2011年12月5日(日) ムーミンの森公園#2(地面と池の造成)
ムーミンの森公園の地面を造ります。
前回、ムーミン谷をテーマにしたあけぼの子どもの森公園が自然公園だったので、都市公園のイメージにはこちらの香港:馬湾島にあるノアの方舟テーマ-パークを参考にします。
石畳の通路沿いに、草花や樹が植えられた築山が広がり、その中にムーミンのフィギュアが点在する公園にしようと思います。
今回のような人工地盤の上に、樹を生やすのにはどうしたらいいか? 答えも香港にありました。
香港の九龍半島にあるAvenue of Stars、海沿いの石畳が続くプロムナード(遊歩道)で、対岸は香港島のビルが乱立した景観が横方向に続いています。
石畳の上に樹を植えていくのには、築山として土を盛り上げ、そこに樹を植えることになります。
中に入ると、日差しが強く、蒸し暑い香港でも一服の涼を味わえます(^_^)
私が勝手にアーバンガーデンの師と仰いでいる西田正徳さんのブログ アーバン・ガーデン・ウォッチングにAvenue of Starsの記事があります。
さて、上記3点の写真をイメージしてレイアウト制作に入っていきます。
最初は築山を石粉粘土(紙粘土)で作り、1日乾燥させた後に、フラット・グリーンを下塗りしまます。
それから、通路用の踏み板を貼り、その後にグランドカバーです。
白いものは池の型紙で、型紙でおよその形や大きさを決めて、型紙に合わせて薄いプラバンを切って、塗装して池にしようと思っています。
実はこのレイアウトで本格的な水の表現を行ったのは初めてです。
一度だけ戸崎駅南口に隣接した戸崎歴史参考館庭園に設けた噴水に水の表現をしましたが、これは透明ゴムボンドを盛りつけ、空気が混ざると気泡が出来るので、気泡を利用して噴水の水が白濁したように仕上げました。
来年になるとレイアウトに港湾を作るので、水面(海面)を作る作業が予定されています。
水面の表現にはトラウマがありまして(^_^;)
中学時代、美術の授業で川原での写生の時間がありました・・・・・
当時の河川は上流にあった製紙工場からの排水が流されていて、悪臭が激しく、川の水も汚い色でした。 グレーとダークブラウンが混じったような、なんとも表現が難しい色でした。
美術の時間中に川原に写生に行き、教室に帰ってから彩色したかと思います。 その時に川の色を実際の色に近かった濃い灰色で塗ったら美術教師にえらく怒られました(>_<)
実際に川の色がそう見えても、絵はこんな色で塗ってはいけないと、水道に絵を持っていって水で絵の具を洗い流されました(^_^;)
今では写生をした川は、工場排水が直接流れ込むこともなく、川底が見えるくらい水も透明になり、悪臭も消え去り、きれいな川に戻りました。 今や中国の上海や広州に行くと大河から、何とも言えない懐かしい悪臭が漂ってくるので、この臭いを嗅ぐと、中学時代の写生を思い出します(^_^;)
今回、レイアウト上に水面を作るのですが、トラウマを抱えていることもあり、まったく自信がなく、2週間の間、いろいろと試行錯誤しておりました(^_^;)
水面を作る素材はいろいろありますが、今回は模型店で試しに買ったターナー彩色のグレインペイントアクアシリーズの3本セットを試してみました。
プラバンに色の濃い順から、ブルーディープ→ブルーダーク→ブルーライトと色を重ねてみましたが、いくら重ねてみてもプラバンの下地の白が見えてしまいます。
プラバンにタミヤ エナメルのミディアムブルーとフラットブラウンで池の底の色を塗り、2色の色をエナメルの溶剤を付けた筆で擦り、境目がはっきりしないようにブレンディングしました。
(最初は↑の配色で塗りましたが、二色の配色が逆の方がいいようで、底の方を暗い青で塗り、岸に近い浅い方が茶色に2枚目から変更しました)
これにグレインペイントアクアを筆塗りし、ハケで平らにならしました。 塗った直後は白濁していますが乾燥後(4時間~5時間)は薄い青色な透明に仕上がります。
プラバンの2枚目にアクアダークやアクアライトを塗り重ねても、なかなか思うような色になってくれません・・・・・
プラバンの3枚目にアクアダークを塗り、乾燥後にタミヤエナメルのクリアグリーンをさっと塗ってみると、池の色に深みが増してきました。
最終的に3枚目を採用することにしました。
これで思ったことは、グレインペイントアクアシリーズを各色揃えなくても、水底の色を塗装した後にグレインペイントのクリアを1回塗り、その上にクリアグリーンかクリアブルーを塗って色調を整え、さらにグレインペイントのクリアをその上に塗って仕上げる方法もありかと・・・
来年制作する戸崎港の海面は、横須賀港の海面の色を参考にしようと思いますが、海の色は、季節、天候、そして太陽光線の強さ、または見る角度によって刻々と変化するものなので、海の色に関しては正解は1つということは絶対にないと思うので、いろいろと試していきたいと思います。
池を公園に貼り付け、池にムーミン橋を掛けます。
埼玉県飯能市のあけぼの子どもの森公園のムーミン橋はかなり小さな橋ですが、玩具のはかなりの大きさの太鼓橋になりました(^_^;)
公園に置く花壇も作りました。
花壇の材料は、GMのビジネスビル(吹き抜け)のキット附属の庇や看板のパーツが大量にあるので、それを活用してダークブラウンで塗装して花壇としました。
草花はKATO=WoodLand Scenicsのターフを水とヤマト糊でペーストしたものを盛りました。
乾燥後、花を塗装で表現します。
群馬県庁や星の王子さまPAのガーデニングの写真を資料用に撮って来ましたが、11月のガーデニングは冬の風情なので、夏のレイアウトの資料としては厳しいものがあります(^_^;)
幸い、知人がニュージーランドのクライストチャーチ(ここも今年の2月22日に震災にあっていますが)在住の知人からガーデニングの写真が送られてきました。 クライストチャーチはガーデンシティ・庭園の街と呼ばれガーデニングで有名な街で、日本は今は冬ですが、ニュージーランドは反対に季節は夏です。
その写真を参考に花を塗装しました。
イエローやパープル、ピンクの塗料にホワイトを混ぜて淡い色の花にしました。
花壇は、ムーミン谷トンネルの入口に置きました。
制作記228で紹介したミニチュアガーデンシリーズ ムーミン谷の仲間たち編のミニュチュアを並べてみます。
わんぱく池に水あび小屋を置きます。
以前、この小屋はどういうものか判らなかったのですが、飯能市のあけぼの子どもの森公園に行ったら納得しました(^_^)
色合いとか、ディテールが玩具のものと差異がありますが、一応中に入れるので構造等参考になりました。
ムーミンの本を読んでいないので水あび小屋の用途が判らないのですが(^_^;)、水遊びをするための着替えの小屋でしょうか・・・・
これらをウェザリングを施して設置しました。
最後にわんぱく池の周りに石を積みました。
石は、道端に落ちている小石を拾って、洗ってから接着しました。
次の作業は、ムーミンのフィギュアを置いたり、ムーミンの森らしく樹を植えていきたいと思います(^_^)