レイアウト制作記#241
              更新日2012年2月20日更新         

2012年2月8日(水) (番外編)千葉ポートタワーと千葉県立美術館


 今回もレイアウト制作のイメージ作りのために千葉県へのお出かけ編です。

 千葉みなと駅でC61が牽引する快速SL内房100周年記念号の試運転列車を見送った後に、レイアウトに港の情景を造ろうと思っているので、参考のために千葉港に行くことにしました。  レイアウトでは参考にするのは港はボストン港で、公園部分は横須賀港ですが、いろいろと港を訪れてイメージを膨らませていこうと思います。


 千葉ポートタワーは千葉みなと駅から歩いて10分ほどの千葉ポートパークにあります。


 
 タワーの高さは125m、一番上の展望台4Fは113mでビルの高さに直すと32階くらいの高さになるそうです。
 32階だと、群馬県庁の展望台と同じ高さで、レイアウトの戸崎県庁の展望台は34階なので、港に面したポートタワーに昇って、レイアウトの県庁の展望台に昇った気分になろうかと思います(^_^)
 
 千葉ポートタワーは1986年(昭和61年)、千葉県の人口が500万人を突破したのを記念して開業したもので、千葉県の施設かと思いましたが、千葉市の施設らしい。さすがは政令指定都市(^_^)

 1階が入口と入場券売場と、千葉県の観光情報コーナーと千葉県の特産品や土産物が売られています。本当に県の施設のようだ(^_^;)
 そこから入場料は大人410円、エレベーターに載って4階の展望台に昇ります。 

 4階に到着というと、あまり高くなさそうに感じますが、ビルの32階相当で周囲に高い建物もないので、それなりに高さを楽しめます。

 まずは北西の光景



 訪れた日は運悪く曇り気味で視程が悪く、東京スカイツリーや羽田空港に着陸する航空機も見えませんでした・・・・・
 タワーからそれぞれ40㎞と50㎞離れているので、視程がクリヤーでないのが残念。 なるべく展望台に昇るときは視程が良い冬場を選んでいるのですが(^_^;)    視程のいいときには東京タワーや富士山も見えるようです。



 京葉線は高架なので遠くから走ってくる列車が良く見えます。
 そんな場所なので、快速SL内房100周年記念号が運転されるのでタワーの各所に 
   ご案内
 2月10・11・12日はSLの運行により混雑が予想されますので 三脚・脚立の持ち込みは お断りさせて頂きますので ご協力お願いします。

 との掲示ありました。 ここから望遠レンズで撮影する人が大勢いるんですね。



 千葉ポートパークも上から俯瞰できるので、レイアウト制作の参考のために撮影、2月なので芝生が緑でないのが残念(^_^;)
 パウダーの散布具合の参考になったのに。。。

 タワー前のロータリーも魅力的です。 戸崎県庁のロータリーも、このくらいの大きさで造りたかった(-_-)
 まあ。ロータリーは戸崎駅南口に比較的大きめのを造ったから、それで良しとしましょう・・・






 タワーに昇って、レイアウト参考のために一番見たかったのは、東側の光景です。
 
 埠頭にタグボート、海保、県警、千葉市消防の小艦艇が停泊しています。



 しかし、展望台からは距離があって良く見えません(^_^;)
 そんなときは展望台備え付きのコイン望遠鏡で観察です。 光学式が100円で90秒、液晶映像式の望遠テレビが120秒で200円。
 これが失敗であった・・・  液晶画面はズームが良く効くけれど、肝心の画像がぼやけていました。 これなら光学式の方がクリアに見える。
 まあ、これがはっきり見えたら、プライバシー保護の問題で引っかかるので、展望台の望遠鏡ははっきりと見えない方がいいらしい・・・

 この埠頭から、ほぼ毎日13時30分から40分間 千葉港めぐりの遊覧船が出ているので、再度訪れて海から港を良く観察しよう(^_^;)


