1/400空港ジオラマ制作記#19
展望デッキの設置#1(視察編) 2013年5月10日更新
民間機の飛行場に行く楽しみの1つに、展望デッキから飛行機眺める楽しみがあります。
今回から空港ターミナルビルに展望デッキを設けることにします。
日本の空港には展望デッキが充実して、主要空港からローカル空港まで、展望デッキを整備している空港がほとんどです。
昔は展望デッキと言えば50円や100円なりを支払う有料の施設で、デッキにはコイン式の望遠鏡や自動販売機くらいしか設備がないところがありましたが、平成の今では違います。
無料の展望デッキに、様々な魅力的なレストラン、ショップが集まり、飛行機の利用者以外の客も大勢集まるようになりました。
地方空港では1993年に開港した福島空港が、飛行機利用客以外の見学客が多く集まり始めたきっかけでしょうか。(今では便数も利用客も減少して見る影もありませんが)
主要空港では2005年に開港した中部国際空港セントレアが飛行機利用客以外も対象とした商業施設を設けて、商業施設も収益の柱にしようという試みが始まりました。 新千歳空港は先進的な空港で、1992年に新ターミナルビルが出来ると、主に北海道の物産を扱った商業施設がだんだんと進化してきて、今では温泉施設や映画館まであります。
北海道に行ったのなら、帰りの飛行機の出発時刻の2時間以上前に行って、空港ターミナルビルを楽しみたい空港です(^_^)
成田、羽田なども負けずに、ターミナルビルの運営が民営化されてからは、ショップ、レストラン、アミューズメント施設が充実してきて、これからの発展が楽しみな空港です。
私の最近のお気に入りの場所は、東京国際空港(羽田)の国際線ターミナルの展望デッキです。
ここは、国際線の発着風景が見られるのと、滑走路を挟んだ第一ターミナルの発着も眺められます。
そして、A滑走路(16R/34L)の離着陸機が良く眺められ、少し小さく見えますが、B滑走路(04/22)に着陸する飛行機も良く見えます。
さすがに、第1と第2ターミナルビルを挟んだC滑走路(16L/36R)の離着陸機は着陸前と離陸後にしか見えません。
そして少し離れたD滑走路(05/23)の離着陸機もかろうじて見ることが出来ます。
新旧二本のコントロールタワーと、東京スカイツリーと東京タワーの新旧タワーが一緒に眺められます。
そして、展望デッキ両端の富士見台から富士山も見ることが出来ます。
そして2013年4月から展望デッキの金網がワイヤーに替えられ、望遠レンズで写真が撮りやすくなったようです。
そして、展望デッキの出入口の近くにはトイショップの博品館Toyparkがあって(紹介動画)があって、そこにはHOスロットカーの全長約50mのコースがあります。 レーシングカーを借りて200円で5分間走らせることが出来き、カーブでスピードを出しすぎるとコースアウトするのですが、店員さんが素早くコースに復帰させてくれます。
子どもは飛行機よりもこのコースで遊ぶのが楽しいらしく、100円玉を子どもに渡してコースで遊ばしている間に、自分は展望デッキから飛行機を眺めています(^_^;)
東京国際空港の第2ターミナルの展望デッキも4月にFLIGHT DECK TOKYOという室内型の展望デッキもオープンし、ますます楽しめる場所になってきました。
第2ターミナルの展望デッキからではA滑走路の離着陸機は見えませんが、滑走路の向こうは海なので国際線ターミナルビルとは雰囲気がだいぶ異なります。
かつて、好きだった展望デッキは名古屋空港(現 名古屋県営空港)でした。 2005年にセントレア中部国際空港がオープンする前は、国際線、国内線の民間機の便も多く、隣接する航空自衛隊小牧基地の輸送機、同じく隣接する三菱重工小牧南工場に整備のために飛来する自衛隊の戦闘機や練習機など、警察や消防のヘリコプターに、プライベート機など多彩な機種が離着陸する空港で、展望デッキで眺められました。
中部国際空港開業後は就航路線が激減し、今ではフジ ドリーム エアラインズの6路線のみの就航で、展望デッキも一時閉鎖されていましたが、2012年7月に改修して再オープンしました。
同じく防衛省の防衛省との共用空の小松空港にも展望デッキがあり、民間機も1日25便以上就航している他に、航空自衛隊の小松基地に面しています。
F15の飛行隊が2個いて、訓練のために離陸準備からタキシング、離陸まで一連の飛行作業が眺められる軍用機好きには楽しい空港です。ここは展望デッキでなくて「送迎デッキ」という名前で、名称といい設備といい、未だに昭和の雰囲気を残した送迎デッキです。
2010年に開港した共用空港の茨城空港も、航空自衛隊百里基地に面していて、F15とF4の飛行隊がいるので、小松空港と同様に展望デッキで自衛隊のオペレーションを眺められるかと思っていましたが、国防上の理由で展望デッキに百里基地のエプロンが見えないように、特殊加工されたガラスが展望デッキに設置されていて、当てが外れました(^_^;)
今の日本の空港では非常に盛んな展望デッキですが、海外の空港はどうなっているのでしょうか?
自分の知っている限りではミュンヘン空港、他にも飛行機の写真を撮るスポッターが多いので、展望デッキがありそうです。
アメリカの場合はローカル空港にはありましたが、主要空港にはなさそうです。それは不特定多数の人間が飛行機が駐機している近くの場所に立ち入れるのは芳しくない等の理由がありそうな・・・
それでも最近のニュースによれば、デルタ航空がJFK国際空港とアトランタ国際空港に大規模なアウトドア・エアポート・テラス「The Sky Deck」をラウンジとして今年設けるそうです。
ただし、これは飛行機を眺めるというよりも、オープンエアのテラスの雰囲気を楽しむ場所で、それに航空会社のラウンジなので不特定多数の人間が入れる場所ではなさそうです。
それに比べて、日本の展望デッキは荷物検査を受けない外部客が自由に出入り出来るので、保安上の心配はありますが今のところ事件は起きていないし、警察官の巡回もマメに行っているので、日本に於いては展望デッキはますます盛んになってくると思います。
海外で行ったことのある展望デッキは、アメリカのローカル空港以外では、香港国際空港があります。
ただし、香港のはスポットに面した場所ではなく、ターミナル2にある航空博物館AVIATION Discovery Centreの施設として、オープンエアの展望台があります。6階の博物館からさらにエレベーターで上がるので、昇ると香港国際空港を360°見渡せ、25R滑走路に着陸する飛行機は近くに見えます。
ただ場所的にターミナル1のスポットから離れているので、駐機中の航空機は良く眺められません。
それに行った日はスモッグが空港全体を覆っていて視程が悪く、離陸する離陸する航空機は霞んでいて良く見えません(^_^;)
また、空港事務所のビルの屋上を展望台にしているので、設備は望遠鏡しかなく、日差しの強い香港なのに日除けの類もなく、長時間いるのにきつい場所です。 私は模型やレイアウトの写真を撮るのは好きですが、実物の列車や航空機の写真を撮る趣味はないので、この場所は早々に立ち去りました。
日本で一番行きたい展望デッキは、大阪国際空港(伊丹)の展望デッキ ラ・ソーラです。
展望デッキはウッドデッキで、ロックガーデン、ラソーラ庭園、インテリアショップ アクタス、園芸店アルボ、展望レストラン収穫祭などの施設があります。
この1/400の展望デッキが完成する前に視察に行って見たいです。
どうせジオラマで作るのなら、大阪国際空港をモデルにして香港タイプの展望デッキではなく、大阪空港のようなアーバーンガーデンのような展望デッキを作ろうと思います(^_^)