KATOの近郊駅のモデルとなった大磯駅   2004年8月21日掲載  2006年8月9日更新

KATOの近郊駅にはモデルがあるというので、JR東日本 東海道本線の大磯駅(神奈川県大磯町)に2003年2月に行ってきました。(2004年8月にも)  そしてまた、2006年7月に再び大磯駅を訪れました。
以前、このページで紹介した大磯駅の画像が、かなり小さく荒かった為に、サーバー移転を期に画像を更新しました。

大磯駅正面
 一見してKATOの製品とよく似ていいました。
全体の形も、窓の配置もそっくりです。
 ただKATOのは駅の正面が階段になっているのに対し、大磯駅は駅の正面は平面で道路と面しています。これが大きな違いになっています。
 KATOの近郊駅を組み立てると駅舎の正面にベンチが2個置くようになっています。 何でこんな所にベンチがと思いましたが、大磯駅に行って納得しました。 大磯駅の正面にはベンチが置いてあって、バスを待っている客が座っていました。 駅舎の前の歩道は狭く、なるほどこの構造ならば、ここにベンチがあってもおかしくないと思いました。 (私の造った高枝駅ではベンチは置かずにコインロッカーと自販機を置きました。)

KATOの近郊駅です。

上の写真が組立塗装前で、下の写真が分解して、塗装し、アクセサリー等を取り付けたものです。
 レイアウトは大磯駅にしたわけではないので、青と白を基調とした駅舎にしました。 やはり、面倒でも塗装を施した方が映えます。
 塗装は屋根がモデラーズのスプレー「インテリヤ ブルー」、壁等は田宮の「ホワイトサーフェーサー」、そして土台のコンクリートは今や伝説になってしまったアサヒペンの「スエード調スプレー グレー」を使用し、エアブラシで軽くウエザリングしています。
 けっこうコンクリートの塗装表現にはスエード調スプレーが良かったのですが数年前に発売中止になったので、現在はグレーサフェーサーも使っていますが、モデラーズのスプレー「インテリヤ グレー」(カーモデルのグレーシートに使用するのかも)を主に使っています。


一番の違いはKATOのが改札口から入ると、対面式のホームになっているのに、大磯駅は島式ホームが1本あるだけで、駅舎の改札口から入ると、通路を通り路線橋を渡ってから島式ホームに行きます。 




 駅舎の裏側もKATOは良くモデル化しています。


正面入口脇の旧出口専用改札口です。
 ここもKATOは再現してありますが、屋根の下はただの空洞になっています。
 大磯駅は現在は出口は柵や看板等で塞いであり、現在は出口として使われている気配はありません。かつては出口専用で使われ、海水浴に来た学生や生徒達の団体が通ったかもしれません。 
 

中はキヨスクが置かれています。


大磯駅の中です。

切符の自動販売機に、自動改札機。 中は現代風の駅になっています。
KATOの駅舎は時代や地域に幅を持たせるためか、自動改札機にはなっていません。 しかし切符の自販機や切符売場はシールで現在の大磯駅風に再現されています。
高い天井に、明かり取りの窓、中に入ると見た目より広く感じます。

駅舎の中の設備は近代化していますが、現在の駅舎は大正13年10月15日に完成した木造の駅舎(開業は明治42年12月16日)で、近隣の他の駅と比べ風格があります。(関東の駅百選 第4回平成12年度選定駅)
 
 明治からの別荘地であり、日本で初めての海水浴場、名の知れた大磯ロングビーチの最寄り駅で、東京近郊区間で快速が停まらない駅にしては、東華軒の駅弁売場があったり、明かり取りの窓や照明に趣があります。   

 2年ぶりに訪れたのですが、駅舎の周りは、駅舎の隣にコンビニエンスストアーが開店していただけで、大磯駅の環境はあまり変わっていないようです。

 駅前広場に設置された街灯など、良くKATOは模しています。


 駅の周辺は、ジオタウンの設定とは違い、狭い駅前をバスとタクシーと乗用車がせめぎ合っていますが、日中は緑に囲まれた静かな街です。
  大磯駅は海岸線よりも高くなっている斜面の上にあり、近くにある海を間近に感じることは出来ませんが、別荘地らしい建物や店舗が駅周辺に見られます。 またKATOからジオタウンシリーズで発売された交番や公衆便所に良く似たものが、大磯駅前広場にあります。



 駅から出た正面には、エリザベス・サンダースホームを設立された澤田美喜氏が設立した学校法人 聖ステパノ学園(小中学校)があります。 緑豊かなキャンパスは一瞬、学校とは思えないほどです。(戦前は旧岩崎家別邸)       
澤田美喜記念館
も併設


 大磯駅から海に行くには、この坂道を下っていきます。

 

 海に向かう坂道の途中に、大磯町立図書館がありました。 その建物の中にガラス張りのガレージがあり消防車が置かれていました。
 一瞬、ビンテージの消防車を展示しているのかと思いましたが、現役の消防団の消防車でした。 
 アメリカでは、現役の消防車の脇にガラス張りのガレージを設け、中にビンテージの消防車が展示してあることがあります。(消防車及び消防士に対する人気は、アメリカでは日本に比べたら、かなり高い)
 このようにガラス張りのガレージの扉でしたら、ガレージの前に違法駐車をする車もなく、いいアイデアだと思います。