 
 そして、一番関心があったのが一番手前の千葉県立美術館の建物です。



 注目したのは、建物の中心から展示室が伸びている構造です。

 実は、今行っている県庁舎周辺整備のプロジェクトとは別に、こんなものを造っています。



 これを組み合わせると、40㎝四方に広がる建造物が出来上がります。



 この建物は中央棟から5つの展示棟が放射状に広がっています。 通路にも展示は可能です。

 この奇妙な形の建物は、美術館として仕上げようかと思いました。(かなり変な建物だと思うが・・・) 
 しかし、レイアウト上に県立の美術館として戸崎21世紀美術館が、すでに県庁のとなりに建っています。

 このメタボリズムにあふれた設計の建物は、美術館以外では、子ども科学館みたいな博物館に相応しいかもしれません。
 ホキ美術館の建物を見た後では、建物のデザインは何でもありの気持ちになります(^_^;)
 

 このストラクチャーはレイアウトベース拡張後に、こども科学館としてレイアウトに置きたいと思います(^_^)



 さて、4階の展望台(ビュープロムナード)から階段で3階のカフェレストランに降りると、軽食と喫茶メニーが待ち構えています。
 千葉県産の素材を使ったランチプレートがあり、千葉県産しあわせ牛のプレートもありましたが、銚子産サバの香草パン粉焼きのプレートにしました。 公営のタワーのカフェなので、あまり味は期待していませんでしたが、メインのサバの香草焼きの味は美味しかったです。

 食後、さらに階段を降りて2階(といっても高さは105mもありますが)に降りると、愛のプロムナード~恋人たちの聖地~となっており、カップル向けの演出がされています。



 カップル用のシートや、各地の愛の聖地にありがちな愛の南京錠があったりと、平日の午後だったので幸いで、カップルは一組もいなかったので、照れずに見て回ることが出来ました(^_^;)



 タワーから降りて、上から眺めた千葉県立美術館に行きました。



 県立の美術館なので入館料は常設展が安く300円(私立のホキ美術館は1,500円)と安いのですが、展示内容も価格相当だったような(^_^;)

 放射状に広がる建物の構造をストラクチャー制作のために楽しみましたが、築後40年近く経過しているのでやや老朽化しており、全体の雰囲気も暗い感じがしました。こればかりは経年変化でどうにもならないのですが。
 同じ千葉市内の千葉市立美術館は街中の都市型美術館なので、近くの千葉市科学館と合わせて近々訪れてみたいと思ってます。

 ただ、タワーの展望室から見た千葉県立美術館の建物の周りは、芝生になっていて樹に囲まれている雰囲気はレイアウトのストラクチャー制作に生かしたいと思います(^_^)


 千葉みなと駅に戻ると、京葉線には乗らずに、千葉モノレールで千葉県庁に向かいました。

 今までの視察は近い将来、レイアウト制作をところの視察でしたが、千葉県庁周辺は今行っている戸崎県庁周辺の整備に関するところなので力が入ります(^_^)
  

 千葉モノレール1号線は千葉みなと駅から県庁前までの路線で、全線3.5㎞を乗り通します。
 もう一つの2号線は千葉駅から千城台駅間で、長さが12㎞もあります。これは営業しているモノレールでは世界最長の距離で、ギネス記録です。
 千葉都市モノレール株式会社はですが、千葉市より経営支援(減価償却費の低減や有利子負債の削減)により第三セクターの鉄軌道事業者の中で、当期利益を計上している(繰越欠損金があり法人税等は発生していませんが)数少ない会社です(^_^)

 千葉市のモノレールは、大船-江ノ島間の湘南モノレールと同じく懸垂式(サフェージュ式)のモノレールです。

 駅を出てすぐの分岐では車体が大きく揺れて、掴まらないで立っているとひっくり返りそうなくらい揺れました(^_^;)

