制作記#264
                  更新日2012年11月25日更新           

2012年10月7日(日)  (番外編)観艦式2012#1(横浜大桟橋)                  

 10月に行われた平成24年度の観艦式の模様を番外編として載せます。
 だいぶ日付的に遅くなり、タイミングを逸していますが、これは当日撮影したデジタルカメラのメモリーが紛失してしまい、今頃になって発見に至りました(^_^;)
 日付がだいぶ過ぎたことですが、3年に一度行われる海上自衛隊の観艦式は自分の記録として番外編として記しているので、3年に一度のことに免じて、ご笑覧下さい(^_^;)


 今年の10月は韓国旅行の予定でしたが、諸般の事情で中止になりました。 その代わり日程がダブっていた、3年ごとに行われる海上自衛隊の観艦式に行くことが出来ました(^_^)

 観艦式となると、どっぶりと艦艇の魅力につかることが出来るので、艦艇漬けになった分、艦船模型制作のモチベーションが上がりましたので、制作記#232記念艦JDSはつしも建造#2以来、10ヶ月ぶりに記念艦の建造を再開しました(^_^;) 

 同時並行で進める1/400空港ジオラマの制作も始まり、エデン・スクエアのシーナリー作成も同時並行的に行いますが、「記念艦JDSはつしも」は、レイアウトベースの拡張後に1/144の艦船として並べる予定なので、これも同じく完成への道を歩んでいきます(^_^)


 観艦式とは海上自衛隊の観艦式のホームページによれば、
一般の方々が護衛艦に乗ることができる、観艦式のメインイベント大迫力の護衛艦クルーズを体感できます。
自衛隊の最高指揮官(内閣総理大臣)が艦隊を観閲する観艦式当日、または観艦式の予行に出港する護衛艦に乗艦することができます。
 
ということで、一般人も自衛艦に乗って観艦式を見学することが出来ます。
 観艦式は相模湾で行われるので、自衛艦に8時間~10時間程度乗艦して、東京湾、伊豆大島沖、そして相模湾と航海を楽しむことが出来ます(^_^)

 2012年度の観艦式は10月14日(日)が本番ですが、事前予行1が10月8日、事前予行2が10月11日(木)で、私は事前予行1と事前予行2に行きました。 
 10月8日(月)は体育の日で祭日だったので、初めて子どもを連れて行きました。 ただ8日の乗艦受付終了時間が横須賀新港で7時20分と早かったので、前日に横浜に泊まることにしました。

 どうせ横浜に泊まるならば、横須賀、横浜、木更津で7日(日)から10日(土)の各地で艦船の一般公開が行われるので、7日(日)に「輸送艦しもきた」と「護衛艦ひゅうが」が公開される横浜大桟橋に行ってきました。

 前回の観艦式では大桟橋から護衛艦こんごうに乗艦した大桟橋を再び訪れると「輸送艦しもきた」と「ヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが」の高さのある艦橋が目に入りました。



 ふだん客船が停泊している大桟橋に、ヘリコプター用の全通式甲板をもった自衛艦が2隻並んだ景色が見られるのは観艦式ならではです(^_^)

 

 「護衛艦ひゅうが」には就役直後1ヶ月の2009年4月11日に一般にお披露目をしたときに見学したので、初めて間近に見る「おおすみ型輸送艦くにさき」(8900t)に乗艦しました。

 乗艦は車両用のランプドアから格納庫に乗り込みます。
 反対側のランプドアも開放してあって、ランプドアの構造が良く判ります。



 格納庫から艦内のラッタルを昇って艦首甲板に出てから、車両及び飛行甲板に昇ります。



 車両甲板には陸上自衛隊の車両が並び災害派遣時の展示を行っていました。
 


 車両のほとんどは横浜に近い久里浜駐屯地の31普通科連隊の車両がほとんどですが、96式装輪装甲車は宇都宮駐屯地の中央即応連隊から来ました。

 陸自隊員から話を聞くと、昨日乗艦したのは大桟橋の反対側でその後、反対側の桟橋に艦が移動したそうです。 どうしても客船の入出港のスケジュールを優先するので、自衛艦の方が旅客船に合わせて桟橋の移動をしなければならないようです。
 実際に10月8日の観艦式予行1では、「ひゅうが」は横浜大桟橋から出港し、帰港は横浜瑞穂埠頭であったということもありました・・・



 艦尾ヘリコプター甲板からヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」を見ると、同じ全通式の甲板を持つ、おおすみ型輸送艦とひゅうが型護衛艦では甲板の高さの違いが目立ちます。
 それと全通甲板が「ひゅうが」は艦首まで伸びているので、クローズドバウが航空母艦ぽっく見えます(^_^)



 これを逆に「ひゅうが」の方から「しもきた」を見ると、見下ろす感じです。



 車両及びヘリコプター甲板の見学が終わったら、ラッタルを降りて格納庫に行きます。 
おおすみ級輸送艦もヘリコプター空母ぽく見えますが、格納庫降りるエレベーターにはヘリコプターは載せられないので、格納庫は車両専用です。 90式戦車なら10両、74式戦車なら12両搭載出来ます。

