2017 千歳基地航空祭の旅#4(日本海を北上)
                                    2017年 8月19日更新     
 
新潟港を11時45分に出港した新日本海フェリーは、翌朝4時30分に小樽港入港を目指して北上します。
 この日(7月22日)の日本海上の天候は曇。波の高さは1mとフェリーに乗っていると、まったく揺れを感じません。北海道上に前線があり、次第に南下してくるようですが、深夜に雨が降るだけで、海は時化ないようです。

 

 ほぼ満員の新日本海フェリー出航後、30分くらいはデッキに多くの乗客が出ていましたが、さすがに海しか見えなくなると飽きるのか、オープンデッキに人の姿は見えなくなります。高速船なので(25ノット・約45㎞)風も強く吹きます。

 

 部屋に戻って、窓から海を眺めます。
 鉄道の旅と違い、車窓を楽しむ訳にはいきませんが、海辺のホテルに泊まった気分になり部屋でくつろぎます(^_^)

 

 時々、同航または反航する船がないかと、単眼鏡で見渡すけれど、一隻も見かけることが出来ませんでした。
 陸地沿いに北上しているのですが、夏で湿度も高いので視程が悪く陸地を見ることが出来ません。
 携帯電話やポケットWi-Fiの電波は、ほとんど途切れずに受信できるので、陸地からはそんなに離れていないはずです。
 その代わり、携帯電話がかかってくるので、日本海上を航海している気分が減殺されます(^_^;)

 

 13時20分頃、島が大きく見えます。周囲23㎞の新潟県村上市沖の粟島です。

 

 岩がゴツゴツした島で、漁業と観光が主たる産業の島です。昨年もフェリーから眺めたので、一度訪問してみたいと思っている島です。
 
 島の南端にある八幡鼻と穴の開いた鳥居岩が見えます。

 
 
 この航海で見えた陸上の景色は、小樽周辺を除くと、男鹿半島の先端だけで、やはり夏場はダメですね。



 船内では恒例のビンゴ大会が開かれています。
 多客のシーズンには、ビンゴに多くの人が集まるので、人が集まるイベントの時は大浴場に行くに限ります。大浴場はガラガラになりますから(^_^;)

 「らべんだあ」の客室の最上階の6階にある大浴場は、新造船だけあって、きれいで、サウナと露天風呂もあります。海原を眺めながらの露天風呂は最高で、しばらく浸かっていました。
 今回の航海は揺れないなと思っていましたが、湯船の水面が前後左右に揺れるので、揺れを感じることが出来ます。掴まらすに湯船に浸かっていると、躰が前後左右に振られて面白い(^_^)

 ビンゴ大会が終了すると14時から船内コンサートが案内所前のホールで行われます。

 
 
 コンサート終了後は再び、オープンデッキへ。
 
 後甲板に行きます。船尾から一直線に伸びる航跡をしばらく眺め・・・
 護衛艦だったら、後部の旗竿に旗が揚げられているのですが、フェリーは操舵室後ろのレーダーマストに揚げられています。
 これは行き先旗と呼ばれ、目的地の港のある国の国旗を掲げるところで、小樽行きなので日本の国旗が掲げられているのは当たり前です。
  
 

 「らべんだあ」の施設案内にペットの犬を散歩するドックフィールドがあると書いてありますが、このHマークが描かれ、柵で四角く囲っている場所がドックフィールドらしい。柵の下にはネットも張ってあります。
 ヘリポートのHマークが描かれていますが、救難ヘリコプターが降りられるような場所ではなく(この倍以上の広さがあっても着陸は絶対にしませんが)、急病人が発生したり、緊急事態の時には、このマークの上でホバリングしてホイストで救助することになります。

 

 同じく後甲板左舷には動力付きの救難艇も置かれています。

 

 乗客が転落した場合には、この救命艇で救助することになります。また乗客が全員脱出する事態が生じたときには、動力のない救命筏を集めたりすることになります。

 

 救難艇を降ろすデリックの操作装置は、今年の3月に就航した船のものとは思えないほど、塩害で腐食しています。なるで中古部品を使用したかのくらい汚れています。
 こういうジョイスティックの形をした操作盤が好きなので、実際に触れると法令により罰せられるので、脳内で操作法を学んでみる(^_^;)

 

 夕方になり日も落ちてきましたが、相変わらず雲は低く貼り付いています。
 本日は一隻も同航船、反航船を見つけることが出来ません・・・・
 10倍の軍用単眼鏡で捜索していると、高く白いマストの一隻の大型タグボートらしきものを発見。何かを曳航しているように見えるが、なかなか近づいてきません。

 

 時間をかけて接近してみると、タグボートではなく海上灯台でした。曳航しているように見えたのは小さな岩礁です。
 この灯台名は不明ですが、時刻は日没に近い18時45分なのに灯台に火が入っていません。最近は船舶にGPS装置が備えられているので、次々に灯台が廃止されていますが、この灯台も廃止されたのでしょうか・・・
 日本海の岩礁の上に灯台が一基置かれている風景に、しばし見とれてしまいました。

 


 日が暮れてくると、楽しみは夕食と露天風呂です。
 スイートルームならグリルでのコース料理が運賃に含まれていますが、デラックスルームには食事は含まれていないので、レストランに行くことにしました。
 ほぼ満員のフェリーではレストランも混雑しています。
 少し時間をずらして19時過ぎにレストランに行きました。
 
 レストランのメニューは昨年とほぼ変わらずでしたが、このシーズンは福井フェアをやっていて、休止している定番メニューも何品かあります。

 

 福井フェアの「福井の油揚げ」と「鯖の丸焼き」にそそられます。

 

 カフェテリア方式なのでトレイを持ち、調理カウンターに並んで進んで行きます。
 残念なことに、19時過ぎに入場したので福井フェアのメニューの多くは品切れで、昨年の定番メニューになかったビーフハンバーグをチョイスしました。

 ただ、これだと街のファミリーレストランで食べているものと変わらず、短時間で選んだせいもあって選択の誤りでした(^_^;)

 
 
 食べたのはビーフハンバーグセット(1,100円・内訳ハンバーグ800円ライス200円味噌汁100円)と盛り切りサラダ(300円・1回だけ盛り放題)で、計1,300円でした。太平洋フェリーのバイキング2,000円よりも安く、食べ過ぎないのでカフェテリア方式の方がいいかもしれません。
 味噌汁は100円だけれども、アオサなどの改装が入っていて、もう一杯飲みたいくらい美味しかったです(^_^)

 


 部屋に戻り、就寝前に露天風呂に行き、船の波切り音を聞きながら暗い日本海を眺めた後、ベットに入りました。

 ベットの幅は広くないけど固めでよく眠れました。
 
 



 翌朝は小樽港の入港時間は4時30分。1時間前の3時30分には、入港案内の放送が入ります。
 4時に外を見ると、日和山、高島岬を過ぎて小樽港内に入っています。

 
 

 小樽港には時刻表通り4時30分に入港しました。

 

 天気も晴れ、航空祭日和だと(その時は・・・・)思いました。