1/400空港ジオラマ制作記#5 地面のウェザリング 2012年12月18日更新
今回はエアブラシを使って、滑走路、誘導路、エプロン、そして駐車場地区の舗装面をウェザリングします。
今回使用しているGemini Jetsの空港マットにプリントされた、ラインやグリーンの彩度が強すぎて、Googleマップで空港の航空写真と比較するとかなり、おもちゃっぽく見えてしまいます。
一応、滑走路上に、着陸機のタイヤ痕がウェザリングとして印刷されていますが、黒い直線で表現されています。
実際の飛行場は滑走路や誘導路の中央部は航空機のタイヤ痕等で黒くなっています。
そして全体的に汚れでボケた感じになっています。
Googleマップを見る限り、ウェザリングは必修だと思い、エアブラシを使用してウェザリングを行うことにしました。
ジオラマの地面は面積があるので、コンプレッサー(グンゼL10)をジオラマの上に載せて吹きました(^_^;)
ハンドピースは0.3oを使いました。
最初に彩度が強くなっているのを抑えるために、タミヤアクリルカラーのニュートラルグレーを全体的にボヤけるように薄く吹きました。
2色目の吹きつけは、滑走路と誘導路の中央部が暗い色をしているのを表現します。
ダークグレーを太い線を描くように誘導路と滑走路に吹いていきます。 特に滑走路は着陸の時に生じるタイヤの接触痕で黒ずんでいるので、その部分は重点的に吹き付けます。
3色目は、フラットブラックを吹きます。
これは、着陸機による滑走路上のタイヤ痕を、より強調するのと、スポット上の汚れを表現します。
この汚れは、エンジンオイルなどが漏れて汚れるのかもしれませんが、アメリカの空港は特にきたなく汚れています。
下の写真はサンディエゴ国際空港ですが、汚れが飛行機の形に見えるほど、黒ずんでいます。 とくにエンジンの真下の汚れが顕著です。
これに倣って、エンジンの真下に当たる部分を中心に、フラットブラックでウェザリングしていきます。
そしてフラットブラックを吹いた後に、4色目のフラットホワイトも吹いて、コンクリートの濃淡を表現しました。
ざっと、4色を使ったウェザリングが終わったところですが、滑走路上の滑走路番号や、滑走路末端標識(Threshold)、接地帯標識(Touch
Down Zone)、接地点標識などは、汚れたままだと航空機の安全にかかわります。
Googleマップを見ても、これらの標識は、いくら滑走路が汚れていてもくっきりと見えます。 従って、これらの標識は後ほど白くリペイントするか、ウェザリングを除去する作業が必要になります。
ただ、滑走路のセンターライン(滑走路中心線標識CenterLine)だけは、いろいろな空港を見ても消えかかっているものが多く、センターラインだけは気にしません。
また実際の飛行場では誘導路とエプロンのラインも、薄くなっていようが、消えかかっていようが気にしていないようなので、滑走路上の表記だけリペイントすることにします。
次回は、アンダーパス周辺の地面造りと、駐車場周辺の緑化を行いたいと思います(^_^)
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