 モノレールは三次元の機動が大きく、特にJR千葉駅を越えてから1号線と2号線が分岐するあたりの線形はなかなか迫力があります。
 来年度(2012年度)にURBAN FLYER 0-typeという新型車輌が運行する予定で、車輌の前後にパノラマデッキを設け、一部ガラス張りの床も造るそうで、営業運転開始が楽しみです(^_^)

 終点の県庁前駅のホームは2線のホームで(常時使用しているのは1番線だけですが)ドーム型の屋根で覆われており、上海リニアモーターカーの龍陽路駅を思い出します。


 終点の駅で(将来は延伸計画がありますが)レールの先を見ると、サークルの形をした歩道橋があります。この円形の歩道橋も、いつかレイアウトに造ってみたいと思います(^_^)
 
 

 


 千葉県庁に足を運びます(^_^)

 千葉県庁は千葉市の街中にあるので敷地に余裕がなく、本庁舎前のロータリーもあまり広いものではありません。
 ただ戸崎県庁のロータリーはさらに狭く、4倍くらいの面積に広げたい・・・・(^_^;)



 退庁時間が近づいてきて、ロータリーに知事の公用車らしき車輌が待機していました。 もう少し待っていれば、森田健作知事のご尊顔を拝することが出来たかと・・・・

 千葉県庁に附属する建物は、写真右側の中庁舎と県議会棟、そして通りを挟んで県警本部があります。

 どこの県庁でも、本庁舎と県議会棟と警察本部は三位一体のようにセットになっています。
 
 全国の県庁舎を調べ見ると、県議会棟はすべて本庁舎に隣接しています。 
 
 警察本部では、東京都が新宿の都庁舎と霞ヶ関の警視庁の間が6㎞離れています。 これは警視庁が東京都の警察ということだけではなく、首都警察として国家の中枢の霞ヶ関を守る象徴であるのと、警察庁との連携という特別な事例です。
 その他の道府県では、三重県が県庁舎と県警本部が紀勢本線と近鉄線を挟んで300mほど離れています。
  
 戸崎県庁も隣接したところに、県議会棟と県警本部を設けるべきですが、まだ建てていません(^_^;)

 なお、モノレールの駅を出ると、県庁舎と県警本部の間に羽衣公園があります。 旧庁舎の跡地に噴水、モニュメントありの都市型の公園です。   
 他の県でいいなと思ったのは、群馬県庁で、隣接して前橋るなぱーくというレトロな遊園地があります。
 鹿児島県庁もなかなか良さげな開放型の県庁です。 

 さすがに戸崎県庁のように、観光名所のような公園が敷地内にある県庁は珍しいと思いますが(^_^;)





 と、暢気に乾燥しきった冬の千葉を回りましたが、その後ボランティアがらみで岩手県に行ってきました。

 海岸部は雪はありませんでしたが、内陸部は雪で覆われています。 今年は日本海側が豪雪で苦しんでおられますが、岩手はそれほどの雪ではないのですが、あまり雪とは縁のない地方に住んでいると、慣れぬ雪道の運転は苦労しました。 特に高速道路で地吹雪に襲われると、視界が奪われ恐ろしい思いをします(^_^;)



 今回は仮設住宅に住まわれている方を宿に招待して、ミーティングを行いました。 家族を津波で失った人もおりました。
 
 国の復興計画による都市計画図が出来て、それに対する地元の人たちの意見を聞きました。



 自分たちが携わろうとしていることが、地元の権利関係が絡み合い進行が少し遅くなっています。 大震災から11ヶ月が経過し、まもなく1年が経過しようとしています。 
 普段、被災地に関係のないところで日常を過ごしていると、つい被災地のことを忘れて今まで通りの生活を何気なく送ってしましますが、3月11日を境に今までの暮らしが大きく変えられた人のことを忘れないようにしたいと思います。  被災地には来月も出掛ける予定です。







 レイアウト制作の方は、こうして千葉の訪問記を載せている間に県庁ロータリー周辺に配置する人形や、アクセサリー類が完成してきたので、次回はこれらを配置していこうかと思います(^_^)


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