レイアウト制作記#223
              更新日2011年9月22日更新         

2011年9月22日(木) 記念艦USS Doorsの建造#8(星条旗掲揚) 


 夏の間に仕上げようとしていました記念艦USS Doorsも建造も今回が最後です。

 先週アメリカから購入した盛りだくさんのエッチングパーツですが、これだけ余っています。



 まあ、すでに組み立てて接着してある部品をこの段階で取り除き、エッチングパーツに置き換えるのはかなり困難な作業です・・・・
 接着されたパーツを取り外そうとすると、他の部分が破損してしまいます(>_<)

 結局、後付けしたエッチングは、前回の手摺りネット、レーダー関係の他に、探照灯台後ろの用具入れバスケット、船室壁に取り付けたバスケット状の担架、20mm、40mm機関砲や射撃指揮装置に蜘蛛の巣のように大きな照準リング、手旗信号伝達台、サーチライトのシャッター、クレーンの滑車などを取り付けました。




 エッチングパーツに大量の未使用パーツが発生しても1/144なので、レイアウトのストラクチャー等の制作に転用したいと思います。



 次に艦船模型につきもののアンテナ線を張りました。



 アンテナ線はご推奨の鮎釣り用の金属ワイヤー(釣り糸)を使おうかと思いましたが、釣具店で推奨品を見つけられなかったので(販売時期を見逃したのか?)、模型店で購入したフラッグシップ オリジナル商品 超極細カラーテグス2号(黒)線径0.23㎜(20m)のワイヤーを使いました。



 大戦中の艦は、現代の艦よりもアンテナ線が多いので苦労しました。

 ワイヤーの貼り付けには、透明ゴム系ボンド、液体式瞬間接着剤、ゼリー状瞬間接着剤をTPOに応じて使い分けて接着しました。
 


 
 マストに信号旗を掲げます。
 信号旗や国旗などはキットに光沢紙に印刷されたものが付いています。 これを切り取り2つ折にして旗にするようになっています。

 自分は旗やのぼり旗にはこだわりがあって、レイアウトに置くものには工夫が必要かなと思っています。

 店舗前ののぼり旗は、実物は薄いナイロンで出来ていて風が吹こうが吹くまいがのぼり旗の生地は波打っていて、決してNゲージ用に市販されているのぼり旗のように、板のように四角四面に堅くなってはいないので、紙に印刷したのぼり旗を波打っているように指で加工してプラ棒に接着しました。



 バークホテルの前の国旗掲揚台の旗は、実物のように薄くペラペラした感じがでないかと、半透明のプリントシール用紙に国旗を印刷して、風がなく旗が垂れ下がったようにポールに纏わりつくように、指で形を整えました。





 キット附属の旗は光沢紙に印刷されているのでツヤがあり、厚さもありそうなので、スキャナーで読み込んで別の用紙に印刷することにしました。
 何か薄くてツヤ消しのプリンター用紙がないかと、ヨドバシカメラのパソコン売場をぶらついて、和紙でインクジェット対応の用紙を購入しました。
 それに印刷してヤマト糊で裏表を貼り合わせて信号旗の出来上がり。 伸ばしランナーで作った信号旗掲降索に貼り付けました。

 記念艦に掲げられている信号旗は、かつての船名符字(無線などで使うコールサイン)を掲げているようです。 海上自衛隊の艦船はJから始まる4文字を使っていますが、アメリカ海軍の船名符字の命名基準が判らないので、適当にD・O・R・Sの4枚の信号旗を掲げることにします(^_^;)



 レイアウト上の海面はべた凪に近い、穏やかで波の立っていない港内の海面にしたいと思っています。 だから風は吹いていても微風の海風くらいにしたいと思います。 ただマストくらいの高さになると風も少しは吹いているようなので、ややはためいている感じに指で信号旗の形を変形させました。


 艦首に国籍旗を取り付けました。



 国籍旗はアメリカ海軍の場合、標準は星条旗からストライプ部分を除いた、青地に50の白い星が配された旗になります。
 海上自衛隊の場合は日の丸を掲揚しています。
 
 国籍旗も和紙にプリントしたものを、自重で垂れ下がり気味に形を直し、艦首のポールに旗の索として白い糸を接着してから、旗を白い糸に旗を接着しました。


 最後に星条旗を掲げます。



イギリスやドイツ、日本などの海軍等は、国旗とは別に専用の旗(軍艦旗、護衛艦旗など)を掲げますが、アメリカ海軍の場合は国旗たる星条旗です。
 これもボールに白い糸を接着後、そこに国旗を接着しました。 航海中ならば旗も風を受けて大きくはためいていますが、停泊状態なので垂れ下がった状態にしました。



 まだまだ、取り付けたいエッチングパーツが多数ありますが、USS Doorsにばかり入れ込んでいると、レイアウト制作のホームページではなくて艦船模型のページになってしまうので、この辺で切り上げたいと思います(^_^)

 1/144の駆逐艦の制作はなかなか楽しめました(^_^)

 USS Doorsを真上から見ると、対空迷彩でかなり暗く感じます。1942年の兵装なので対空火器も少なく、艦上はけっこうシンプルに見えます。 これが特攻機の洗礼を受けると、対空火器が増設され、艦上のレイアウトがゴチャゴチャした感じになります。 お陰でただでさえトップヘビー気味だったフレッチャー級は、トップヘビーが加速されて荒天時の航海性に問題を抱えることになりました。
 


 そんなフレッチャー級は日本海軍の強力なライバルでしたが、この当時の艦艇のデザインの中では群を抜いて優れたものだと思っています(^_^)


 一応完成したUSS Doors、まだレイアウト上に置くスペースがありません。
 早急にレイアウトベースを拡張して、岸壁を作りたいと思います。

 置く場所がないので、制作を開始しした当時(7月26日)に仮組した船体を高架駅の新戸崎駅の構内に置いてみました。



 完成した日(9月22日)に同じように新戸崎駅構内に置いてみます。
 あの時から、ここまで組み立てたんだと思うと感無量(^^)/
 もう1隻、フレッチャー級の貸与艦バージョンの建造予定もあり。



 船体の大きさを見るため、Nゲージの車両を並べてみると丁度車両6両分の長さ(797mm)になります。
 まあ、この位の大きさが限度で1/144か1/150の戦艦や空母をレイアウトに置いたら、なんでこんな狭っくるしいところでレイアウトの街造りをやっているんだろうと、空しくなりそうです(^_^;)



 なるべく早くレイアウトベースを拡張して、記念艦のマストと煙突が奥の鉄橋の向こうに見えるような情景を作ろうかと思っています。
 本当の完成は、岸壁に係留して観客が記念艦に乗り込んで見学している情景を作ったときですね。



 次回は、制作記209の続きで、戸崎反転地公園に人形を配置していきたいと思います(^_^)                           


      製作記のINDEX #  1~100

      #101~150


      #151~200

      #201~250