軽減
4.軌道内に自動車等の乗り入れ防止
 などの利点があります。
 
 逆に舗装された軌道は、メンテナンスは少なくてすみますが、緑化すると芝などのメンテナンスが必要になるなどの欠点もあります。


 自動車乗り入れのないトランジットモールですが、歩行者でも無闇に軌道内に歩かれても困るので、都市の緑化に熱心な戸崎市としては、軌道内の緑化を進めていきます(^_^)


 
 緑化の方法ですが、ターフをWoodlandScenicsのHobby-Tagのような強力な接着剤で固定してもいいのですが、LRTを走行させて楽しむユニトラムの軌道プレートにターフを蒔いて経年変化で剥がれてしまったり、レールクリーニングを行う際の妨げになっても困るので、芝はレイアウトマットで表現することにしました。

 Nゲージの走行に支障が無いように、毛足の長いマットは使えません。
 一番、毛足が短いのはTOMYTECのジオラマコレクションのジオラマ素材 草地です。
 これなら、レールとレールの間に貼っても、台車の底に接触しません。 いい素材を選べました。



 これをカッターでレールのサイドは11㎜巾、レールとレールの間は6㎜巾にカットして、接着剤で軌道プレートに貼り付けます。



 電停の間も、横断されては困るので緑化しておきます(^_^;)
 それに、この部分の軌道プレートには、中央分離帯やセンターポールを立てるための穴が3つも開いているので、それを塞ぐ目的もあります。



 TOMYTECの草地を貼り付けましたが、これの気に入らない点は濃い緑一色なことです。
 実際の緑化された部分は、芝が濃かったり薄かったりするので、緑一色と言うことはなく、絵画でも緑一色の絵の具だけを使うのではなく、色調を変えた色を緑の上に載せていきます。
 
 夏のシーンのレイアウトなので、緑一色でもかまわないかと思いますが、2色を付け加えました。
 フラットグリーン+フラットイエロー、フラットグリーン+フラットブラウンの2色を溶剤で薄めて、斑になるように色を差していきました。
 TOMYTECの草地はスェード加工した紙なので、薄めた塗料をとても良く吸収します。



 最後に歩行者の横断帯を作ります。
 横断帯はイエローラインで囲まれた部分とし、イエローラインは2㎜巾のICテープを使います。
 一度貼ってから、レールの部分だけカッターで切断して取り除きます。



 イエローラインは横だけでなく、縦も貼ります。 特に中央の縦線はセンターポール用の穴を隠します(^_^;)



 設けた横断帯と、歩道の点字ブロックの位置が合うように、歩道側の点字ブロックの位置を調整します。

 それから、軌道プレートをレイアウトベースに固定してしまうと、後から電停に人形を配置するのが困難になるので、固定する前にLRTの到着を待つ人形を配置しておきます。
 郊外方面の電停には、LRTの到着を待つ乗客が並びますが、反対の戸崎駅方面の電停は乗客は0です。
 次の電停は終点の戸崎駅前なので、わざわざLRTを待つ乗客などは誰もいません。降車客のみの電停という感じになっておます。



 次回は、トランジットモールの歩道の取り付けを行う予定です(^_^)


 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300  301~350