制作記#294
                  更新日2013年8月17日更新           

2013年8月17日(土)VOLLMER マクドナルド#7(ドナルド人形と滝)
              
            


 滝のある水景施設

 マクドナルドインナーハーバー店に、滝のある水景施設を造ります。
 トランジットモールから良く見える店舗北東の角に50㎜×30㎜の場所を用意してあります。
 


 滝を造る気になったのは、10年以上前にアメリカ コロラド州デンバー郊外の巨大なショッピングモールの外と店内に、滝のある水景施設があったのを思い出したからです。
 その水景施設はインパクトがありましたが、10年以上前のことでショッピングモールの名前の記憶がなく、写真も残っていません(^_^;)

 GoogleMapで記憶にレンタカーで走った道を思い出しながら辿ってみると、Park Meadowsというモールでした。



 当時はインターステート(I-25)をコロラドスプリングスからデンバーに向かっていると巨大なショッピングモールが現れたので、インターステートから降りて巨大なショッピングモールを見学してきました。
 今でも、デンバーの観光案内のサイトを見ると、このショッピングモールが出てくるので、コロラドを代表するモールになっているようです。
 ここの滝の水景施設を思い出したので、小規模ながらコロラド風の水景施設を造ってみたいと思います(^_^)


 材料は紙粘土と小石です。

 紙粘土を模型店に探しに行ったら、クレオスのMr.情景クレイが並んでおり、砂、泥、白土、赤土の4色のうち、コロラドの酸化した赤ぽい茶色に近いと思った泥色を選びました。

 

 粘土の形を作るためにスチレンボードで底が50㎜×30㎜で、フェンスの形に合うように直角になった型枠を作り、その上で粘土で滝のある池の形を作ります。



 岩場にある滝ににようと思いますが、粘土を造形して岩の表面を作る技量はないので、本物の小石を使います(^_^;)

 小石を粘土に押し込み、接着剤で固定しました。
 それから硬化時間として24時間置きました。



 硬化後、小石の色が鮮やかすぎると感じたので、タミヤのスミ入れ塗料(エナメル塗料を薄めたもの)のブラウンを小石に塗りました。
 塗ったら小石が暗い色調になりました。



 その後、泥色のクレイの部分にも、スミ入れ塗料のグレーとブラウンでウォッシングして岩らしくしました。


 それから、水景施設なので水面を作りますが、水の部分はWoodLand Scenics=KATOのウォーター・エフェクトを使いました。
 本当だったら、水面を作るのにはウォーター・エフェクトではなく、リアリスティック・ウォーターを使うべきです。
 ウォーター・エフェクトしか手元になかったので、これを使いました(^_^;)



 ウォーターエフェクトは、リアリステック・ウォーターを流し込んで水面を作り、その上に波などの表現をするための素材です。
 だから、かなりの粘度があり水面を平らにするのに苦労しました(^_^;)
 滝のある水景施設だから、水面が平らでなくてもかまわないのですが・・・



 これも硬化時間は24時間。 24時間経過すると白濁していたのが透明になります。



 流れ落ちる滝の表現ですが、ウォーター・エフェクトを使かい、ホワイトを筆で塗って表現したいところです。
 
 しかし、ここも簡単なオリジナルの技法を使います。
 透明ゴムボンドを使います。


 透明ゴムボンドを使っていると、ノズルからこぼれた接着剤に空気が入り、白濁した半透明に固まります。
 これを見て噴水などに使えないかと思いました。
 
 試しにやってみたのが、制作記#103で戸崎歴史参考館の噴水に透明ゴムボンドを使いました。



 噴水らしく白濁して固まった透明ゴムボンドは、5年の歳月が経過した今でも当時と同じ状態にあり、耐久性も問題ないようです。

 透明ゴムボンドを滝の形に押し出していきます。

 少し乾燥時間をおいて、爪楊枝の先でボンドを少し攪拌して空気を入れると、ボンドは白濁して滝のようになります。

 さらに1日おいて、爪楊枝の先で滝の形を整えます。 これは一週間後にも形を変えることは出来来たので、後からの修正が楽です。

 コロラドのショッピングモールを真似て、滝の周りにグリーンを植えました。
 針葉樹を3本と、ターフをヤマト糊と水でペースト状にしたものを、点々と岩の隙間に入れて乾燥させました。





ドナルド・マクドナルド人形

 マクドナルドの入口付近が殺風景なので、マクドナルドらしいディスプレイを置くことにしました。



マクドナルドを象徴するディスプレーといえば、ピエロのドナルド・マクドナルド(Ronald McDonald)の人形です。
 KFCのカーネルサンダースの人形のポーズは固定的ですが、ドナルド人形のポーズは無数にあります。
 在郷軍人で温和で真面目そうなサンダース大佐と違い、ピエロのドナルドは砕けたポーズが多く見られます。(仏教国にあるマクドナルドにある人形は合掌のポーズが多いようですが)
 
 自分のドナルド人形のイメージは、ベンチに足を組んで座り、ベンチの背もたれに両手を投げ出しているポーズです。

 このポーズをしている人形を、自分の人形コレクションの中から探してみると、足を組んでいる人形はいくつかありますが、一番大胆に足を組んでいるのはBUSHのバーベキューのセットの中でフォールディングチェアに座っている女性の人形でした。

 ただ手は頭の後ろで組んでいるので、別の手を広げた人形を探し、Woodland Sienicsの釣り人の人形の上半身を使うことにしました。




 BUSHとWoodland SienicsとKATOの中国生産の人形は、同じ工場で製作していると思われ、品質はほぼ同じなので、合体しても不自然になりません。

 ただ写真で確認すると、けっこう目立つパーティングラインがあるので、デザインナイフの刃先でパーティングラインを削りました(^_^;)



 最初に下地としてライトグレーを塗り、顔と手足をフラットホワイトで塗り、フラットイエローやフラットレットのカラーを塗りました。
 色見本として、ドナルド人形の画像をプリントして、それを眺めながら塗装作業です。



 合体させた人形に下地の色としてライトグレーを塗ってから、ピエロの顔を描きました。 1/144から1/160の人形の目や口を描いたことはありませんが、ピエロだけは別です。
 一番穂先が細い面相筆で、目と鼻と口を描きました。
 服に入っている赤いストライプも面相筆で描きました。

 塗装が終わったらベンチに座らせます。
 ベンチはPrizerのベンチをダークグリーンとサンドで塗装しました。
 


 最後に少し人形を追加しました。 ドナルドのところには一緒にベンチに座る子どもです。
 ベンチにドナルドの人形が座っていると、一緒に座りたくなるのが人情です(^_^)
 



 ゴミ箱

 マクドナルドはセルフサービルの店なので、店内だけでなく屋外テラス席にもゴミ箱を置きます。
 
 使うゴミ箱はKOBARUのキットを使います。



 マクドナルドのゴミ箱は燃えるゴミとプラスチックゴミの箱が2つ並んだタイプなので、同じゴミ箱を2つ並んで接着し、ゴミ箱の上はトレイや紙ナプキン等が置かれるようになっているので、天板を取り付けました。



 ゴミの投入口周辺をシルバーで塗装してから、ゴミ箱全体をダークグレーで塗装して入口付近に置きました。



 これから看板を増やしたり、人形ももう少し増やしたりと、まだまだマクドナルドに手を入れたいところですが、マクドナルドはもう1月以上もやっているので、レイアウト制作を先に進めていきたいと思います。
 
 次回はトランジットモールの中を走るLRTの軌道を、地面に埋め込みたいと思います(^_^)


 

 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300