レイアウト制作日記#46    更新日2007年4月11日更新    TOPへ

2007年4月6日(土)   扶桑ビルの建築

 ビルの立地交換
 アンダーパスの南側の土地は丁字路で分岐する道路と線路に挟まれた扇形をしており、なおかつ、曲線の高架線路によって2分されている難しい地形です。 あまり大型のストラクチャーを置く余地はないので、まだ未組み立てのストラクチャーキットの中から、kibriの"Office Billding"を選んで組み立てました。


 
 このキットは3年前にセクションレイアウトの「峰町駅周辺」で、商店街の中の”ツバイ・ビル”として一度造っているので手慣れた物です。 前作は、ベージュとブラウンを基調としましたが、今回はホワイト(ホワイト・サーフェーサー)とダークブルーを基調として造りました。
 しかし7割方完成したところで、このビルをレイアウトに置いてみると、単独で独立して建っているビルとしては少し存在感が弱く、ここに置くのに相応しくないように感じました。

 そこで、レイアウトを眺めてみると、同じようにデザインはいいのですが、存在感が弱くなっている不遇なビルがありました。 制作日記#1で造った7階建の”CIC生命ビル”です。
 このビルはFallerの古いキットのビルで、風格のあるビルですが、隣に多聞百貨店の大きな建物が出来てからは、すっかり存在感がなくなり、7階建のビルなのに小さなビルに見えてしまいます(>_<)

 ↑”多聞百貨店”の隣にある”CIC生命ビル”
 
そこで、先ほどの”扶桑ビル”は側面の2面がまっさらな壁になっていて、単独で置くのには適していないので、双方のビルの立地を交換することにしました。
 ↓これを新たに造った”扶桑ビル”と差し替え



 ”CIC生命ビル”のビルは4方から眺めて良しのビルなので、単独で配置した方が相応しい感じです。
 ”CIC生命ビル”の周辺は交番、そして高架下も利用してビルの駐車場に当てたいと思います。



足場の架設

この”扶桑ビル”ですが、側面はただの平面なので、角地に置くのにはあまり相応しくありません。側面にドアを付けて角ビルらしくしようかと思いましたが、塗装工事用の足場を側面に取り付けることにしました。
 この(2007年)3月にRMMのネコ・パブリッシング社の運営しているWebサイト”ホビダス”よりレイアウトアクセサリーとしてエッチングキット、”RMMハイパーパーツシリーズ”が15点発売されました。さっそく数点発注すると、翌日には届き、素早い対応です。
 今回、使用したのは”工事用足場”と”フェンスB”です。
 まず”工事用足場”はパイプと道板をエッチングで再現してあり、結構、細かい造りになっています。


エッチング板の材質はステンレスで、真鍮板よりも曲がりにくく、変形に強いので、非常に組立易すくなっています。 



 細かいエッチングパーツを接着するわけですが、接着剤は瞬間接着剤(ゼリータイプがいいと思う)が指定になっていますが、私はゴム系の透明クリアーボンドを使います。
 これだと瞬間接着剤よりも加工時間が長くとれ、何度も付け直すことになっても大丈夫で、少量のボンドでも接着が可能になっています。万一、ボンドがはみ出したり、糸を引いたりしても、爪楊枝などで絡め取ることができます。
 欠点としては、接着後、パーツに触れると動いてしまうことがあります。その場合、指で戻せば簡単に直ります。
 瞬間接着剤を使った場合はどうかというと、硬化後はしっかりと固定されていますが、ある程度の力で触れてしまうと、パーツがピンと外れて飛んでいってしまうことがあります。
 動いてしまうか、パーツが外れてしまうか、どちらを選択するかといえば、まだ曲がる方がましだと思います。
 エッチングパーツをクリアーボンドで接着するのは、エッチングパーツを多用する1/700のウォーターラインの艦船模型で、瞬間接着剤に代えてやってきた技法です。一番の理由は組立易いことですが・・・・


 さて、足場が組み上がると、”扶桑ビル”の側面に取り付けます。足場の高さが6階建てのビルの3階分くらいの高さしかありません(^^;) もう一セット追加して足場をビルの高さに合わせようかと思いましたが、そうしないで半分の高さのところで看板の取付を行っている情景にしました。
 ビルの外壁の塗装工事が終了し、上から足場を解体していき、その半ばで看板を取り付けているところです。(けっこう高さがあり、見ているだけで怖い(^^;)


 昔は看板といえばペンキで描いていく物でしたが、現代の主流は大型プリンターで出力したシートを貼り付ける物になっています。
 この貼り付けを行っている人形はWoodland Scenics 社のAccident Waiting to Happen のガラス職人を塗り替えたものです。
(この人形も同社らしく、ガラス職人が運ぶガラス板を、物陰からパチンコで狙う悪ガキ二人を見つけた、警官が注意している情景です)
 舞台となる足場は、ステンレス板そのままだと、輝き過ぎるので、金属プライマーを塗った上で、グレーで塗装しておきました。
 それにあまり足場が目立ってもしょうがないので自動車模型用の幌をシートとして貼り付け、下にグリーンで塗装したメッシュも貼り付けています。
 そして、工事現場を囲むようにフェンスも立てておきました。(これはフェンスBに入っている物)
 まだ”扶桑ビル”には看板や雨樋などを取り付けていないので、今後の課題です。 
  

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