2013年6月 27日(木)記念艦DD-185はつしも建造#4(艦橋の取付)
難関だった手摺りの取付が終わったので、第1甲板の各種装備品を取り付けます。
機雷・爆雷
アメリカ海軍フレッチャー級駆逐艦から、第2次大戦終了後に敗戦国のドイツ海軍に貸与されZ級駆逐艦になって、一番の変化は機雷投下軌条が2列、艦の後部から中部にかけて設置されていることです。
機雷は投下台のトロッコに乗せられ、レールの上に並べられています。
初期の西ドイツ海軍は機雷をどのように使おうとしていたのであろうか。 北海やバルト海に敷設しようとしたのか、キール運河への進入を阻止しようとしたのか。
キットに附属の機雷は6基。 作例だと、機雷は後部から中部まで散らばせて置かれていますが、記念艦で来艦者が廻るのに邪魔にならないよう機雷は後部にまとめて並べました。
実物の機雷を見ると何本も信管のついた触角があるかと思いますが、キットの機雷は丸い球形になっています。
色は、訓練用の青で塗ろうかと思いましたが、アメリカの記念艦に載っていた機雷の色を模して、フラットブラックとガンメタルを混色した色で渋くしました。
第1甲板の一段上の01甲板を取り付けると、少し艦船らしくなりました。
01甲板にはカプセル型の救命ボートが搭載されています。戦後の艦らしい装備品です。
現在の護衛艦にもカプセル型の救命ボートが搭載されており、色は艦体色のグレーです。
キット指定のホワイトで塗装したのは、目立つようにしました(^_^;)
続いて艦橋を取り付けます。
艦橋
艦橋の形は、奥の前期型のフレッチャー級駆逐艦では、艦橋の前面が丸くなっているのに対し、後期型は最初から大型化したスクェア型になっています。
大型化した部分は航海用の張り出しで、最初は操舵室を拡大化したのかと思っていましたが、このキットを組み立ててみると、操舵室の大きさはそのままで、航海指揮用に見晴らしのいいようにベランダのようになっています。
前面はガラス張りですが、両脇はドアもなく吹きさらしになっています。
ルイジアナ州バトンルージュで公開されている記念艦Kiddのベランダ部分の写真です。 見晴らしはいいのですが、狭い通路のような感じです。
同じく操舵室の写真です。
操舵室からは丸窓を通して外を見るので、同時代の日本の駆逐艦に比べると、視界はよくないです。(写真の丸窓は記念艦なので掃除が行き届いていませんが、現役時代には窓ガラスは、きれいに磨かれていたと思います。)
艦橋は説明書通りに組み立てましたが、完成した後に見学者の人形を載せようと思っています。
艦橋の屋根を載せてしまうと、人形を載せることが出来なくなるので、屋根を取り付ける前に載せてしまいます。
また操舵室も一般公開しているので、操舵室側面のドアも開いているように、制作記#232と同じやり方で穴を開け、エッチング製のドアを取り付けてあります。
ドアを開けたところに、人形を置きます。
一般公開している記念艦なので、危険防止の為に見学者に昇ってほしくないハシゴには、昇降禁止の札を取り付けておきます。
模型に人形を置くと、艦の大きさが実感出来ていいです。
模型に人形を置くと、艦の大きさが実感出来ていいです。 1/700のフレッチャー級駆逐艦はかなり小さなものに感じますが、1/144になると、駆逐艦といえども大きく感じます。
この後は、マストや煙突を立てようと思います(^_^)