 おおすみ型の一番の目玉は、格納庫後部にLCAC-1級エア・クッション型揚陸艇が2艇搭載されていることです。
 
 

 ホバークラフト型の揚陸艇には、戦車なら1両、人員ならば180名程度搭載可能です。

 艦尾のランプドアから艦尾を沈めて浸水させてから、後ろ向きに発進していきます。



 PIT-ROADの1/144の海上自衛隊エアクッション型揚陸艇LCACを作る予定なので、実物を観察するのにいい機会でした(^_^)



 海上自衛隊には6艇しかいないLCAC(輸送艦3隻分)、海上航行シーンは観艦式の中でみられますが、防災訓練でも参加しないとなかなか乗ることが出来ないので、今回の横浜大桟橋訪問の一番の目的はこのLCACでした(^_^)



 LCACはアルミ合金の地肌がそのまま仕上げになっているので、潮水でくすんだアルミシルバーの感じは、模型を作る際には頭を悩ましそうです。
 近くで見るとくすんだシルバーですが、遠くから見るとグレーに見えます(^_^;)



 操縦室は船舶というより航空機のコックピット。 乗員もヘリコプターの飛行服を着用しています。



 人員を輸送する船室もまるでヘリコプター。




 「くにさき」を退艦して「ひゅうが」に向かいます。



 最大11機のヘリコプターを搭載出来る、ひゅうが型護衛艦はまるでヘリコプター空母。 海上自衛隊としてはあくまでも護衛艦の種別ですが、欧米や中国系の軍事雑誌ではヘリコプター空母と書かれています(^_^;)



 英国海軍のインヴィンシブル級航空母艦を見たときに、いつの日かは海自にも、と夢想していたら、それが実現した気分です・・・



 岸壁から直接格納庫に入ります。 乗艦するとすぐに飛行甲板に上がるヘリコプター用のエレベーターに誘導されます。



 乗艦者が集まるとエレベーターは上昇を始めます。 予想以上のスピードで上がるので、乗艦者から一斉に驚きの声が漏れます(^_^)



 飛行甲板には縦に4機分のヘリコプター用発着スポットが設けられた(同時発着艦は3機まで)長さ197mもあります。



 ひゅうがは観艦式においては飛行展示を行う受閲艦ではないので(飛行展示を行うのは同型艦 DDH-181 いせ)飛行可能なヘリコプターの展示はなく、1機だけ取り回し訓練用の退役したSH-60Jが1機甲板上に置かれていました。

 艦尾からは、横浜ベイブリッジが眺められます。 観艦式の体験航海では入出港の度にベイブリッジを潜ることになります。



 飛行甲板から降りるのもヘリコプター用のエレベーターを使います。 前部のエレベーターが下り専用にしてあって、エレベーターが下がっていくと、ヘリコプターが8機収納可能な広大な格納庫が現れます。



 ひゅうが型は日本の護衛艦としては、かなり大きな艦だと思いますが、現在建造中の22DDHと24DDHの2艦はひゅうが型よりも、さらに大きく、ヘリコプター5機が同時発着艦出来る飛行甲板は248m、ヘリコプターの搭載機数は14機、そして「ひゅうが型」にはない仕様として、陸自隊員400名と、トラック50台搭載、その上、他艦にも燃料や真水の洋上補給可能になるようです。
 ヘリコプター護衛艦と輸送艦、それに補給艦の機能も合わせた、なんとも欲張りな19,500tの大型新造艦になる予定です(^_^)
 2年後には1番艦が就役する予定になっているので、次の観艦式には新造艦が参加するのではないかと・・・・ 
 


 2隻の自衛艦の見学後は、横浜港大桟橋の国際客船ターミナルのアーバンガーデンの見学です(^_^)
 ターミナルの屋上は送迎場所ですが、芝生に覆われた築山を、木製のデッキ状のうねった木道が走る公園でもあり、コンサートなども開かれるイベント広場にもなっていて、アーバンガーデン的に興味が引かれる場所です。 



 ウッドデッキが好きです。 家を新築した際に、設計士に床は船のウッドデッキのように、歩くとカンカン音がするような床にして下さいとリクエストしました(^_^;)


 ターミナルから自衛艦を眺めるのも一興かと(^_^)



 築山の上から眺めると、「輸送艦しもきた」がターミナルと一体化しているような眺めになり、これもいい景色です(^_^)



 しばらくターミナル屋上の「くじらのせなか」で過ごした後、4時過ぎになったのでホテルに向かうことにしました。


 大桟橋を出ると、そこには日本のハイラインとも言える、横浜 開港の道が通っています。
 横浜臨港線の廃止になった高架線跡地を高架歩道にしたものです。



 高架歩道に昇ってみると、きれいすぎてニューヨークのハイラインほど、意外性を楽しめるデザインに凝った造りではないのですが、港街の風景を眺めながら散策するには楽しい遊歩道です(^_^)

 
 次の日は、横須賀新港から乗艦して観艦式の体験航海を行った「護衛艦たかなみ」の様子などを(^_^) 
 

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