レイアウト制作記#202
更新日2011年5月13日更新 TOPへ
2011年5月7日(土) 戸崎反転地公園#2(石粉粘土で地面造り)
前回紹介した養老天命反転地をモチーフにした公園をレイアウト上に制作します。
養老天命反転地のパンフレットを見てみると、全体の面積は18,100㎡、これを1/150に換算すると120㎡で、単純に11m四方の大きさが必要になります(^_^;)
中核的な施設の楕円形のフィールドの大きさだけで、
実物の大きさ 1/150にした大きさ
最長部 130m → 86㎝
最短部 100m → 66㎝
高低差 25m → 16㎝
実物の養老天命反転地と同じ敷地を再現すると、このレイアウトが置かれた部屋の面積全部使わないと・・・・これは不可能。 楕円形のフィールドだけでもレイアウト全体の1/3を使って再現しなければなりません。 実物を再現したものはレイアウトの隅に造るようなものではないので、今回はかなり規模を小さくしたまがい物を造ることになります(^_^;)
場所は制作記195でロータリーコンパスカッターで丸い穴を開けた部分に、反転地の楕円形のフィールドを作成します。
楕円形のフィールドはすり鉢状になっているので、最初は100円ショップでお椀の蓋でも買ってきて、ここにはめ込もうかと思っていました。
しかし、何軒か店を廻っても満足するようなものが見つからなかったので、粘土ですり鉢状の地形を作ることにしました。
使用するのはGSIクレオスの軽量石粉粘土。 レイアウトの制作でまだ一度も紙粘土の類を使ったことがなかったので、試行錯誤しながらやってみました。
この場所に養老天命反転地(Googleマップの映像)を参考に粘土を持っていきます。
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まずは適当に粘土を盛って
百円ショップで買ってきた野球のボールを手のヒラで転がすように回転させて、すり鉢状の地形に形を整えていきます。
中心部に力を入れて、周辺に粘土を押し出すように転がしていくと、すり鉢状になってきます。
ボール表面のディンプル(凹凸)の跡が粘土に付きますが、草を植えたりするので気にしない・・・・
(余談ですが、2006年から軟式野球の公式ボールのA号球~C号球はディンプルがなくなったそうで)
実際の養老天命反転地の楕円形のフィールド内は盛り上がったコブなどがあるので、ドーム状のパーツ(手芸店で購入したボタンの芯にするものらしい、かつてパラボラアンテナに使用)を何個か埋め込んでおきます。
さて、紙粘土が固まるのには2,3日かかりそうなのでその間、公園に置くアクセサリーを準備します。
使うのはFALLERの2006年に発売された山小屋と狩猟用のタワーです。 南ドイツあたりの山岳地帯に使うようなストラクチャーですが、今回、都市公園で使用します。
中身は狩猟用のタワー、山小屋、木馬橋などです。
最近のFALLERの製品らしく、薄いブラックで墨入れとウェザリングがしてあり、未塗装でも組み立てても、それなりに様になるようになってます。
でも、下地はプラスチックのままなので、フラットブラウン+フラットホワイトを混ぜたもので塗装し、フラットブラックを溶剤で薄めたもので、墨入れとウェザリングを行いました・・・・
続きましては、養老天命反転地には巨大な日本列島が描かれています(下記の写真では、大きい方の日本列島は木々に覆われて、北海道しか視認できないけど・・・) 大小合わせて、5つの日本列島があるそうですが、一番大きな日本列島を模して描きました。
石粉粘土を2日ほど乾燥の為に放置しましたが、まだ指で押すとへこむので完全乾燥には、あと1日以上かかりました。
それでも表面はカラカラに乾燥しているので描いてしましました。
まず下書きを、サイズに合わせて図形ソフトの花子で日本地図を印刷し、それを横に置きながら鉛筆で描きました。
下書きに従って、フラットブラウンとフラットレットを混色して、実物と同じく赤みがかった茶色を筆塗りしましたが、乾燥後は茶色になってしまい、あえなく挫折(^_^;)
旧文部省の教科書検定に従って、北海道の先には実物も北方領土が描かれているので、同じように描きました。
3日間、乾燥させたら石粉粘土がかなり収縮して、ベースとの間に想定以上の隙間が生じてしまいました・・・・・
とりあえず、隙間は同じ粘土で埋めようかと思います・・・
この公園の場所がレイアウトベースの角にあるので、写真を撮るといきなり地面が途切れた感じに見えるので、端に壁を設けました。
壁は8㎜厚のミラパネル(ポスターの台紙となるスチレン製の堅いボードで、背景の写真を貼ったものの残り)をカッターで切ったものです。
もう一つ円形のフィールドにもカーブした壁を設置。 これは1㎜厚のスチレンボードを曲げて設置しました。
まだまだ公園の地面造りは続きます(^_^)