新日本海フェリ-で札幌の旅#10(札幌市電停留所)
                                            

   2016年10月21日更新
  
 

  西四丁目からはループ区間の新線部分で、新設された狸小路停留所で下車しました。
 サイドリザベーション方式なので歩道上にある停留所施設です。

 

 大きくカーブした壁際の木製のベンチのデザインが素晴らしい。

 

 カーブした壁には船舶のような小さな丸窓が開けられています。

 

 駅前通り側は大きなガラスウォールで、電車の前と真ん中の扉の部分だけ開けられていて、冬寒い札幌では風除け雪除けの対策が取られています。

 

 通りの反対側の内回りの停留場を見ると開口部がよく分かります。

 

 停留所が歩道より2段高くなっているのは、バリアフリーの新型低床電車ポラリスに合わせたからでしょう。停留所の両端はスロープになっていて車椅子対応済みです。

 

 狭い停留場ですが、元々あった歩道上のキュービクルをうまく取り込んであります。

 

 狸小路停留所は札幌市を代表するアーケード街狸小路商店街です。

 


 そろそろ昼食をと思い、ジンギスカンが大好きなので、札幌に行くといつもジンギスカンを食べます(^_^;) 友人にいつも連れて行かれるのは松尾ジンギスカン。
 特製漬けタレのジンギスカンは地元のスーパーでも売っているので、一人で行くときには違う店に行きたい(^_^;)
 Web検索で目星を付けていた店に向かいます。

 ジンギスカン羊飼いの店「いただきます」という数ある札幌のジンギスカン店の中では開店5年目の新興勢力の店で、特徴は他の店がニュージーランド産の羊肉を使っていますが、この店は自社農場の羊肉の出しています。ニュージーランドの羊肉なら札幌でなくても食べられるので、サーフォーク種の羊肉を味わいたいと思います。

 

 店の中はカウンター形式で、厨房を囲んでコの字に座ります。注文するとカウンターの内側にジンギスカン鍋を載せた七輪が置かれるので、その上で焼いて食べます。
 お通しとして330円かかりますがお新香代というより、炭火の七輪代のようです。
 お肉はジンギスカン(モモ、バラなど盛り合わせ)980円、肩ロース 1,780円と大ライスとウーロン茶で、4,000円を超える会計で、他の店の食べ放題価格よりも高くなりましたが、生ラム肉を満喫しました(^_^)

 


 食べ終えた後は、また札幌市電に乗ろうと思い、すすきの停留所に行きました。
 運行naviを見ると、ちょうど乗りたかった低床電車のポラリスが近づいてきます。しかし、あいにくと営業休止の表示があります。

 

 近づいてきた車内を見てみると、貸切車両でテーブルとドリンクホルダーがセットされています。
 
 

 一度、入線してきたポラリスですが、その後、後進して留置線に入っていきました。
 その後は、後続してきた内回りの210形電車に乗り、新線区間の都心線に再度乗って西4丁目まで行き、地下鉄に乗ります。
 地下鉄の階段のすぐ脇を市電が走り、迫力を感じます。 

 

 地下鉄南北線の大通駅から、さっぽろ駅までは、わずか1駅なので地下鉄に乗るほどでもないのですが、地下鉄入口の脇を走る市電を眺めていたら、思わず地下鉄に乗ってしましました(^_^;)

  


 JR札幌駅周辺を散策した後に、快速エアポートのuシートにわざわざ乗って新千歳空港に向かいました。

 飛行機の搭乗時間まで2時間以上ありますが、早めに来たのは空港ターミナルビル4階、5階にある新千歳空港温泉に入るためです。
 料金は1,500円(入湯税・消費税込)と高いのですが、館内は休み処や食事処もあり浴衣or甚平に着替えて過ごす滞在型の温泉施設で、1時間しか利用しないのはもったいないくらいの施設です。
 温泉はナトリウム塩化物泉で無臭ですが、コーラーのような色をしている温泉です。ただ空港内には源泉はなく千歳市内のいわくありげな源泉からタンクローリーで運んでくる湯なのですが、疲れが取れるいい泉質です。
 浴室も含め館内は和のテイストに溢れた、ちょっと豪華な施設です。露天風呂もありますが、新千歳空港の滑走路とは反対の方向で民航機を眺めなが入浴とはいきませんが、露天風呂で背伸びをして塀越しに見ると自衛隊側の滑走路を眺めることが出来、離陸音がしてから見れば18滑走路側の自衛隊離陸機を見ることが出来ます。

 入浴後、時間もあったので展望デッキで過ごします。かつて来たときよりリュニューアルされて、やや緑化されていますが、飲物などの自販機も設置されていなく、先進的な展望デッキを持つ空港に比べると少しホスピタリティには欠けていますが、ここの展望デッキは冬期間(12月~3月)は閉鎖されるのでやむを得ないところです。(無料) 

 

 展望デッキからの眺めは19滑走路のエンドが正面なので、19滑走路使用時には離陸機と着陸機が良く見えます。

 

 帰りは18時発のJAL522便で。
 
 

 先ほど展望デッキから見たときには、02滑走路だったのが、ランウェイチェンジになっていて19L滑走路から離陸しました。19滑走路だと、滑走路までの移動距離と、離陸後に南方向に180°リバーサルをしなければならないので、羽田の到着時間が遅れるかと思ったら、案の定10分遅れました。
 1,000円高いClass Jのシートに座ったのでエンジンの直前のシートで、B777-200のターボファンエンジンのファンの音が大きくプロペラ機のように響き、離陸上昇中のエンジン回転数の変化を楽しめました。

 

 ただ19滑走路から離陸すると、陸上自衛隊東千歳駐屯地の上をとおります。第7機甲師団の駐屯地なので19滑走路離陸後はいつも戦車の姿を探しますが、戦車連隊はそれぞれ別の駐屯地に所在するので、戦車を見かけることはなかなか出来ません(^_^;)

 

 離陸後、9分後には苫小牧港上空に達し、津軽海峡を渡ります。
 苫小牧港には最初のプランで乗る予定だった太平洋フェリーの仙台行きが停泊しています。
 飛行機は速くて、このフェリーが15時間かけて仙台港に行くのに対し、1時間もしないで仙台市上空を通過します。それでもフェリーの旅は楽しいので時間があるときにはフェリーで北海道を行き来します(^_^)

 

 B777は郡山市の上空を通過します。JR磐越西線で40分弱かかる会津磐梯山、猪苗代湖が飛行機から見ると郡山市の市街地のすぐ隣のように感じます。

 

 関東地方に入ると、夏空に巨大な積乱雲が乱立しているのが見えます。熊谷上空当たりの積乱雲がとくに大きく、雷光が激しく光っています。地上は激しい雨が降っていることでしょう。

 

 幸い搭乗機の航路上には積乱雲はなく、千葉県上空を大きく旋回しながら以前は木更津上空だったのが、千葉市上空を通るルートに変更されたので、千葉市の市街地を眺め、積乱雲と富士山を見ながら東京湾に入り23滑走路に着陸しました。

 

 朝4時30分、小樽港着のフェーリーで北海道入りしたお陰で、1日だけですが充実した日を送れました(^_^)