制作記#191
              更新日2011年2月9日更新         TOPへ

2011年2月5日(土) 新戸崎駅KATO近郊形ホームへの改修工事#9
               (出発時機表示器・ホーム下ステップ・モニターTV・縦型駅名票他)  
            


 県庁周辺の整備から寄り道して近郊形ホームへの置き換えも9回目を迎えました。
 そろそろ他の場所の工事も行いたい所ですが、ここを中途半端にして新しいところに手を付けると未完成の部分が増えるだけなので、一つの単元を終わらせたから次の単元に移ることにしています。 あと少しだけ近郊形ホームを続けることにします(^_^)


 今回は主に近郊形ホーム グレートアップセットに入っているパーツを使います。 セットにはこのランナーが2枚入っています。



 そのままだと味気ないので、実物を参考に塗装しました。


 これらの部品を取り付けていきましょう。


出発時機表示器

 この仕組みは私は詳しくないのですが、ATOS(東京圏輸送管理システム)で列車の運行間隔の調節や運転抑止時などの表示を行う機械です。
 JR東日本の東京圏と、つくばエクスプレスだけの設備ですがKATOが造形の優れたパーツを附属してくれたので、使いたいと思います(^_^)
 


 運転士用は、地上設置型と屋根からの吊り下げ型があり、車掌用のものは吊り下げ型を用意しました。

 


ホーム下ステップ

 ホームからの転落事故の場合、ホームに容易に上がれるように付けられたステップです。
 

 JR各社は事故のトラウマを引きずっていて、JR西日本は2005年のカーブでのスピード超過による福知山線快速列車脱線死亡事故事故。
JR東海は1995年の新幹線三島駅での駆け込み乗車による高校生死亡事故。 JR東日本は2005年の羽越本線の強風による「いなほ14号」脱線死亡事故などがあります。
 JR西日本はアーバンネットワークのダイアを余裕時分のあるものに変更し、ATS-P等の保安装置の充実、そして車両は衝突に強く乗客の生命を重視した設計なりました。 JR東海では、やたらとホームや車内で駆け込み乗車防止の放送が流れるようになりました。
 そしてJR東日本は強風が吹き、基準値を上回る風が吹くとためらいなく列車を運休させるようになりました。

 もうひとつJR東日本で起こった事故は2001年に山手線新大久保駅で発生した乗客転落事故です。
 泥酔した乗客が転落し、救助しようとした乗客2名も合わせて死亡した事故です。 JR側には直接の落ち度はありませんでしたが、設備の不備が問題になり、転落時に列車を停止させる列車非常停止ボタンやホームドア導入の契機になりました。 
 それらと合わせて、ホームから転落したときに、ホームの下に退避スペースの確保と、速やかにホームに上がれるように、ステップ等が急速に設けられました。


 KATOの近郊形ホームはホーム退避スペースもきちんと設けられているので、旧ホーム(島式ホーム)の頃と比較すると、安全にも気を使っています(^_^)
 ホーム下ステップは、グレードアップセットではなく、ホーム本体にに1基につき2個付けられています。

 
 ホーム下ステップは事故発生時に目立つよう、フラットイエローに少しフラットレットを加えたオレンジっぽいイエローで塗装しました。



 ホーム下ステップの取付穴は、非常停止ボタンの付いた柱の下にあります。 ホーム1基あたり1台のステップが取り付けられますが、今回は2つステップを増設して、1面あたり5台ほどのステップを取り付けました。



 その後、実際のホームではどのようにホーム下ステップがついているかどうか見てみるたくなり、ヨコハマ鉄道フェスタに出掛けたおりに観察してきました。 しかし、なかなかホーム下ステップが付いているホームが見つかりません。
 ほとんどの駅が制作記20で行った、イエローで塗装されたL字型のアングル材が付けられたホームがほとんどで、ホーム下ステップがなかなか見つかりませんでした。
 ようやく北千住駅のホームで見つけたのは、細いアングル材のステップでKATOのタイプとはだいぶ異なったもので、色も黒かグレーで塗装されていました(^_^;)



 ホーム下ステップは目立たないようになっていて、自分が行ったイエローに塗られた目立つタイプはないのかと、落胆してしばらく列車の先頭部から各駅のホームを観察していたら、ようやく秋葉原駅の山手線、京浜東北線ホームでイエローに塗られたホーム下ステップを発見しました(^_^)

 その後、横浜駅の東海道線ホームで、KATOのホーム下ステップと同じくらい太いアングル材でイエローで塗装されたものも発見しました(^_^)



 おまけに横浜駅のものは脇にL字型のアングルも取り付けられています。


モニターTV

 直線で6両編成対応程度のホームにモニターTVは必ずしも必須とは限りませんが、乗降客が多いホームなので・・・・・

 主に車掌用なので、車掌用列車停止位置目標の近くに置かれています。


 横浜駅、横須賀線ホームのもの

 KATOは屋根からの吊り下げ型と、地上設置型のが4本ずつグレードアップセットに付いています。



 なお、モニターTV用のテレビカメラもグレードアップセットに付いています(なんてマメなんだKATOは・・・) 



ホーム危険表示帯

 ホームが階段なので狭くなっている部分には、乗客の注意を喚起するためにゼブラ模様の表示帯が設けられています。



 これを参考に、一太郎で白と灰色のゼブラ模様を作り、階段部分とホームのコンビニで狭くなっている部分に貼り付けました。

 
 
 ついでに、ホームの端の列車が停車しない部分にも黒と黄色の警戒色のゼブラ模様を作って貼りました。





縦型駅名票

 駅名票は漢字で作成しましたが(制作記186参照)、ホームの柱にはひらがなで書かれた縦型の駅名票が付けられています。
 近郊形ホームの1基あたり3本の柱の内、1本には列車非常列車停止ボタンがあるので、残り2本に付けられます。

 附属のシールに3種類ほど縦型駅名票がありますが、やはりここはオリジナルの「しんとざき」駅のものを作って貼りました。
 サイズは10mm×1.6mmになります。 これもJR東日本のデザインに準じました。

 


防犯標語

 ホームの柱に気になるモールドがあります。
 8mm×2mmの長方形で、




 一番考えられるのが、安全拾得器(マジックハンド)の収納ボックスです。

 しかし、近郊形ホーム附属のシールには安全拾得器は付いていません。

 KATOの島式ホームのシールには付いていました。



 30年前はこのシールが付いていたのは画期的でしたが、今ではそんなに重要なアイテムでなくなったのでしょうか・・・

 現に大船駅では安全拾得器の表示が、非常停止ボタンの赤と白のストライプで半分隠されています(^_^;)



 しかし横浜駅でも大部分は広告が占めますが、健在です。  
 



 実は2年前にこの安全取得器のお世話になったときがあります。 子どもがホームの下にミニカーを落としてしまい、駅事務室にお願いに行ったら、このマジックハンドを取り出して素早く回収してくれました(^_^)

 
 それでは、この安全取得器のシールを作って貼れば良かったのですが、大船駅ではH鋼の柱の側面に防犯標語の掲示がありました。
 これも時代を象徴するものなので、こちらのシールを作成しました。



  実際の駅で見掛ける、「私服警察官巡回中」「特別警戒警備実施中」「かけこみ乗車防止」の防犯標語を色を変えて3パターンのシールを作成して貼りました。


 次回こそは、ホームの仕上げの段階に移りたいと思います(^_^;)


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