制作記#434
                      更新日2021年 1月23日更新            

2021年 1月23日(土) sankeiムーミン屋敷を造る#2(建物組立)


 sankeiみにちゅあーとのムーミン屋敷MOOMIN HOUSEを造ります。

 
 

 

 0.5mm厚の厚紙が21枚入っています。その中の3分の1くらいは、ムーミン一家の人形やムーミンの原作に出てくる「にょろにゅろ」という謎の生物と、大木のパーツなので、使用しないパーツがあります。
 ムーミン屋敷は円筒形の建物で、屋根も円錐形、そして窓枠が多い、テラスもあるという、やや難しいペーパーキットになっています。
 
 けっこう難解度が高いキットだったので、私も組み立てて今回は何カ所か失敗した箇所があります(^^;) 

 

 説明書に、非常に些細なエラーがあるようですが、ご丁寧な正誤表が入れられていました。

 

 始めに円筒形の建物の基本構造を組み立てます。

 

 次に円筒形の構造体にスカイブルーの外壁のパーツを貼り付けていきます。

 このスカイブルーの木張りの外壁のパーツは、板張りのモールドが表現されていますが、ムーミンバレーパークで見たムーミン屋敷の方が、かなり細かくなっています。

 

 そんなに気にする事ではないのですが、わざわざモデルになった建物を見に行ったので、気になります(^_^;) ペーパーの板の繋ぎ目の縦のラインを倍にします。
 
 

 ペーパーなのでカッターを使用して切れ目を入れるとラインが入ります。もともとある板の模様の真ん中に、カッターで切れ目をいれて、板の間隔を倍にします。

 

 板の間隔がsankeiのキットが板の幅が大きいのは、原作のムーミンの本のイラストがそうなっているので、ペーパーキットはそれに忠実に板の境目を刻んだ訳です。けっして手抜きをした訳ではありません。
 ムーミンバレーパークに建てられたムーミン屋敷が、原作のイラスト通りの幅の広い杉板を使用したら、建築コストがかなり上がってしまうので、このような細い板を使用したのだと思われます。

 ペーパーキットの厚紙の色が、スカイブルーでなく、やや緑がかったブルーなので、タミヤエナメルのスカイブルーにフラットホワイトを加え、さらにツヤ消しの添加剤を加えて、スカイブルーの色に外壁を塗装しました。

 

 そして、実際にムーミン屋敷を見ると、完成後にスカイブルーの塗装をしたのではなく、板の段階で塗装し、それを外壁として貼り合わせたらしく、板ごとにスカイブルーの色調が異なり、白みがかった色や黒みがかった板が混ざって貼り合わさった形になっています。

 艦船模型の世界では戦艦や航空母艦の甲板の板材の色調を一枚一枚変化させて塗装するのが流行っていて(実物の戦艦の甲板を上空から見ると、1色にしか見えませんが)、1/350どころか1/700の艦船模型ですら、こまめに甲板の板のそれぞれの違いを塗装してリアルにみせる工夫をしています。
 
 このムーミン屋敷の場合でも、わざわざムーミンバレーパークまで行って、実物の大きさもものを見てきたので、板の色調の違いも再現します(^_^;)

 基本としたスカイブルーに、フラットホワイトやフラットブラック、フラットブラウンなどを少しだけ混色して面相筆で板を1枚1枚塗装しました。 実物の写真をプリントして参考にしました。

 

 塗装が終了した外壁を、建物に貼り付けていきます。

 

 円錐形の丸屋根。しっかりと形を整えなければならないので、構造体も複雑な形をしています。

 

 最初に厚紙の円錐形の屋根の形を貼り付けます。

 

 その後に、円錐形の屋根に扇形をしたウロコ状の瓦がプリントされたペーパーを貼り付けましたが、使用した接着剤がペーパーキットの瞬間接着剤と言われるロケットカードグルー(Roket Card Giue(ホビーセンターKATO扱い)を使用して接着しましたが、1mmほどズレてしまいました。瞬間接着剤なのでズレを修正することは不可能でした。
 ペーパー同士の接着なので、紙に強いヤマト糊を使用すればズレを直すのに問題がなかったのに失敗しました(^^;) 次に広い面積の物を接着するときにはヤマト糊を使用することにします。

 

 ムーミン屋敷は窓が多いのも手間がかかる要因です。
 14箇所もあり、その窓枠は厚さを出すために、2枚から4枚のパーツを貼り合わせて造ります。 ドアも3箇所あります。

 あとsankeiのペーパーキットだと窓の裏側から窓ガラスとして透明プラ板を貼り付けるようになっていますが、このムーミン屋敷だけは透明プラ板を貼り付ける仕様になってなく、窓ガラスが入っていないスカスカの窓に組み立てられます。

 確かに円筒形に組み立てる構造上、窓ガラスを貼り付けるのはコツがいるので、ユーザーに最初から窓ガラスを入れさせるのは断念したらしいです。

 私もうっかりしていまして、今までのペーパーキットを製作するときには、窓ガラスを貼り、外から建物の中がガランどうに見えないようにカーテンやブラインドをガラスの内側に貼っていたのですが、今回はそうするのを忘れていました(^_^;)
 
 ムーミン屋敷を外から見ると、窓の数が多いので内部も明るく、ガランどうなのが見えてしまいましたが、建物の構造体が出来た段階では、窓ガラスやカーテンを内側から貼り付けることも出来ず、やむを得ず、一部の窓の内側にティッシュペーパーをピンセットで押し込んであります。これで中は暗くなって、内部が見えることもなくなり、ティッシュペーパーがレースのカーテンに見えなくもないかなと(^_^;)

 

 今回、塗装に余計な時間をかけてしまったので、ムーミン屋敷の完成には至らず、次回の完成を目指します(^_^;) 


 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300  301~350  351~400  400~450