2007年12月15日(土) オーバークロス道路の工事 #7 (街灯・ガードレール等の取付)
前回レイアウトに固定した高架道路の傾斜路にガードレールや街路灯を取り付けていきます。艦(船)で言えば前回が進水式、今回が艤装で道路らしく変身していきます。
最近、実際の都市の道路では、景観を考えてか歩道や中央分離帯にガードレールを設ける例が少なくなくなってきました。 我が街の大通りを視察してみると、ガードレールは皆無で、一部にガードパイプがあるものの、歩行者を車輌から守るためでなく、歩行者が横断歩道以外を渡ってしますのを防止するためのものです。また高架道路の参考にした近所の国道の立体交差道路でさえガードレールを設けていません。
それはそれとして、今回レイアウトの工事を行う箇所はカーブもあり危険なので、ガードレールを満艦飾のごとく設置してみましょう(^_^)
ガードレールを取り付けますが、KATOのジオタウンのガードレールを使用しようかと、手持ち在庫を調べるとエメラルドグリーンに塗装してしまった物しかありません(-_-;)
今回、中央分離帯に2重に配置したりするので、かなりの量が必要になるので模型店に調達に行ったところ、「ガードレール」は売り切れです。都合4店舗巡りましたがどの店も「街灯・電柱」は有っても「ガードレール」はありません。
通販で購入することも考えましたが、タイムラグで工期を遅らすのも忍びなく、手持ちのストラクチャーの在庫を調べたらグリーンマックスの「35-1舗道セット」にガードレールが付属してあり、これを使うことにしました。 これはかなり前に購入したものですが、歩道はスチレンボードで作ることに方針転換したため、使用されることなく、不良在庫化していたものです。柱が太いのが難なだけで造形はKATOのよりいいくらいです。
このセットはグレーのプラスチックで成型されているので、ホワイト・サーフェーサーを吹き付けて、白く塗装します。この時、軽く吹くとガードレールの窪みの部分に塗料が回らず、窪みの部分にグレーの色が残るので、陰影が付いてガードレールに重厚さが出ます。
ガードレールを道路の曲線に合わせて指で曲げながら接着していきます。幸いガードレールの柱が太いので、舗道に容易に接着できます。
この高架道路のほぼすべてに渡って使用している接着剤は、ゴム系の透明接着剤です。
プラスチックだろうが紙、スチレンボードまで簡単かつ協力に接着出来ます。
欠点はプラスチックや金属が接着後も固まらずにパーツが動いてしまうことです。 ですから、レイアウト制作中、透明ボンドで接着した街灯に触れると、曲がってしまいます(^_^;)
しかし、これでいいのです。もしこの街灯がプラ用接着剤や瞬間接着剤で接着してあったら、少し強くパーツに触れた場合、曲がらずに折れたり、パーツが外れてどこかに飛んでいく恐れがあります。そうなるよりは多少、曲がってもらっても指で簡単に修正できるので、部品が外れるよりは曲がった方がまし、という理由でゴム系透明ボンドを使っています。
これは!/700の艦船模型をやっていった頃、エッチングパーツを付けるときの常道は瞬間接着剤ですが、使うと上記のように指で触れるとパーツがはじけ飛んでしまうので(普通、完成したら指で触ることはないが・・・)、曲がってもいい透明ゴム系ボンドでエッチングパーツを付けまくっていました。
高架線路を潜るので、高さ制限を設ける必要があり、KATOジオタウン「道路アクセサリーセット2」の「防護桁」を両方向に設置します。全面の黄黒の警戒塗装部分を除いて、”ライトブルー”塗装してあります。
この傾斜路は急なカーブを描いているので、運転者の安全を喚起するために、カーブ注意の赤い楔形の標識を取り付けました。 楔形は「花子」の図形の部品の中から楔型を選び、それを使っています。
この部分にも完成後は人形を置くのが困難になるので、今のうちに人形を置いておきます。
この場面で一番お気に入りの人形は親子3人の人形で、父親と母親に両手でぶら下がってジャンプしている図です。今、自分の子供が両親にこうやってもらうのが大好きで、親子揃って出掛けると、このポーズを良くとります(^_^)
子供がこんな遊びを楽しんでくれるのも、あとわずかだと思いますので、子供の成長の記念に置いておきます。
このPreiserの人形は2005年発売の「散歩するカップル」の人形を塗り替えたもので、ただでさえ造形のいいPreiserの人形ですが、最近のものは出来の良さに磨きがかかっています。 値段が違いますから、比較するのはお門違いかと思いますが、TOMIXの”ザ・人間”シリーズを見ると人形制作の技術はPreiserにはかなわないなと思います・・・・
手前の階段は以前、製作記64で使用したAtlasの路線橋を使っていますが、かなり古い製品ですがこの階段、各段がきちんと抜けています。これも同時代のグリーンマックスのストラクチャーと比べると、改めてOEM生産したと思われるKibriの金型と射出の技術には驚嘆します。
街灯は大通りには細くて出来のいいKATOのジオタウンの街灯を使いましたが、この高架道路では、雰囲気を変えるために、ごつい津川洋行の街路灯を使いました。
塗装も大通りはダークブラウン系で統一しましたが、高架道路の街灯はオーソドックスにシルバー系にするので、タミヤスプレーのアルミシルバーのスプレーを吹き、電灯部分はフラットホワイトで塗装しました。この津川の街灯、基部が太くて中央分離帯の上には置けないので、太い基部をカットして接着してあります。それをガードレールの間に接着していきます。
歩道用の街灯は、近所の実物のを参考に、EverGreenのプラ棒で自作しました。 とても線の細い街灯にしました。
今回は、傾斜路に街灯とガードレールを付け終わり、高架道路の完成が見えてきました。 傾斜路の先の線路を跨ぐ直線部分の道路も取り付けました。大型の洗濯バサミやマスキングテープで仮止めして、接着されるのを待っています(^_^)