2013年7月18日(木)記念艦DD-185はつしも建造#5
(マスト・煙突・兵装)
マスト・信号旗掲降索
第二次大戦中のフレッチャー級のマストは1本マストでしたが、戦後に改造されたマストは3本マストになっています。
最初に3本マストを組立て、マストに信号旗掲降索を取り付けました。
信号旗掲降索の取付は2011年9月に制作記#222で一度やりましたが、その時には最初に、黒い糸、これが弛んで格好が悪いので黒いメタル糸、これがやや太い感じなので、最後に使ったのがランナーを火で炙って伸ばした、伸ばしランナー糸を使いました。
2011年の時には、信号旗掲降索の取付にはたいへん苦労しましたが、今回は非常に簡単でした(^_^)
今回は前回と違う素材を使います。 Plastructの0.3㎜のプラ丸棒で、0.3㎜のが一番細いものだと思います。
プラ用の接着剤が使え、伸ばしランナー糸よりも耐久性が強いので簡単に出来ました。
最初に下を接着し、真っ直ぐにプラ棒を伸ばして上のマストの信号桁に接着し、完全に接着したらニッパーで余分な長さをカットします。
海上自衛隊の護衛艦の信号旗掲降索は何本も本数があります。
さすがにこの全部の本数を再現するのはたいへんなので、片側4本ずつにしておきます。
マストの両側にワイヤーで上下する赤いバスケット状のものが速力信号標で、後続する艦に当艦の速度指示を伝達する、他国の海軍にはない海上自衛隊オリジナルの装備です。
艦隊行動中は、微速、半速、原速、強速、一杯などの速度の命令を操艦している士官から受けると、両舷の速力信号標が上下して組み合わせにより速力を表示します。 体験航海していると速力信号標の動きに興味があり、模型でも是非再現したかったのですが、再現方法に迷いがあり、今回はまだ未加工です(^_^;)
また、前作のUSS Doorsではアンテナ線を張りましたが、今回の戦後バージョンはモノポールアンテナなので、アンテナ線を張る必要がなく、楽になっています。
レーダー
マストには3つのレーダーが付いています。
航海用のレーダーは自衛艦にならって白色に。
他の対空用のレーダーはキットのパーツを使わずに、エッチングパーツです。
エッチングはRevellの純正エッチングパーツで、Z級用のはイギリスの模型店から取り寄せました。
エッチングパーツにはプライマーとサーフェーサーの両方の機能を持つ模型店ご推奨のクレオスのMrオキサイドレッド サーフェーサー1000スプレーを吹きました。 錆止め塗料が塗られた感じになります。
そしてサーフェーサーの上から塗装。 オキサイド・レッドサーフェーサー、塗料の載りがいいです(^_^)
煙突
煙突などの上部構造物を取り付けます。
前部煙突、 76.2㎜対空砲の照準器2基、76.2㎜連装対空砲2基、そして後部煙突
21inch(533mm)5連装魚雷発射管、後部76.2㎜対空砲照準用レーダー、後部76.2㎜対空連装砲
5inch砲
主砲である5inch(127mm)砲を4基取り付けます。
海上自衛隊に貸与された、護衛艦ありあけ、ゆうぐれの写真を見ると、砲身の根本に黒いカバーが付けられているので、パテ盛ってカバーを造りました。
砲塔のハシゴに「昇降禁止」の札を付けて取り付けました。
同じ1/144のフレッチャー級駆逐艦を並べて、第二次世界大戦後期の駆逐艦と、戦後の貸与艦の違いが楽しめます(^_^)
次回は最後として、いよいよ信号旗、国旗、自衛艦旗を掲揚しようと思います。