制作記#289
                  更新日2013年7月19日更新           

2013年7月18日(木)記念艦DD-185はつしも建造#5
                (マスト・煙突・兵装)

 
マスト・信号旗掲降索


 第二次大戦中のフレッチャー級のマストは1本マストでしたが、戦後に改造されたマストは3本マストになっています。

 最初に3本マストを組立て、マストに信号旗掲降索を取り付けました。

 信号旗掲降索の取付は2011年9月に制作記#222で一度やりましたが、その時には最初に、黒い糸、これが弛んで格好が悪いので黒いメタル糸、これがやや太い感じなので、最後に使ったのがランナーを火で炙って伸ばした、伸ばしランナー糸を使いました。

 2011年の時には、信号旗掲降索の取付にはたいへん苦労しましたが、今回は非常に簡単でした(^_^)
 今回は前回と違う素材を使います。 Plastructの0.3㎜のプラ丸棒で、0.3㎜のが一番細いものだと思います。
 プラ用の接着剤が使え、伸ばしランナー糸よりも耐久性が強いので簡単に出来ました。



 最初に下を接着し、真っ直ぐにプラ棒を伸ばして上のマストの信号桁に接着し、完全に接着したらニッパーで余分な長さをカットします。




 海上自衛隊の護衛艦の信号旗掲降索は何本も本数があります。



 さすがにこの全部の本数を再現するのはたいへんなので、片側4本ずつにしておきます。



 マストの両側にワイヤーで上下する赤いバスケット状のものが速力信号標で、後続する艦に当艦の速度指示を伝達する、他国の海軍にはない海上自衛隊オリジナルの装備です。
 艦隊行動中は、微速、半速、原速、強速、一杯などの速度の命令を操艦している士官から受けると、両舷の速力信号標が上下して組み合わせにより速力を表示します。  体験航海していると速力信号標の動きに興味があり、模型でも是非再現したかったのですが、再現方法に迷いがあり、今回はまだ未加工です(^_^;)



 また、前作のUSS Doorsではアンテナ線を張りましたが、今回の戦後バージョンはモノポールアンテナなので、アンテナ線を張る必要がなく、楽になっています。


レーダー


 マストには3つのレーダーが付いています。

 航海用のレーダーは自衛艦にならって白色に。
 他の対空用のレーダーはキットのパーツを使わずに、エッチングパーツです。
 エッチングはRevellの純正エッチングパーツで、Z級用のはイギリスの模型店から取り寄せました。

 エッチングパーツにはプライマーとサーフェーサーの両方の機能を持つ模型店ご推奨のクレオスのMrオキサイドレッド サーフェーサー1000スプレーを吹きました。   錆止め塗料が塗られた感じになります。



 そしてサーフェーサーの上から塗装。 オキサイド・レッドサーフェーサー、塗料の載りがいいです(^_^)



煙突

 煙突などの上部構造物を取り付けます。

 前部煙突、 76.2㎜対空砲の照準器2基、76.2㎜連装対空砲2基、そして後部煙突



 21inch(533mm)5連装魚雷発射管、後部76.2㎜対空砲照準用レーダー、後部76.2㎜対空連装砲




5inch砲

 主砲である5inch(127mm)砲を4基取り付けます。
 海上自衛隊に貸与された、護衛艦ありあけ、ゆうぐれの写真を見ると、砲身の根本に黒いカバーが付けられているので、パテ盛ってカバーを造りました。



 砲塔のハシゴに「昇降禁止」の札を付けて取り付けました。



 同じ1/144のフレッチャー級駆逐艦を並べて、第二次世界大戦後期の駆逐艦と、戦後の貸与艦の違いが楽しめます(^_^)





 次回は最後として、いよいよ信号旗、国旗、自衛艦旗を掲揚しようと思います。
 

 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300