1/400空港ジオラマ制作記#18 VDGS(駐機位置指示灯)の設置 2013年4月17日更新

 スポットに駐機位置指示灯 VDGS(Visual Docking Guidance System)を設置します。
 
 VDGSは文字通り、スポットインする機体を誘導する装置で、今まではマーシャラーが両手にパドルを持って機体を誘導していましたが、どうしても人がやることなので指示と機体の動きが秒単位でずれが生じました。 それを解消するために。赤外線レーザー光線で機体の位置を計測し、リアルタイムで表示するシステムがVDGSです。

 マーシャーラーは空港の地上職員の中では花形職業らしく、マーシャーラーの機体誘導作業は、なかなか見応えがあります(^_^)
 ただ、大型の旅客機を経験と予測で誘導しなければならない職人仕事なので、省力化の為に機械化されるのが趨勢のようです。
 


 飛行場の展望デッキからスポットインする機体を見るのが好きですが、展望デッキからVDGSは見づらい場所にあるのあまり目立たぬ存在です。
 空港ジオラマにはなくてもいい存在かもしれませんが、本業がNゲージのレイアウトを作成しているので、VDGSは、いわば鉄道模型レイアウトでは鉄道用の信号のようなもの(^_^)
 エプロン地区の照明灯は、いわば鉄道模型レイアウトでは架線柱のようなもの。

 だからVDGSも制作して空港ジオラマの置くことにしました(^_^)



 VDGSのことをWebで調べてみました。
 実物のVDGSの説明をしている海外のサイトがあったので、そこの画像を元にシールを作成しました。



 VDGSの上にはスポット番号が記されているので、それは一太郎で自作。


 それと、VDGSの上にはスポットの緯度経度も表示してあって、出発前にパイロットがINS(慣性航法装置Inertial Navigation System)に起点の座標を入力するためです。



 これは、スポットごとに細かく数字が異なるのですが、1/400のシールにすると数字なんか見えなくなるので、これをこのままシールにしました。




 VDGSは機種ごとに高さを考えなければいけません。
 たとえば1/400のMD-80の地上からコックピットの高さを測ってみると8o、B747だと22oと多きく差が出るので、実物のVDGSにはスポットインする飛行機のコックピットの高さに合わせて、上下する機能があるものがあります。



 その上下するレールのようなものがハシゴみたいな形になっているので、模型店でさまざまなパーツを探してみて、Nゲージのグリーンマックス 4燈式信号機のハシゴを使いました。


 
東京国際空港の仕様書を見ると、VDGSを付けるレールは地上支援車両の通行の妨害にならないように9mの高さをとっています。
9mを1/400に直すと22.5oの高さになるのでその分、上げて取り付けました。



 1番、2番スポット用のVDGSは、ターミナルビルの壁面に取り付けるとコックピットから見づらくなるので、別に支柱を立てて固定しました。
 1番スポットは、A320クラスの小型機専用のスポットなのでVDGSは低い位置に取り付けました。




 2番スポットはB777のような大型機も駐機するので、VDGSは少し高めに設置。



 同じくB747、A380クラスの大型機用の7番スポットもB747対応の高い位置に設置しました。




 ここまで空港ジオラマを製作してきましたが、この空港ジオラママットで1つ疑問に思う箇所があります(^_^;)

 エプロン内の地上車輌用の通路の延長線上にターミナルビルがあることです。
 このままでは車輌がターミナルビルに激突してしまいます(^_^;)



 同様の問題が、ターミナルビルの反対側にも生じています(^_^;)



 本体ならば通路の延長上に、ターミナルビルの正面に2箇所あるようなターミナルビルの地下に繋がる入口がないと・・・・



 この問題は、地下に潜る通路を設けることによって解消したいと思います。



 今回、ターミナルにDELTA Airlineの航空機を並べてみました。
 成田空港の第1ターミナルの展望デッキに上がると、目の前にDELTAの大型機が並んでいるのを見ると壮観です。
 (アトランタ国際空港に行ったとき、あまりものDELTAの機体の多さに目眩がしました(^_^;) )
 DELTAは1987年の日本初就航以来、あまり日本では目立たない存在でしたが、2008年にNouthWest Airlineとの合併後に世界2
位の航空会社になり、現在は成田空港には日本航空に次いで2番目の便数の航空会社です。
 


 NouthWest Airlineとの合併直後はNouthWestカラーのDELTAの機体が飛んでいましたが、今ではDELTAカラーに塗り替えられ、特徴的な赤い垂直尾翼のNouthWestカラーの機体は見られなくなりました。 
 NouthWest Airlineは乗って愉快な航空会社ではなかったのですが、安くアメリカ国内での移動に便利だったので、よく使っていました(^_^;)
 見慣れたNouthWest Airlineの機体が見られなくなったのは寂しく感じますが。

 


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