2016年ハワイ 戦艦ミズーリへの旅#5(戦艦ミズーリ#3)
2020年12月 1日更新 ![]() |
艦内に入って最初の区画は士官居住区(Officer's Country)になります。 各課の長の居室になります。
何かの時には艦橋やCICに駆けつけるので、それらに近い場所に配置されています。
最初は機関長(Chief Engineer)居室。
海軍中佐の機関長は広い個室になっています。制服や家族写真、書籍などが置かれて展示されています。
もちろん、展示されているのは第二次世界大戦中の品物ではなく、1991年の湾岸戦争の終了後、退役する直前の状態を展示しています。
補給長(Supply Officer)の居室 機関長の居室よりかなり簡素で、同じ中佐でも職制で差を付けられています。
補給長のデスクには湾岸戦争当時のトム・クランシーのベストセラー、「The Hunt for RED OCTOBER(レット・オクトーバーを追え 1984年)」 「THE
SUM OF ALL FEARS(恐怖の総和 1991年) 「Cleear and Present Danger(いま、そこにある危機 1989年)の3冊が並べられています。
法務士官(Legal Officer)居室 この部屋には制服が下がっていなかったので、法務士官が中佐か少佐か判りませんが、さらに狭い個室になっています。
法務士官の部屋らしく、書棚にはアメリカ判例集などが並べられています。 反対側にも法律関係の書籍が並べられています。
記念艦ミズーリは、退役直前に勤務したであろう部屋の住人の持ち物に似せた小物を多数、一緒に展示しているのが、アメリカ国内の他の記念艦と違うところです。まだ現役の艦を見学しているように感させる、良い展示方法です。
Mardet Commanding Officer居室 この役職というのが判らなかったです。 Mardetという単語を辞書で調べても出てこないので、インターネットで調べてみると、Mardetとういのは
Marine Detachの短縮形らしく、直訳すると海兵隊の分遣隊で、海軍艦船に警備や治安維持の為に乗艦する海兵隊員の長の居室になります。戦艦に乗艦する海兵隊員は50名程度ででしょうから、海兵隊中佐までの階級でないと思いますが、個室が与えられています。
艦内の奥に入って、舷窓のないインサイドにも居室があります。
Ward Room Officerの居室
この役職も良く分かりません。Ward Roomは訳すと士官室となるので、士官室士官で士官室をまとめる役職ならば、副長か帝国海軍ならば先任士官になりますが、とても副長や先任士官の部屋には見えません。
書棚には軍事関係の書籍が並んでいますが、上の棚に海軍の財務・郵便制度のマニュアルが載せられているので、Ward Room Officerは主計士官に近い役職かもしれません。
通路を進むと士官室になります。
士官食堂.
柱には帆船の帆柱風のインテリアが施されています。
戦闘時に負傷者が生じた際にはテーブル上で手術することできる医療設備もあります。
ここは食事時間に作業服でも食事できるセルフサービス方式の士官食堂らしく、ビッフェカウンターとドリンクバーコーナーもあります。
士官室の一部にミズーリの歴史の展示があります。
1/144と思われる大戦中の姿のミズーリの模型。 アメリカで新聞で見ましたが、
ラウンジコーナーのような士官公室。
ラウンジの一角に模型の展示コーナがあり、帝国海軍の戦艦 大和、第二次大戦中の戦艦ミズーリ、近代改装後の戦艦ミズーリの模型が飾ってあります。
上段の戦艦 大和は1/200に見えます。帝国海軍の士官帽と、戦艦大和の写真集などが並べられています。
中段の戦艦ミズーリ(第二次大戦中版)と下段の戦艦ミズーリ(1991年版)は、いずれもタミヤの1/350のプラモデルに見えます。
士官公室は1945年9月2日の東京湾での降伏文書調印式の際、各国代表の待機場所になりました。
ここに大日本帝国政府および大日本帝国陸軍・大日本帝国海軍の降伏文書は、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、オランダ、中華民国、カナダ、ソビエト連邦、オーストラリア、ニュージーランドの代表が調印しました。
降伏文書が展示されています。 もちろんこれは良く出来たレプリカで、本物はワシントンD.Cの国立公文書館で保管されています。
広島県呉市にある大和ミュージアムとの姉妹館提携協定書があり、この協定が記念艦ミズーリにおける日本側の展示資料に活かされています。